第五十一殺
ハマの魔神に仕置きする

8月4日(水) ○中日−横浜×


落合親分  仕置依頼ですか? うかがいましょう。
 
野口  …あれは5月22日のことでした。
 我々は横浜と戦っていたのですが、延長12回、
 オチョワがハマの大魔神・ササキから本塁打を打って勝ち越し。
 そして最後に必勝を期して、スーパーエース・野口投手が出てきたのです。
 
落合親分  スーパーエースはともかく、つまり「勝ちに行った」という事ですね?
 
野口  そうです。野口という投手は左のスーパーエース。
 本来なら先発の柱であり、延長で投げるような投手ではないのですが、
 プライドを捨てて「勝ちに行った」のです!

 …ところが!!
 

2004年5月22日 対横浜戦

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 R
名古屋 0 0 2 0 0 0 1 2 0 0 0 1 6
横浜 0 0 2 2 1 0 0 0 0 0 0 2x 7x

延長12回表、オチョワがササキから起死回生の勝ち越しホームラン!
しかしその裏、抑えで出てきた野口がウッズにサヨナラ2ランを浴びる。


ウッズにサヨナラ2ランを浴び、しょんぼり野口

明暗がくっきり分かれた野口とササキ
(2004.5.22/横浜戦)


野口  あのとき、我々は確かにササキをKOしたのです!
 それが…直後に逆転サヨナラを食らって…
 なのに、今でもササキは「勝率100%」とかいって、
 でかい顔をしてのさばってるんですよ!!
 
落合監督  …それはきっと最後に投げた野口というピッチャーがボンクラだったせいで、
 ササキへの恨みはまったくのお門違いとは思いますが、
 分かりました。

 天下統一をしようという一家がそんな「借り」を残していてはいけません。
 借りは返しましょう。

 あと、ササキのデカい顔は多分生まれつきです。


☆   ☆   ☆   ☆   ☆


  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 R
横浜 0 0 0 0 0 0 2 0 1 0 1 4
名古屋 0 0 0 0 2 0 0 1 0 0   3


 ウグイス嬢が告げる。
 「12回裏、横浜ベイスターズ、ピッチャーの交代をお知らせします。
 ピッチャー、川村に代わりまして… ササキ。


あー、今までヒマだったよぁ〜! でもこれで2年12億もらえるんだから、日本のプロ野球界ってチョロいよな。

登板条件が限定されてる殿様契約のため、この日は中18日!
大ヒマ神・ササキ登場!


落合親分  よし。
 みんな、行って来い!


vs大魔神、12回裏、名古屋一家の攻撃!

2番・井端 中安 ノーアウト一塁 中3−4横 大ヒマ人の表情・1
3番・立浪 井端、二盗 ノーアウト二塁 中3−4横 大ヒマ人の表情・2
投安 ノーアウト一二塁 中3−4横 大ヒマ人の表情・3
4番・オチョワ 井端、三盗
立浪、二盗
ノーアウト二三塁 中3−4横 大ヒマ人の表情・4
左安 ノーアウト一三塁 −4横 大ヒマ人の表情・5


落合親分  そろそろいいだろう。
 カズキ、とどめを。


「分かりました、親分!」

井上、ササキにとどめを刺す!

井上、サヨナラタイムリー!!


  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 R
横浜 0 0 0 0 0 0 2 0 1 0 1 4
名古屋 0 0 0 0 2 0 0 1 0 0 x 5x


一度戦ったら仲間じゃないないか!(戦友に手を振る井上)


山下監督  ササキは悪くない。
 ササキは悪くないんだ!
 
落合親分  そう、ササキは悪くない。
 ササキは素晴らしいピッチャーだよ。
 そして、ササキという素晴らしいピッチャーを連打と足で攻略する、
 うちの仕置人たちはササキ以上に素晴らしいということ。



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