第二十四殺
岡本、神に

5月30日(日) ○中日−阪神×


神(岩瀬)

ポポ

神(岩瀬)

ポポ


岡本、無死満塁を2球でチェンジ (5/29)

 6回、1点を先制され、なおも無死満塁。 野口に代わってマウンドに立った岡本。 この試合最大のピンチに、バッター沖原は初球を打ってセカンドフライ。 続く矢野も、初球を打ってゲッツー。 なんと、 ノーアウト満塁のピンチを、わずか2球で切り抜けて しまったのだ。
 その直後、名古屋一家は一挙に3点を奪い、逆転勝利した。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
阪神 0 0 0 0 0 1 0 1 0 2
名古屋 0 0 0 0 0 0 3 0 x 3



岡本、2死一三塁を1球でチェンジ (5/30)

 0−0で迎えた8回、小笠原が2死で一三塁とピンチを作る。 ここでマウンドに立ったのは岡本。 岡本は代打の神様・八木を わずか1球でファーストフライ に討ち取り、 ピンチを切り抜けた。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
阪神 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
名古屋 0 0 0 0 0 0 0 0 1x 1x



神

岡本


 名古屋一家の誇る世界一のセットアッパー・岩瀬は2000年オフ、そして2002年オフに


岩瀬  「あの〜、そろそろシンドイんで、先発転向したいんですけど…」


 と監督に打診し、「あと1シーズンだけ我慢してくれ」 と言いくるめられた。
 しかし、先発転向するはずだった2001年シーズン終了後にセンイチ親分が辞任、 うやむやのうちに先発の約束は反故にされ、 そして2年後あらためて行った先発直訴も、シーズン途中に山田親分が休養、 いずれも監督更迭のドサクサで“口約束”のまま終わった。

 そして新しい元締め・落合親分も 「岩瀬・英二でダブルストッパーでいいじゃん」と、 岩瀬を先発にする気はさらさらないようで、 いい加減疲労の蓄積した岩瀬は、今シーズン不本意な成績をずっと繰り返してきた。 それも、セットアッパーだかクローザーだか分からない、中途半端な形で。

 それでも、岩瀬は我慢した。
 サムソン、前田幸長と、 岩瀬の代役がつとまりそうな優秀なセットアッパーを球団が次々に人間関係でクビにし、 近代野球の要である 「神のような中継ぎ」 が岩瀬しかいなかったのである。


     「先発」の代わりはいる。
     「抑え」の代わりはいる。
     「中継ぎ」の代わりもいるだろう。
     だが、「神」の代わりは、いないのだ。

    ----『旧約聖書・イワセの福音書』より

 しかし、ここに来て神がかり的な“奇蹟のピッチング”をする「神候補」が出現したのである!!


神(岩瀬)とピッコロ(岡本)


 投手王国・名古屋一家が 「って、全然投手王国じゃないじゃん!」 と今シーズン言われるのは、 中継ぎ・抑えの不調が原因である。 岩瀬を中継ぎに使うと、抑えがいない。岩瀬を抑えに取っておくと、 中継ぎ陣が総崩れ。やっとリードしたまま岩瀬に繋いだら、今度は岩瀬が崩れる。
 それなりに順調にいってるように見える落合親分が、 唯一センイチ・ヤマダに劣る部分。 それは「投手陣、特に岩瀬の役割分担が出来ていない」 ところだ。この問題は、優勝争いが激化する夏場、 名古屋一家のアキレス腱となるだろう。

 そこへ、岩瀬が抑えに専念するための救世主。そして来季の先発転向へ向け、 “神”が降臨した!!

 その名は岡本真也!!

 岩瀬にまかせっきりだった5年間。
 今、“神の座”の、新旧交代が行われる!!


 
落合  …っていうか、
 岩瀬と岡本は(そうは見えないが)同い年じゃないのか?




- 新・必殺それペナ稼業! -