第十一殺
平井、「3番・谷繁」に恐怖する

5月1日(土) ○中日−横浜×




 これまでは「先発ローテ投手に初勝利を早く挙げさせたい」 という方針から、 たとえ勝負どころでもリードされてる場面では先発を決して代えず、 取り返しの付かなくなるまで傷口を広げに広げた4月の落合采配 を逆手にとり、
 恩師・久志の意趣返し
 とばかりに負け続けてきた平井。
 そんな “for the Team” よりも “for the Hisashi” な平井に、落合親分の堪忍袋の緒が切れた。

 試合前のスタメン発表。


井端
荒木
谷繁
福留
オチョワ
井上
大西
渡邉
平井


3番・谷繁


平井  こ、こんなイヤガラセに出るとは…。
 
平井  …この試合、
 攻撃は全く期待出来ない!!
 
落合  オイ平井、
 真剣に投げないと、これからオマエが投げる日は
 全試合「3番・タニシゲ」にするぞ。


 ケツに火のついた平井は序盤から150キロのストレートを連発、 これまで見せたことのない必死の投球で8イニングを被安打4、 チャンスを作っても3番で切れる攻撃陣 をバックに、気迫の投球で今季初勝利を挙げたのだった!


  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
横浜 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1
名古屋 0 0 0 0 0 1 0 1 x 2


 ちなみに「3番・タニシゲ」は


第1打席1死一塁ショートゴロ併殺
第2打席1死  センターフライ 
第3打席2死二塁ライトフライ  


 とクリーンナップの仕事が全くできず、 平井の危機感を煽るに十分な内容だった。


 
平井  タニシゲさんのおかげで勝てました。
 本当に… こんなに必死に投げたのは久しぶりだ…!




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