第六殺
タニシゲ、阿部と外兄弟の契り

4月14日(水) ×読売−中日○



 この日の試合前、タニシゲと阿部が外兄弟、すなわち
 敵チームにありながら師弟関係
 にあった仰天事実が明らかになった!!


(4/15付け新聞記事より)
 その前年(2000年)、沖縄・宜野湾キャンプにアマ野球 日本代表候補の一員として派遣されてきたのが、阿部(当時は中大)だった。 それ以来の師弟関係。阿部は穴があくほど谷繁のプレーに視線を送り続け、 谷繁は「質問に来るヤツには教えるんです」と時に塩を送る。 そんなかわいい弟に(中略)


 なんとも微笑ましい話である。 と同時に、
  野球中継のたびに各局でいろんな解説者にケチョンケチョンに批判される 阿部の雑なリードの原因
 が、今ここに判明したのである!!

 まさに埋伏の毒。
 タニシゲは、“師匠”として自分のリードを阿部に伝授、 思わぬところで読売投手陣の崩壊にひと役かっていたのだ!!


監督  「うちの正捕手はタニシゲだ。代えないよ。
  タニシゲがいるから、うちは優勝できるんだ!」

阿部  「師匠〜、今日もリード教えてくださ〜い」

監督  「おーい、タニシゲ。弟子が来たぞー。今日もしっかり教えてやれ!」



☆  ☆  ☆  ☆  ☆



 さて、そんな微笑ましい“師弟コンビ”だが、 13日の試合後、さらに絆は深まったようで、 3回にタニシゲが同点ホームランを打てば、 7回には阿部が勝ち越しホームラン。 お互い 「打ってください」と言わんばかりの甘い配球を的確に捉え、 好調子に見えた上原・山本昌からお互い1本ずつホームランを分け合った。


  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
名古屋 0 0 1 0 0 0 1     2
読売 0 1 0 0 0 1 1     3


 そして、読売1点リードの8回表。2死三塁、バッターは福留。


阿部  「あ〜、ピンチだじょ〜」

阿部  「こういうとき、 師匠 はどうしたっけかな…」

阿部  「……そだ、困ったら真ん中! 困ったら真っ直ぐ!」


ガッキーーーン!



福留、逆転2ラン!


  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
名古屋 0 0 1 0 0 0 1 2 0 4
読売 0 1 0 0 0 1 1 0 0 3


逆転勝利!!





監督  「今日のMVP?
  うーん、マサも福留も頑張ったけど、やっぱりタニシゲじゃないか。
  福留のホームランなんて シゲが打たせてくれたようなものだしな」




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