第四殺
オチョワ、伝説の継承

4月7日(水) ○中日−読売×



 5年前。


 1999年9月26日、マジック6で迎えたナゴヤドーム、対阪神戦。
 名古屋一家の1点リードで9回、 満を持して送り出した抑えのエース・宣銅烈は、 2死二三塁でバッターボックスにジョンソンを迎えていた。
 「あっと一人!」
 「あっと一人!」
 ナゴヤドームの誰もが勝利を信じた瞬間、宣がジョンソンに投じた1球は ピンポン玉のように外野スタンドに叩き込まれた。逆転3ラン!!


思い出の試合 [1999.9.26]
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
阪神 0 0 0 1 0 0 0 0 3 4
名古屋 1 0 0 0 0 1 0 0   2


 そして9回裏、絶望的な2点差に、阪神のピッチャーは抑えの切り札・福原。
 ところが!
 連打で1死一二塁としたところで打席に立った山崎武司が、 起死回生のサヨナラ3ランを左中間スタンドに放り込んだのである!!


山崎、V字ポーズ

山崎、伝説のガッツポーズ


思い出の試合 [1999.9.26]
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
阪神 0 0 0 1 0 0 0 0 3 4
名古屋 1 0 0 0 0 1 0 0 3x 5x


 名古屋一家はこの試合でマジックを「5」とし、翌日からの神宮3連戦で3連勝、 11年振り五度目のセ界制覇を成し遂げたのである。


 あれから、5年。



☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆





 ガキーーーン!!!

 9回裏、アレックス・オチョワの打球が左中間スタンドに飛び込んだ!!


2004年落合竜/第5戦 [2004.4.7]
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
読売 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3
名古屋 0 0 0 0 1 0 0 0 4x 5x


Vの字のオチョワ

(写真は明らかに合成)
(っていうかキャッチャーが山田勝彦だし)


 1点リードを9回表に3ランで逆転され、絶望的な2点ビハインド。
 そして9回裏の逆転サヨナラ3ラン!!

 「このシナリオはッ! 見たことがあるッ!!!」

 揺さぶられたイメージ。あの優勝の年の記憶。
 そう、今ここにオチョワは

『二代目・知多のジャイアン』

 の名前を襲名したのだ!!




オチョワ  「ボス、コノ名前、オレ、イラナイ…。」

監督  「いいじゃないか。 成績悪くても“感動料”とやらで給料アップしてくれるぞ」

オチョワ  「モライ過ギ、ヨクナイ。
 ホームラン1本デ給料上ガッタラ、翌年カラホームランシカ狙ワナクナル。
 ソシテ、関西ノ 金貸シ球団二売ラレテ行ク ネ。
 オレ、知ッテル」




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