世の中には、触れてはならない事というのがある。

たとえば？

パンチョさんの髪型だとか、 谷沢さんに「中日には復帰しないんですか？」と聞いてみるとか、 フロントに「ドラフト８位の湊川って、どんな選手ですか？」と聞いてみたら、 「いやあ、小さい頃はかわいい子でねえ」なんて子供時代の話が返って来ただとか、 アンタッチャブルな話題ってあるんだよ、オトナの事情で。

ああ、山田監督がコーチ就任時に 「今中を再生できなかったら、オレは潔く辞める」、 って言ってた話とか？

読売選手の 球団が告訴しなかったスキャンダル とかね。 あのチームは、事実無根のスキャンダルには裁判で徹底的に争って無罪を証明するんだけど、 告訴しなかったスキャンダルについては、名誉毀損で訴えるでもなくいつも自然消滅するんだ。 被害者がいつの間にかいなくなってね。 不思議だよね。

こわい！こわいよう！ 　ジャイとジャビ子の神隠しにあったんだよう！

アンタッチャブルに触れた者は、神の怒りに触れるのさ…。

何か、覚悟を決めたような目ね。

……。

…よーし！ 　じゃあ今日も「本日のドラゴンズ」行ってみよう！

前フリ長いなあ。

大西、ホームラン王へ一直線！ 　大西の爆発が止まらない。 　１勝１敗で迎えた首位・阪神との３連戦の３試合目、 またまた伏兵・大西のホームランが飛び出した！ 　なんと ５月に入ってから７試合で５本のホームランを量産。 去年までプロ入り８年間で通算ホームラン５本の男が、 １週間で同じ本数のホームランを、しかもうち４本をこの広いナゴヤドームで叩き出したのである。 　首位から５位まで一気に転落してヤバい状態のこの時期に、 たまたまホームのナゴヤドームで、関川のケガでたまたまスタメン起用された大西が、 オチョワ・クルーズのスランプで得点力が低下、 チーム事情としてホームランを打てるバッターが喉から手が出るほど欲しいこの時期に、 たまたま突然「才能が開花」したのだ！ 　何しろ５本のホームランのうち、４本がナゴヤドーム。 　今までは狭い横浜スタジアムとかでしか打てなかった非力な大西が、 突然パワーヒッターに生まれ変わったのだ！ 1996〜2002年の7年間の大西 1996 通算１号 1996/9/24 横浜スタジアム 1997 -- -- -- 1998 通算２号 1998/8/21 横浜スタジアム 1999 -- -- -- 2000 通算３号 2000/9/07 ナゴヤドーム 2001 -- -- -- 2002 通算４号 2002/9/04 横浜スタジアム 通算５号 2002/9/13 広島市民球場 2003年5月第1週の大西 2003 今季１号(通算６号) 2003/5/01 広島市民球場 今季２号(通算７号) 2003/5/03 ナゴヤドーム 今季３号(通算８号) 2003/5/04 ナゴヤドーム 今季４号(通算９号) 2003/5/07 ナゴヤドーム 今季５号(通算10号) 2003/5/08 ナゴヤドーム 　なんという嬉しい偶然だろう！ 　なんと嬉しい誤算だろう！ 　このペースで行くと、大西は残り105試合で75本のホームランを量産し、 年間80本の日本新記録でホームラン王のタイトルを獲得する。

……。

……。

……何か、言いたいことがあるんじゃないの？

あー…、大西も、ついにパワーヒッターとして開花したかー。 こないだのお立ち台では「華奢だなあ」って思ったけど、 知らないうちに筋肉つけてたんだねー。

棒読みになってるわよ。 　そんな事じゃなく、 中日ファンの誰もが思っていながら、口には出せない。 そんな何かがあるはずよ。 　だいたいこのテキストのタイトル 　『ナゴヤドーム、やり過ぎ』 　って、何のこと？

っていうか本当、 　実験なら森野とか光信でやって欲しいよ。 　大西じゃ不自然過ぎるっつーの！！

ああ、言っちゃった！ 　知ーらない、知ーらない。