4月30日(水) また外国人バッシング


中日、四連敗!

 つい一週間前まで単独首位だったはずのチームが、あっという間にBクラス転落だ。
 ヤクルト戦の誤審騒動で後味の悪い勝利をおさめたあとは、 投打に歯車がかみ合わず、大差マケ・逆転マケ・接戦マケ・見殺しマケと、 バラエティに富んだ負けパターンを網羅しての四連敗。 「VTRでファウルなんだから、中日は正しいんだ!」なんて、 自分だけよければいいといった読売的考え方で ヤクルトファンの神経を逆撫でしたバチが当たったのだ。

公認野球規則9.02(a)項
 打球がフェアかファウルか、投球がストライクかボールか、 あるいは走者がアウトかセーフかという裁定に限らず、 審判員の判断に基づく裁定は最終のものであるから、 プレヤー、監督、コーチ、または控えのプレヤーが、 その裁定に対して、異議を唱えることは許されない。

 厳密にいえば審判への抗議自体ルール違反であるのだが、 まあそれは野球を盛り上げるために必要なパフォーマンスとして黙認されているのが現状だ。 しかし、ルール違反の抗議がきっかけで、「審判の裁定を変更する」という 二重のルール違反はあってはならない。 ファウルかどうかなんて関係なく、ルールでそうなってるのだ。 正々堂々と勝たなくては、中日は中日ではない。 それじゃナゴヤの読売だ。

 ああ、もし、試合後に中日選手の誰か一人でいいから、「後味の悪い勝ち方で、ヤクルトには申し訳ない」 とでも言ってくれれば、野球の神様も 「おお、中日の選手はフェアプレー精神じゃのう」 と思ってくれ、4連敗などしなくてすんだものを。


 さて、3連敗中で迎えた対広島3連戦の2戦目。
 試合は川上憲伸の好投報われず、3−1で広島が勝利した。 8安打3点の広島に対し、中日は9安打で1点。 ヒットは打っているのに点が入らない、 一度は完治したと思われた「タイムリー欠乏症」が再発しており、 外国人が2人いるのに立浪を4番に据える、トチ狂ったとしか思えない新オーダー の影響が即日発揮された形だ。

 この日の敗戦に、山田監督は 「チャンスに1本出てくれたらなぁ…。 チャンスはそこそこ作るんだけど、1本が出ない。 両外国人がまったく駄目だからな」 と仰天発言
 ちなみに、この日の試合で9度あったチャンス(得点圏走者)での、 迎えたバッターとその打席の結果は以下の通りである。

この日の得点圏での打者成績
1回表立浪 2死二塁 三ゴ
2回表荒木 1死二三塁 中安
川上 1死二三塁 投ゴ
福留 2死二三塁 左飛
4回表福留 2死一三塁 四球
大西 2死満塁 三振
8回表荒木 2死一二塁 投ゴ
9回表オチョワ1死一二塁 三振
立浪 2死一二塁 遊ゴ


 いったい何処をどうひっくり返したら「両外国人が全く駄目だから」なんて 敗因分析が出てくるのか、負け始めると取りあえず敗因を外国人のせいにしてしまう山田監督には タイムリー欠乏症ならぬ、試合の記憶欠乏症 疑惑が出ており、「それなら毎度同じ負け方をするのはナルホド納得」 との声が上がっている。


  
   始まったわね。山田さんの外国人嫌いが。
 
  
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   まあオチョワもクルーズも「こんなもん」じゃないの。 クルーズは最初から青い目の山崎としか思ってないし、 オチョワは守備での貢献度が高いから、 ちょっとやそっとの打撃不振には目をつぶらないと。
 
  

  
   「オチョワ獲得は大成功!これも児玉部長のおかげだ!」って言ってた地元新聞も、 オチョワバッシングに方向転換したのかしら。
 
  
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   自分で勝手に仰木監督よろしくオーダーをいじって、それで打線のつながりが切れて、 「外国人が悪い!」じゃ、本人たち聞いたらやる気なくしちゃうよね。 山田監督はそういう 外国人のモチベーションを下げさせるのが抜群に上手い よ。
 
  

  
   まあ、それで本来なら戦犯にされるべき一部の選手が助かってる、って話もあるけどね。
 
  
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   そうだね。腐らせる選手もいるけど、それで(山田監督がかばうことによって)やる気を出してる選手もいる。 山北とかは典型的だね。井端、谷繁なんかも山田監督は責めない。 立浪はこの4連敗でいくつ致命的なエラーをしたんだ。
 
  

  
   それでも、山田監督は不問。 「悪いのは外国人」だもんね。
 
  
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   本当、中日優勝の行方は、 チームを勝利に導く選手が、たまたま山田監督のお気に入りである偶然 にかかってるよ。