大塚、格下に２被弾！！ 　パ・リーグセーブ王の勲章を引っさげ中日に電撃移籍、 ここまで数々の、っていうほどでもないがそこそこピンチをしのぎ、評価うなぎのぼりの 「スーパー・セットアッパー」大塚だが、 早くも右のサムソン疑惑 が出ている。 　この日、３対３で迎えた９回表、 さっそうとマウンドに向かった大塚は、 後藤・二岡といった 比較的どうでもいい相手 に痛恨の２被弾。 当日朝の新聞記事で「大塚、清原ねじ伏せる！」 と豪気に持ち上げていた各スポーツ紙の面々の度肝を抜いた。 　「ええっ！？清原どころじゃないじゃん！！　後藤って！？」 　息詰まるピンチを気合の投球で切り抜けるわりに、 比較的どうでもいい場面、 どうでもいい相手に 渾身の棒球を放り、 よりによってスタンドに運ばれてゲームを強制終了させる様は、 まさに“浪速のサムソン・リー”。 　メジャー行きを希望するも在籍球団とトラブル、 腰掛けで中日に入ったという経緯もサムソンの場合と酷似しており、 サムソンが２年目で鮮やかな変身を遂げたように、大塚にも ２年目の変身 が今から期待されるところだ。

ないし、２年目。

分からないぜ。大塚の近鉄残留拒否の１番の理由は、 お別れの胴上げまでしてもらったから、ただそれだけ って噂もあるよ。

来年以降、中日に残る可能性もあるの？

日本では「移籍を前提としたトレード」は好まれないからね。 中日フロントも大塚との契約について、「来年のことは白紙」「来年の話はしていない」って言ってたじゃん。

あり得ねぇ。

野球協約では、ドラフト指名選手の「移籍を前提とした契約」は禁止されている。 松坂が西武に入団したとき、当時の東尾監督が「とにかく入ってくれれば、何年かして好きな球団にトレードしてもいいんだ」って ついうっかり裏の話を 口滑らせてしまって、あとでコミッショナーに怒られてたね。

今年もマック鈴木さんで同じような話があったような気がするわ。 他球団への移籍を前提として契約する、いわゆる「三角トレード」は禁止されてるんじゃないの？

大塚については、新人じゃないから協約違反ではないと思う。 でも、あるチームに所属している選手が、在籍中に他球団と交渉をするのはタンパリングといって禁止されている。 　ドラフト選手の三角トレード禁止にしても、タンパリングの禁止にしても、 「なぜそういうルールがあるのか」 ってルールの目的を考えたとき、やっぱり移籍を前提にしたトレードは道義に外れると思うよ。 「ルール違反じゃないからいんだ」っていうのはまさに 読売的思考 だからね。

だけど、FA権をとれば大塚さんは大手を振ってメジャーにいけるわ。

大塚が本当にメジャーを目指しているのかどうか、俺はまだちょっと疑問に思ってるんだよ。 だってもしあのまま近鉄に残ってたら、FA権もとれないまま引退だったんだぜ。メジャーどころじゃないよ。単に 近鉄にいたくなかった だけじゃないのかな。「メジャー挑戦」はそのための理由付けで。

ああ、近鉄って、フロントと選手が、仲がいいって噂はあまり聞かないものね。

大塚もやっと近鉄を出れたはいいけど、 何処も同じでびっくり してるんじゃないか。 　「セリーグとパリーグは違うって聞いてたのに！」

ヨッシャーもいるしね。

だから、大塚はメジャーにそんな執着心あるのかな。なんだかんだ言って、来年もいるんじゃないかな、と思うのさ。 「まだやり残したことがあるので、もう１年中日でお世話になります！」 「来年こそ山田監督の胴上げを！」って言って。

あなたの見込みは 中日が優勝を逃すことが前提 となってるようだけど、 だとしたら山田監督はもういないよ。