トリオ名はブルー・スリー 　「１番から３番までを井端・荒木・福留で固定する」という2003年山田構想のもと、 公募された３人トリオのネーミングが10日、中日球団から発表され、 2253通の応募の中から26通あった「ブルー・スリー」が選ばれた。 　最多応募は「韋駄天」で、中には「地雷」「いこまい」「福笑い」「福荒井」 など、 中日ファンのセンスを全国にアピールする自虐的なコピー も盛りだくさん。 キャンプ中に募集した時にはこの若手１、２、３番トリオを今年の目玉として売り出す方針だったが、 新外国人アレックスの加入、荒木の不振など、 多くの人は最初から危惧していたものの、募集したスタッフ のみ が考えもしなかった「計算外」が発生し、 現段階では打順は流動的。 オープン戦では「１番福留、２番井端、３番アレックス」のオーダーがいい感じで機能しており、 「今年の目玉」のはずの若手トリオには、デビュー前から早くも 「解散危機」 が迫っている。 本家のブルース・リー同様、「燃えよドラゴン」と行けるかどうか、 「燃えよ企画書」とばかりに企画倒れが危惧されている。

「本家のブルース・リー」って何？

香港のカンフー俳優だよ。昔、「燃えよドラゴン」って映画が日本でヒットして、 日本にカンフー・ブームを巻き起こしたんだ。

香港人なのにブルース？

香港名は李小龍（リー・シャオロン）だけど、生まれはアメリカで、ブルース・リーが本名だそうだよ。

シャオロンかあ。 「人気が出るとおもって企画したんだけどズッコケ、結局一本立ち出来ず、 昔のキャラ（ドアラ）や新しいキャラ（パオロン）と併用される」 なんて事にならなきゃいいけどね。

そういえば中日のマスコットも３人組だね。 シャオロン・パオロン・ドアラ、 人気が出るとおもって登場させたんだろうけど、いずれも失敗だったね。

名前をファンから公募ってのもピッタリだわ。 中日のブルー・スリーも、気がついたら あの中に入っていたりして ね。アハハ。

中スポ以外の各紙はやっぱり、 「トリオ名は発表されたものの、現在荒木は不調でスタメン落ち、 オチョワが３番で打撃好調なだけに、企画倒れに終わりそうだ」 って的を射たことを書いていたよ。 ブルー・スリー （憂鬱な３人） とはよく言ったものだよ。

デビュー前から解散危機なんて、 まるでＪ６ね。

Ｊ６？　何それ？

競馬ブームが終わりかけの頃、 JRAが話題作りに若手ジョッキーを集めてCDを発売したのよ。 それが、Ｊ６。 メンバーは幹夫さん、かずえの旦那、マケ春さん、五位君、社長、後藤さんだったわ。(*1) (*1)松永幹夫、蛯名正義、田中勝春、四位洋文、藤田伸二、後藤浩輝。

あー、あったあった！ 　確か、CD発売当日に 後藤が寮で吉田をシメた事がバレて発売即廃盤 になったやつだよね。(*2) (*2) 99年8月、吉田豊騎手のレース中の乱暴なプレーに後藤騎手が腹を立て、 騎手寮に吉田騎手を呼び出し竹刀で暴行を加えた事件。 吉田は最初黙っていたが、調教師が吉田の外傷を問い詰め、事件が発覚。 後藤は騎乗停止と謹慎処分を受けるが、厩舎関係者・マスコミは 「後藤の気持ちは分かる」とこぞって後藤を擁護、 はからずも吉田の人望の無さが明らかになる羽目になった。 後藤も「武器を使ったのは悪かった」と、 反省してるんだかしてないんだか分からないコメントでファンを笑わせた。 奇しくも事件発覚日とCD発売日が重なり、Ｊ６のCDは発売と同時に放送自粛、 そのまま廃盤となった。

競馬ブームも下火になって、JRAは人気回復に一発逆転を狙ったんだけど、 かえってイメージダウンになったっていう愉快な事件ね。 「ブルー・スリー」も、ナゴドの観客減を打破しようと プレーではなく話題性で 選手を売り出そうって感じで、 同じ運命を辿りそうな気配がプンプンするわ。

立浪が「たった１年活躍しただけの選手に、球団は評価を与えすぎる」 って嘆いていたけど、その通りになったよな。

まさにブルー・スリー（立浪（＝背番号３）の憂鬱）とはこの事ね。