それペナ2002/センイチの逆襲

【監督就任編】

12月17日(月)センイチ君、阪神監督就任!

 阪神とセンイチ君の監督契約が正式に成立し、就任会見が行われた。 記者会見の席上、「(評判の悪い)阪神のフロントをど思うか?」という質問に対し 「どこのフロントも同じようなもの」と、 中日フロントも同じくらい腐っている ことをやんわり批判しつつ、 その夜出演した『ニュースステーション』ではさらにつけ加えて、 「某球団(=読売?)以外、どこのオーナーも野球に詳しくない」と クマオーナーバッシング も見せ、同オーナーを毛嫌いする阪神ファンや現スタッフの気持ちをがっちりキープ、 自分はクマオーナー派閥ではないことをしっかりとアピール した。センイチ君は「阪神に骨をうずめる覚悟で来ました」 といったコメントで阪神ファンを喜ばせる一方、 久米宏キャスターの「昨年まで10年連続で勝ち越していた阪神に、 今年中日が負け越したのはなぜでしょう?」との質問に対しては、 「今年は阪神は強かったよ。 ウチが弱かった ってのもあるし」と、いつまでたっても中日気分の抜けないところを見せていた。

12月15日(土)センイチ君、阪神と第2回交渉

 阪神球団とセンイチ君が第2回監督就任交渉、17日に正式契約となる運びとなった。 交渉の席では阪神の来季の補強についての話し合いが行われ、 FA宣言している日ハム・カタオカ君の交渉には自ら乗り出すことを表明、 さらには途中、同ホテルで行われていた阪神・ウエサカ君の結婚披露宴に飛び入り参加するなど意欲的に行動、 「センイチ君の真価はゲーム以外のところで発揮される」 ことをまだよく知らない阪神ファンおよびフロントの度肝を抜いていた。

12月12日(水)センイチ君、タブチ君にコーチ要請

 9日に まだ頼まれてもいないのに 阪神コーチを受諾するような先走りコメントをし、センイチ君に 「おれはタブチ君にものを頼んだことなどない」 とキッパリと否定されていたタブチ君に、 ようやく待ちに待ったセンイチ君からのコーチ就任要請があった。 現役時代、阪神から西武にトレードされたのを根に持ち、 引退後に阪神から打撃コーチ要請を受けたもののプライドが許さずこれを拒否、 それ以来ずっと絶縁状態が続いていた阪神との関係がようやく修復 したように見える が、クマオーナーは「センイチ君の要望にはすべて応える」としながらも、 「よそ(ダイエー)の監督をやったことがある人がコーチというのはどうなんだろう」と、 「阪神を代えたい」と口では言いながら今までとまったく変わらない、オーナーの好き嫌いでタブチ君のコーチ就任に否定的 な見解を示していた。


12月12日(水)センイチ君、阪神と第1回交渉

 センイチ君と阪神球団の第1回監督就任交渉が行われ、大筋で合意に達した。 阪神側からは契約金2億、5年契約10億円と ノムラ君で失敗したことが何の反省にもなっていない複数年契約 が提示されたが、センイチ君は「あくまで単年が基本」とこれを拒否。 センイチ君側からはタブチ君の打撃コーチ就任、 さらに現中日2軍監督のシマノ君の移籍が条件として出されたという。 中日としては寝耳に水のヘッドハンティング、 今シーズン、ミズタニ君・センイチ君をクビにしながら、 シマノ君を残すことでセンイチ派選手の離反を抑えようとしていた だけに、この移籍要請には難色を示している。

12月10日(月)センイチ君、中日球団に挨拶

 阪神との入団交渉を控え、センイチ君が名古屋市内の中日新聞本社に挨拶に訪れた。 今シーズン、フロントの現場介入でチームは低迷、フロントと現場の関係は悪化、 事実上の解雇ともいえるセンイチ君辞任だっただけに、 「いい仕事をして、関西のファンにもドラゴンズファンにも喜ばれるようなチーム作りを」 と中日フロントはセンイチ君の阪神流出を手放しで許諾、 さすが宮田コーチ、柴田スコアラーを無警戒に放出し、 結果読売に引き抜かれ対戦成績をボロボロにしただけのことはある 能天気さを披露、 考えの浅さと危機意識の低さでは阪神フロントに負けてないことをアピールした中日フロントだった。 ああ、このときに「ただし、コーチ・選手の引き抜きは困りますよ」の一言さえあれば。

12月9日(日)タブチ君、気分は阪神コーチ

 この日、「センイチ君と愉快な仲間たち」チャリティー・ゴルフに参加したタブチ君は、 阪神コーチ就任の噂に関するマスコミからの質問に、「おれたち(=センイチ君&タブチ君)、 一蓮托生だなあとはよく話している。センイチ君に頼まれてNOと言ったことはない」と、 コーチ要請がくれば即座に快諾することを名言した。 しかし、その話を聞いたセンイチ君は、「おれに頼まれてNOと言ったことないって?  おれは何も言ってないのに なあ…」と、 就職先のないタブチ君にナゴヤのテレビ局の仕事を紹介するなど、 世話した事はあっても、世話になったことなど一度もない ことを強調、さらには コーチ就任要請自体、そもそもしてない 事実をキッパリと言い切り、阪神への現場復帰に胸ふくらませ心浮かれているタブチ君に しっかり釘を刺していた。

12月7日(金)阪神、センイチ君招聘を発表

 大阪市内で行われた役員会議でこの日、センイチ君の阪神新監督要請が正式決定した。 監督候補にはオカダ2軍監督、キドヘッドコーチ、ナカムラ元監督、 オオギ前オリックス監督と多くの名前が挙がっていたが、 2時間にわたる話し合いだったにも関わらず、ノザキ球団社長は「満場一致で決定しました」と豪語、結局 オーナーの「ツルの一声」には誰も逆らえないことを再確認した2時間 だった。

12月5日(水)ノムラ君、電撃辞任!

 この日、阪神・ノムラ君夫人が脱税容疑で逮捕、深夜に緊急記者会見が開かれ、 ノムラ君の辞任が発表された。 この突然の辞任劇に阪神球団に電撃が走っている ように見える が、先日更改したばかりのノムラ君の契約には「脱税が発覚した場合は辞任」の項目が織り込まれていたようで、 さらにはオカダ2軍監督の契約にまで「ノムラ君辞任の場合は契約見直し」が含まれていたところを見ると、 逮捕→辞任を見越したシミュレーションは整っていた ようで、この夜、クマオーナー・ノザキ球団社長の形ばかりの緊急会議が行われ、 翌日、形ばかりのフロント会議のあと、センイチ君の監督招聘が予定通り「電撃決定」 することになる。