今週のドラゴンズ (5/28)


中日、キューバに断られる

外国人選手獲得、また失敗

 メジャーの大物獲りに失敗、 ロースター漏れ狙いも失敗し、 チームの4月低迷の最大の原因である「補強失敗」 の責任を逃れるため、 プロ解禁されていない「キューバ選手獲得」という大技をブチ上げ 失敗を取り繕おうとしていた中日フロントだが、 新外国人補強がまたも暗礁に乗り上げていた事が明らかになった。


またフロントの調査不足

キューバは代表合宿中

 「キューバの野球シーズンは6月いっぱいで終了なので、 7月以降ならレンタル移籍可能」と、 自分にだけ都合のいい解釈 をした中日は、キューバに横山調査役を派遣していた。 が、キューバからの回答は 「7月以降は(国際大会の)代表チームの合宿があるので不可能」 と断りの返事。 またも ちょっと調べれば分かること を今の今まで放置、今頃になってあわてて一から新外国人探しと、 ホセの時と同じ失敗 を二度繰り返したことになる。


カギ握る読売

氏家社長の交渉次第で“おこぼれ”も

 しかし、まだキューバ選手獲得の望みが消えたわけではない。 同じくキューバ選手獲得を狙っている読売が、 日本テレビ・氏家会長を派遣しカストロ議長に直談判するという動きがあるのだ。 この交渉が成功した場合、 読売に一選手だけ派遣というわけにも行かないキューバの 「一斉解禁」が予測され、 読売が契約したあとのおこぼれに預かる 可能性が、わずかながら残されている。


追い詰められる山田竜

フロントの援護ゼロ

 それにしても、 「マグワイヤ獲得」→「もう去年のうちに引退してるのでダメ」、 「ホセ獲得」→「もう去年のうちに他球団と契約してるのでダメ」、 「キューバ選手獲得」→「代表合宿があるのでダメ」と、 どれもこれも条件面の問題ではなく、 最初から契約不可能の選手 にばかり手を出して失敗している中日。 そして日本人選手では3年6億(出来高込み)の一塁手が2軍暮らし、 4年12億(契約金込み)の「勝負強いバッティング」が売りの捕手が 去年の山崎・中村より非道い得点圏打率でチームの足を引っ張っている現状では、 山田竜も打つ手なし。 フロントによる山田政権の“バックアップ”は今のところ全て裏目に出ており、 いよいよ 「山田監督を含む星野閥一掃2ヵ年計画」 の全貌が見えてきた。


山田監督、仮想采配でアピール

俺は星野さんとは違う

 しかし、 もうわざとやってるとしか思えない「補強失敗」 に、黙って指をくわえている我らが山田久志ではない。 26日に起きた阪神との小競り合いには、 「(5点差でバントは)俺ならやらない」と、 誰も中日の作戦なんか聞いてないのに よそのチームに対する采配批判を展開した。 通常、よそのチームの采配批判はやってはいけないのが球界の暗黙のルールだが、 ここまで何だかんだ言ってセンイチと仲がよいとされてきた山田監督の 反センイチの“覚悟”を禁を破ってまでフロントにアピール、 そして「破壊力のある野球」を目指す山田竜の、 今現在チームに破壊力がないので、「もし5点リードがあったら」という仮定の話で自分の仮想采配をアピール した格好だ。