今週のドラゴンズ (4/23)


井上、逆転タイムリー!

ここ一番はこの男


 札幌ドームでの横浜戦、開幕3試合こそノーヒットに終わったものの、 5試合目からはコンスタントに安打を製造し、 低打率ながらも打撃は上昇気配を見せていた井上がようやく波に乗った。 1点ビハインドで迎えた2回1死二、三塁。 7番・井上のライト線への逆転2ベースは実にチーム37イニングぶりの適時打となり、 勝負強い男の代名詞゛“勝利打点”を手に入れた。

それでも1面は谷繁

何故?ヒーローすり替え

 しかし、今夜のヒーロー・井上を差し置いて、またも翌日の中スポ1面は、 チームが逆転したあとにおまけで3点タイムリーを打った谷繁だった。




新・満塁だけ

得点圏打率は.333

 2日前まで得点圏打率は.222と 山崎と同じだった にもかかわらず、 「勝負強い」などとちゃんちゃら可笑しいイメージを意図的に植え付けられていた谷繁だが、 この試合で.333まで急上昇だ。 しかも満塁での打率は3打数3安打で10割というから驚きだ。 何が驚きって、 満塁で打率10割なのに得点圏打率が.333(しかない)という事は、 いったい「満塁以外での得点圏打率」はいくつなんだ という“驚き”であるのは言うまでもない。

仕組まれた“勝負強さ”

満塁以外は9の1

 満塁以外での得点圏打率.111。 「満塁男」というよりは 満塁 だけ 男・谷繁。 比較的 どうでもいい場面 では派手に打つ谷繁の中スポによる絶賛キャンペーンは、 昨オフ、前田の抜けた投手陣・ 大砲不在のクリーンナップという最重要補強ポイントを棚上げし、 キャッチャーという どうでもいいポジション を補強した中日フロントと鮮やかにリンクしている。
 洗脳報道により まるで昨オフの補強が成功だったような印象 を植え付ける中スポは、いったい誰に対し気を遣っているのか。 かつて「私は辛口コラムをホームページに書いているが、それは選手に読んでもらい、 発奮させるためだ」と言った球団代表補佐がいた。 では、中スポは何のために記事を書くのか?  誰かの面目を保つためなのか?  活躍してもしなくてもヒーローは谷繁。 他の選手のモチベーションは下がる一方だ。