今週のドラゴンズ (4/07)



鹿島コーチに小松の影チラリ

それはアドヴァイスではなくて応援だ

 開幕から3カード連続の負け越しがかかる7日の広島戦、 中日は今季初先発の宮越が、初回の先頭打者・木村拓から数えて炎の3連打で1点を失うと、 すかさず“兄貴分”鹿島コーチがマウンドに歩み寄った。 頭の中がパニック状態で平静さを失っている宮越に、 鹿島コーチが送ったアドヴァイスはただ一つ。

 「落ち着け。」

 そんなファンの応援のようなアドヴァイス では無論宮越が持ち応えられるはずもなく、 続く金本に四球、前田に犠飛、緒方に四球と、 2失点にランナーを3人ためたところで、今季チーム先発最速・22球KOとなった。 思い起こせば第二次星野政権初期、 投手がピンチのたびにマウンドに上がっては、

 「頑張れ。」

 といった手の打ちようがない応援メッセージで投手をさらに動揺させ、 全くの無策でマウンドを火だるまにし 「火事場のガソリンタンク」 との異名をとった小松元投手コーチを彷彿させる鹿島コーチには、 現役時代に得られなかった栄光の称号“小松2世”の呼び声が早くも聞かれている。


柳沢、出番なし

シゲ、ハマの防御率を竜に注入

 開幕から8試合を終え、チームが2勝6敗の逆ロケットダッシュを決める中、 オープン戦絶好調の柳沢はスタメンどころか代打の出番もついになし。 一方では、 疑惑のレギュラー契約 の谷繁が絶不調ながらマスクをかぶり続けている。 オープン戦打率.474の柳沢を押しのけてレギュラーに居座る谷繁の 開幕8試合の打率は覇王・山崎に劣るとも勝らない 0.138。 規定打席到達の中では40人中38位と これまで中村さんのいたポジションを堂々継承 しつつ、 自慢の“強気のリード”は 8試合で11被本塁打(昨年は140試合で91被本塁打)、 チーム防御率はリーグ5位の4.25(昨年は3.48)と、 昨年を下回る驚異的なペースで“投手王国崩壊”に向けひた走っており、 期待の柳沢が 谷繁の契約が切れる4年後まで今の好調を保てるか が、「竜投復活」のカギを握りそうだ。