今週のドラゴンズ (4/02)



山田竜、初勝利!


 「勝てないのは××のせいだ!」 などと、 チームの連敗を7番バッターのせいにするほど心が荒みきっていた中日ファン の期待を裏切り、開幕3戦目、対読売1回戦で 覇王・山崎 が待望のタイムリーを放ち、 新生・山田竜に 屈辱的な 初勝利をプレゼントした。 キャンプではバーチャル・バッティングマシンの入来相手に打撃練習を続けてきた山崎だけに、 「バーチャルの入来の方が本物より手ごわい」 と豪語。 さすがバッティング練習の方が本番より手ごわい山崎 らしい同類を見切ったコメントで、 これまでの「練習で強いと本番に弱い」だけではなく、 新たに 「練習で弱いと本番に強い」 という頼もしい一面が見えた“ニュー山崎”の活躍に、今年は注目だ。

読売、3連敗

 読売が昨年の最下位争いコンビ、 阪神・中日に合わせて3連敗と、炎の 逆ロケット・スタートを切った。勢いのある阪神はともかく、 手を抜いても「間違って勝ってしまうんじゃないか」と思われていた中日 にまで負けたのはやはり、第2戦でファインプレーの元木を途中交代し 元木の機嫌を損ねた ことが根本にあると思われ、 選手に全く信頼されないお坊ちゃん監督の裏で、 このチームを牛耳ってるのは誰か に原新監督が気づくまで、舵取りはしばらく難航しそうだ。

阪神、3連勝!

 読売を2連勝で下し波に乗る星野阪神が、対TBSの緒戦も制し、 阪神27年振りの開幕3連勝を達成した。 親会社が変わったことで「どう変わるか」が注目されていたベイスターズだったが、 既に終了と思われていたかつてのエース・藪に2年振りの勝利をプレゼント。 横浜スタジアムにおける 今後の阪神戦の視聴率・集客効果を考えた上で、 長期的視野にたった営業効果のあるスタート といえ、テレビ局と缶詰会社との“営業戦略の違い”をまざまざと見せつけた格好だ。