今週のドラゴンズ (3/22)



中日、“完全敗北”達成!

もはやセは相手にならず

 これまでセリーグ4球団相手に白星なしと怪進撃を続けている中日だが、 この日、セリーグ5球団目・センイチ君率いる阪神と初対決、1−3と敗れ、 オープン戦における対セリーグ全8戦すべてを消化し0勝8敗、 引き分け無しの「完全敗北」を達成した。


代理戦争・第1ラウンド

星野虎vs児玉竜、初対決!

 センイチ君vs児玉の「代理戦争」ともいわれるこのゲーム、 セリーグ同士にも関わらずセンイチ君は9番にDH・坪井を起用し 「勝ちに来た」のに対し、 山田竜はDHを使わず9番にピッチャーの朝倉を配置、はいいとしても、 1番にブレットを起用し、 試合前から負けたときの言い訳を準備 するという両者の思惑が入り乱れた先発オーダーとなった。


山田さんからご祝儀!

話題作りに中スポ大喜び

 中日先発は若手ながら今季開幕ローテーション入りが確実視され、 150キロを超えるスピードボール があるのになかなか勝ち星につながらない事で早くも“大塔2世”の呼び声 高い朝倉。
 そして「中日の速球派ピッチャー」といえば仕事はひとつ。 まずは4回、2死から坪井の右ヒジに挨拶代わりのデッドボールをプレゼントと、 自分に与えられた役目をきっちりと果たした。 さらに7回には遠藤が負けじと代打・吉本の脇腹に強烈なボディ・ブロー、 何とも豪勢な「2死球」のご祝儀が山田監督から星野監督にプレゼントされた。


星野さんからお祝い返し!

先に仕掛けて逆ギレ谷繁

 もちろん、こんな豪勢な引越し祝いをもらって、 お返しのひとつもしない非礼なセンイチ君ではない。 8回の中日の攻撃では 足も引っ張っらないが勝利に貢献もしない谷繁 に「お祝い返し」のデッドボール。 あまりこのへんの慣習をよく知らない谷繁が 檄昂してあわや乱闘、という場面もあったが、 久志監督が 「まあまあ、お祝い事だから」 とばかりに制止し、 事なきを得た。 (谷繁が中日に慣れるまで、まだ時間がかかりそうだ)


児玉竜の“目指す野球”

育ってないのに「若手を使え!」
摘み取られる若芽

 試合は1−1の同点から6回、 「前田の穴を埋める」と期待されてるらしい山北が、 阪神・アリエスから痛恨の2ランホームランを浴び、 打たれっぷりの気持ちよさでは十分に“ポスト前田”の役割 を果たしつつ、負け投手となった。
 「1点リードした場面では頼もしいが、 同点やビハインドの場面ではものすごくやる気のない球を投げる」 前田の後継者として、山北で「穴は埋まった」といえ、 児玉竜の目指す 「ベテラン→若手の、内容を伴わない世代交代」 は着実に進んでおり、 オフの目的の見えない補強策がまずは予想通りの結果を出している。