今週のドラゴンズ (2/27)



野口もリタイア

ミットが合わずに

 26日の紅白戦、先発・野口がわずか10球を投げただけでリタイア、 肩に“違和感”を覚え那覇市内の病院へ直行、そのまま名古屋へお帰りとなった。
 山本昌の2軍落ちに始まり、中里の故障、朝倉の風邪によるダウン、 川崎は復帰のメドが立たず、即戦力ルーキー・山井は調整遅れ、 そして今度はエース・野口のリタイア。 中日自慢の投手陣はガラガラと音を立てて崩れ、 「5人目の先発争い」どころか先発が3人揃うかどうかも怪しい 状況になってきた。
 山田監督はこの緊急事態に、 正津・紀藤・久本・小笠原らを先発要員にリストアップ、中日は 3月の声を聞く前に異例の消化試合モード に突入する。


「なんで投手ばっかり…」

投手王国のイメージ払拭は成功

 相次ぐ投手陣のリタイアに山田監督は 「どうして投手ばっかり故障するんだ。 ちょっと(コーチ任せの放任主義は)考えないといかん」 と、 脱センイチをアピールするためだけに行っていた「放任主義」 を撤回、 コーチ時代は選手の面倒をこと細かく見て現在の投手王国を築いただけに、 監督になって急に「放任主義」とか言い出し、 今までうまくいってきたものをわざわざ変えたことが失敗だった事に ここに来てようやく気づいた様子。
 山崎残留の費用捻出のために前田幸の年俸をケチって逃げられたり、 ベテラン投手陣のクビをさくさく切って追い出すなど、 何年もかけて作り上げた投手王国を(上の方の気まぐれで)打線重視へ切り替えた 「補強」 がここに来て墓穴となっており、 取り敢えず 「投手王国のイメージ払拭」という部分だけは達成 された格好だ。


トラの尻尾みえた

「打倒・阪神」が現実に

 昨年暮れ、センイチの阪神監督就任に「打倒・タイガース!」と言い出し、 センイチから「目標が低い」と もっともな指摘 を受け恥ずかしい思いをした新生・山田竜だが、 野口の戦線離脱で一躍“最下位候補”に名乗りを上げ、最下位の椅子を巡り 本当に阪神とライバル関係 になりそうだ。