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G's Aug !

八月前半
_1_2_3_4_5 _6_7_8_910 1112131415
読売
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八月後半
1617181920 2122232425 262728293031
読売 .





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(○…勝利、●…敗北)

六十一勝四十七敗(二位)

八月一日(日) 読売、「ダブル完敗」

○広11−0読●
岡島→入来智→南)

 「完敗も完敗。ダブル完敗だよ」。 ウィスキーをダブルで頼む腰抜けは多々いるが、 完敗をダブルで楽しむのはしげお君か、 ダブルヘッダーがあった日のロッテくらいだろう。 広島・高橋建、読売・岡島と両軍比較的どうでもいい同士の先発で始まった試合は、 高橋建が読売打線をわずか二安打と好投を見せれば、 岡島は「♪ファイヤー!」(かけ声・福沢アナ)とばかりに五回八失点と火だるま炎上。 しげお君は打てない打線について「おかしいんだよ。昨日はあれだけ打ったのに」 と嘆き節だが、 いくら広島が人手不足とはいえ、昨日投げてる人と今日投げてる人は違うのだから 「おかしいんだよ」と言われても。

八月三日(火) 上原、波動パワーで九連勝!

●ヤ2−8読○
上原

 「上原は波動を出している。それを村田真が受け、野手が同調するのです」。 止まらない上原の連勝にしげお君がついにテンパった事を言い始めた。 「たとえば、隣で眠っている人がいると、ついつい自分も眠くなる。 隣で食事をしている人を見ると自分も腹が減る。 上原にはそんなエネルギーがある」 など言い出すあたりは電波ビリビリ何処でも行ってくれといった様相だが、 「よそのチームにいい選手がいるとついつい欲しくなる」、 そんなしげお君の難病もこのへんの電波が影響しているのだろうか。

八月四日(水) 永池、代打でスリーラン

●ヤ5−10読○
(斎藤雅→河野→南→柏田→木村→槇原)

 とにかく選手交代を告げないと死んでしまう難病を抱えるしげお君は、 九回わずか二点リードにも関わらず村田善以外の野手を全員出場といった、 とても最後を槇原に投げさせるとは思えないような景気のいい選手の遣いっぷり。 ベンチの中をスッカラカンにした挙げ句、 しまいには誰とのトレードだったか忘れてしまった永池までが代打で出てくるほど選手交代病はエスカレートしたが、 冗談で出した永池が何とプロ入り初のスリーランで試合にとどめを刺し、ヤクルトに二連勝してしまった。

八月五日(木) 河野、一球で敗戦投手

○ヤ3−1読●
(三沢→河野→南→柏田→木村)

 先発・三沢という冗談で始まったこの試合、 その三沢が五回途中まで四安打無失点と好投。しかし、 六回二死二塁となったところでしげお君にビビビと電波が走った。 「ピッチャー交代、河野、河野」。 呆然とする三沢をよそにしげお君は容赦なく河野にスイッチ、 河野は代わりばなの初球をペタジーニに軽々とライトスタンドに放り込まれ、 わずか一球で負け投手となった。 読売が継投の代わりばな、いきなりホームランを浴びたのは今シーズンこれで七度目。 うち五回が河野と柏田で、相手が左だという理由ただそれのみで 好投の右ピッチャーを降ろした直後に起きており、 読売の今年のチーム課題だったはずの「何故一点差ゲームに弱いのか」 が今さらながら浮き彫りに。

八月六日(金) 読売、三安打完封負け

●読0−3広○
ガルベス→柏田→南→入来智)

 広島先発・佐々岡は六回途中まで読売打線をノーヒットに抑える快投。 あわや今シーズン二度目のナニかと思われたが、 ここで日本テレビ解説・山本浩二がよせばいいのに 「今日の佐々岡は、ノーヒットノーランいけるかも知れませんね」 と余計な一言を。 何しろ「言った事と必ず正反対のことが起きる解説」では定評のある山本浩二だけに、 この日も例にもれず山本浩二のセリフの直後に佐々岡は、読売・後藤にカキーンとライト前にテキサス・ヒット。 せっかくの大記録を山本浩二のせいで逃してしまった。 しかしその後は「そろそろ読売打線は佐々岡を捉える頃ですよ」 といったそばから三者凡退など、山本浩二の「逆解説」も絶好調。 佐々岡の三安打完封劇で広島が快勝した。

八月七日(土) 疑惑のハーフスイング?

○読8x−7広●
(桑田→柏田→南→河野→入来智→槇原→木村

 「百パーセントダメなゲームだと思った。しょうきち(村田善のニックネーム)だろう。 あのスリーラン、あれがすべて」。 本名と一文字も合ってないショウキチこと村田善の九回同点スリーランがキいた。 一時は広島の六点リードだった差が九回までに同点に追いつかれては達川監督もハンズ・アップ。 最後は延長十一回、松井のサヨナラ犠牲フライで読売のサヨナラ勝ちとなった。 試合後、達川監督は 「敗因は審判や。あれ(松井のツーナッシングからのハーフスイング)は絶対に振っとった」 と、六点差をひっくり返されるようなヘッポコな試合をしていながら たった一つのハーフスイング判定に敗因を求める有り様。 このところ町田のホームラン、西山のハーフスイングと審判不審の積み重なっている広島が、 中日・阪神に続き「セ審判読売贔屓説同盟」に参入した格好だが、 今のところ審判が広島に取ってどんな不利な判定をしようが、 ペナントの行方にさしたる影響はないので「それは気のせいだろ」というのがもっぱらの風説だ。

八月八日(日) 永池、四安打四打点!

○読7−3広●
河原→岡島→木村→槇原)

 「二番、ショート・永池」。どよどよどよどよどよどよどよ。 先発オーダでの初手からジョークに東京エッグの観客五万五千がどよめく。 四日の神宮で永池がスリーラン本塁打を打ったシーンが、しげお君の 「いいところだけ覚えているメモリ」にきっちりと記録されたのだろう。 いくら先発・河原の捨てゲームとはいえ、二岡を外してまでの永池スタメン。 この大胆起用に広島投手陣は笑って力が入らず、 永池に五打数四安打四打点と大活躍をさせてしまった。 これにはしげお君も「よく打ったね。このところ振れているからね」 とホクホク顔で、この成功で今後もスタメン機会が増えそうな永池だが、 ベンチでは「最初は打つんだよ、最初はね。すぐに打てなくなるよ」 と説得力ある励ましで二岡を慰める光山の姿が。

八月十日(火) 上原、十二勝目

○読5−1ヤ●
上原

 「んー、あれは『様変わり』ってやつかな」。 誰も「監督、それを言うなら『衣替え』です」とは突っ込めない。 いよいよ日本語能力にまで支障を来たし始めたしげお君をよそに、 この日からヤクルトのビジター用ユニフォームが衣替え。 「闘志が前面に出るよう」(古田選手会長)という事で、 アンダーシャツが赤に変わった。 赤は「努力の色」という事で、 己れの努力不足で三流大に落ち浪人した事を言い訳に野球の練習をサボり、 「僕は一年間野球が出来なかった(しなかった)。誰よりも苦労している雑草なんです」 などとパンがないならケーキを食えばいいじゃないですか的な事を言ってる 努力知らずの黄金ルーキーへの皮肉が込められているのかどうかは不明だが、 ヤクルトは今日も上原にヨサホイのホイと手もなくヒネられ、「ユニフォーム効果」は全く表れなかった。

八月十一日(水) 七十歳コンビ頑張る

○読2−0ヤ●
斎藤雅→木村→S槇原)

 「オー、アノ斎藤雅トイウ投手、三十四歳デスカ。 エッ、槇原トイウ投手、三十六歳デスカ。アンビリーバブル!」。 斎藤雅・槇原の老人コンビを見て、 年上愛好家のペタジーニから闘争心がスーッと消え去る。 初回の一死二三塁では三振、六回にも一死一三塁で最悪のショートゴロと、 今日はペタジーニがフルブレーキ。 しかし、それもしょうがない。二十五歳年上の奥さんを持つペタジーニにしてみれば、 「年上の人を見るとほっとけない」のだ。 斎藤雅の力ない速球と弱々しい変化球、 槇原の殴ると泣きそうなビクビクした顔を見て、 慈愛に満ちたペタジーニのバットはことごとく空を切り、 若造・川崎は見殺しにされるのだった。

八月十二日(木) 清原、二十日に復帰?

○読6−5ヤ●
(三沢→岡島→→入来智→S槇原)

 「二十日に清原さんが帰ってくる」。 右足内側側副靱帯損傷のため二軍で調整している清原だが、 二十日の阪神戦からの一軍復帰が濃厚になった。 首位・中日まで四・五ゲーム差となっているこの大事な時期、 「清原復帰」のニュースを聞いた読売ナインは一大奮起、 「清原さんが帰ってくるまでに何とか首位に!」 「出来るだけ貯金を増やさなければ!」と、 先発・三沢で捨てゲームだったはずのこの試合を、 二岡の気迫の満塁弾、三沢の粘投と中継ぎ陣の小刻みな継投で一点差辛勝した。 清原復帰まであと六試合。 読売の連勝を止めるのは、横浜か、中日か、それとも清原か。

八月十三日(金) ガルベス、八景島効果!

○読8−5横●
ガルベス→入来智→S槇原)

 八月七日の横浜−中日戦で、 「横浜のエースは川村だと思いこませる」作戦で中日が撒いたエサを、 思わぬところで読売が喰らいついてしまった。 横浜一点リードで迎えた六回読売の攻撃、 無死満塁のピンチに川村の代えどきが分からなくなってしまった権藤監督はそのまま続投を指示、 川村は何とピッチャーのガルベスに 朝鮮半島まで届きそうな超特大の場外ホームランを献上したのだ。 「目の前で魚が泳いでいるのに釣れない。イラつくぜ」。 オールスター期間中、八景島シーパラダイスに行って 「釣りたくても釣る事の出来ない魚を見てイライラに耐える」 という秘密特訓を敢行した(『報知新聞』記事より)というガルベスはその後もキレる事なく八回を三失点。 九回にお家芸の無駄なピッチャー交代で入来智が二失点したものの、 危なげない勝利で横浜のほんのかすかな吹けば飛ぶような最後の望みを、吹いて飛ばした。

八月十五日(日) 潰し合う二位と三位

●読3−5横○
(桑田→河原

 前カードの対中日戦では福留をスナイプして病院送り、 力技で勝利をモノにした横浜先発・斎藤隆のブラッシュ・ボールが今日も冴える。 第一戦の敗戦でもう優勝なんてどうでもよくなった横浜は、 八回無死二塁の場面では送りバントの構えの川相の頭部目がけて平然とブラッシュ、 「俺たちに残された仕事は、最終的に二位にいる事!どりゃーっ!」 との断固たる決意を見せつけた。 失うものなど何もない横浜は一死三塁とされても前進守備などもちろん取らず、 内野ゴロの間に一点取られ同点にされても涼しい顔。 それとは対照的だったのがこの試合を勝たないと逆転Vが遠い夢になってしまう読売で、 終盤、しげお君は先発要員として上げたはずの「後半の切り札」河原を何と敗戦処理で登板、 七回の攻撃で同点に追いついたが、八回、 河原が佐伯にとどめのツーランを浴び轟沈した。 読売はこれで首位中日とのゲーム差を四・五と拡げたばかりか、 直接対決を前に「後半の切り札」がとんだババだった事が露見、 さらに十六日からは清原が二軍の試合で復帰と、 悪い事はいっぺんに重なる読売の散々サンデーだった。

八月十七日(火) 上原、連勝ストップ!

○中3x−2読●
(上原→槇原

 「おお、さすがは槇原。これぞ真のストッパー!」と四万観衆が驚愕の声をあげる。 八回まで一失点と好投を続けていた 「ファミコンを買ってもらえないほど貧乏だった」自称雑草・上原だったが、 ルーキー十一連勝をストップしたのは、中日でも横浜でも広島でも阪神でもヤクルトでもなく、 同僚・槇原だった。 読売一点リードで迎えた九回裏、連勝ストッパー・槇原は先頭の井上をヒットで塁に出すと、 送りバントのあと連続四球で一死満塁。 そして代打・渡辺には惜しげもなく同点の押し出し四球を与えると、 関川にはスコーンとサヨナラタイムリーを浴び、 見事なストッパー振りで上原の新人連勝記録をストップさせた。 天王山と読売サイドが言い張る大事な三連戦の緒戦を落とした読売だが、 試合後、槇原は「絶対に入ってる!あのバカ!」と佐々木球審のジャッジを非難、 さらにしげお君も「今日は判定に問題ありだな…」と判定のせいにすれば、 村田真「なんでド真ん中がボールや!」、 松井「あれがストライクなら音さんも三振ですよ」 と突然全員で審判バッシングを開始。 そろそろセリーグの順位も見えてきた最近になって妙に審判への抗議が目立つ読売、 「今年は審判のせいでV逸」を旗印に、 早くも来季しげお君続投への前フリが始まったようだ。

八月十八日(水) 六・五差、遠のく竜の後ろ姿

○中3−2読●
斎藤雅→柏田→木村)

 →「D's Aug.」参照。

八月十九日(木) 読売、自力V消滅!

○中6x−5読●
(ガルベス→柏田→木村→岡島→

 →「D's Aug.」参照。

八月二十日(金) 三沢&槇原、笑顔無き勝利

○読2−1神●
三沢→柏田→入来智→岡島→木村→S槇原)

 六回まで四安打一失点と好投しながらイニング途中で降板させられた読売先発・三沢は、 「昨日は中継ぎ陣を使っているし、八回くらいまで投げたかった」 と、昨日投げようが一昨日投げようが「勝っても負けても柏田木村」のしげお君継投をチクリ。 途中交代させられた事への不満をブチ上げると、 さらに「本当は中日戦で投げるつもりだったけど、飛ばされたのは気にしてないです」 と、ローテ変更を直前になって言い渡された事もムカついてる様子。 そして読売は今日も柏田・木村を出し、三沢の心配などどこふく風の毎度の継投。 九回には前回の登板で上原の連勝をストップした槇原がマウンドに上がると、 東京エッグの一塁側読売スタンドからは一斉にブーイング、 三塁側阪神スタンドからは一斉に大拍手が巻き起こる何とも異様な光景が。 ヒットを打たれながらも何とか無失点で抑え二十セーブ目をあげた槇原は、 スタンドの歓声について 「気分よくマウンドに上がれなかった。 本当アホらしい仕事。 十回抑えても一回打たれるとダメなんだからね」 と皮肉たっぷりに言い放ったが、 槇原が十一回のうち十回も抑えているなどという事実など聞いた事がない報道陣は ただただ困惑するばかりだった。

八月二十一日(土) 清原、スタメン拒否!

●読1−4神○
河原→柏田→西山→南→岡島)

 「スタメン復帰?三塁なんてイヤじゃボケ」。 既に目は来季の自分の新政権にある原総合コーチは、 清原に四番サードを張らせる事により現役時代の自分と比較、 「打てない、守れない清原」よりも「打てない、守れる原」の方が格上だという事を思い知らせ、 普段自分を見下している清原を押さえつけようとしたが、 清原に却下されあっさり失敗に終わった。

八月二十二日(日) 清原、挨拶代わりのゲッツー二発

●読1−2神○
桑田→西山)

 清原にはどうしても強くでれない原総合コーチが大方の予想通り折れる形で、 この日から「六番・ファースト」という形で清原がスタメン復帰した。 その清原は第一打席三振、第二打席ゲッツー、第三打席に得点に絡まないヒットと、 故障前とかわらない「いつもの清原」で復活をアピール。 九回の第四打席では、清原がサードを拒否した事でスタメンを落とされた代打の石井がヒットで作ったチャンスを、 清原がゲッツーでゲームセットにするなど何とも見事な役者振り。 対阪神三連戦まさかの負け越しをくらった読売・しげお君は今日も「我慢、我慢」 と呟くのみだったが、八月後半に来るはずの「第一のヤマ」、 しげお君の頭の中では「後半」とは何日くらいからのことを指すのか、 そんな話題に花が咲く残暑厳しい夏の夜だった。

八月二十四日(火) 清原、八年振りサード出場!

○読4−1横●
上原

 この日から清原が「六番・サード」で出場。 原総合コーチからの度重なる三塁コンバート要請は頑なに拒み続けてきた清原だったが、 夜の若大将・水野コーチが説得するや否や「ほな、やりますわ」とアッサリ。 次期監督の威光も一晩の風俗の前には適わずといった塩梅だが、 心身リフレッシュした清原は六月二十五日以来のタイムリーを放つなど久々の活躍で、 「水野の説得」の効果をバッチリ見せた。

八月二十五日(水) 槇原、「悔いの残らない」投球

○読5−4横●
(斎藤雅→岡島→木村→柏田→西山→槇原)

 「ちょっと諸事情がありまして」。 しげお君は、六回まで被安打わずか一と好投していた先発・斎藤雅を「諸事情」により突然降板、 その後、八回までに岡島→木村→柏田→西山と中継ぎ陣をこれでもかとブルペンがカラになるまで継ぎ込み、 気が付けば最後に槇原を使わざるを得ない展開に。 一点差の場面でマウンドに上がった槇原だがいきなりツーベースとヒットで無死二三塁のピンチを迎えると、 ここでしげお君は自らマウンドに足を運び、槇原に一言。 「マキ、悔いが残らないようにな」。 この瞬間、ササキの手術が無事成功した事を思い出した槇原はその言葉の意味を察知、 しげお君来季続投のために自分がV逸の全責任を押しつけられる「諸事情」に感づいた人柱・槇原は、 必死の投球でこの(当面の)ピンチを三者連続三振で切り抜けたのだった。

八月二十七日(金) 清水、ヒゲ剃らされる

●広1−5読○
ガルベス→西山)

 似合う似合わないは別にして口ひげを蓄えイメージチェンジをはかっていた清水が、 ヒゲをきれいさっぱり剃り落としてきた。「原さんにダメと言われたんだよ…」。 さすが弱きに強く強きにへつらう原総合コーチ、 清原にナメられっぱなしではイカンとばかりに 立場の弱い清水を押さえつけ次期指揮官の力をアピールしたわけだが、 この日の試合は投げてはガルベスが八回を六安打一失点、 打っては同じくガルベスの四号、マルちゃんのタイムリーと、 ヒゲの二人の大活躍で読売が勝利をおさめた。

八月二十八日(土) 槇原、またマウンドで説教

●広4−5読○
(三沢→西山→岡島→木村→S槇原)

 読売は八回、三点リードで一死満塁のピンチに、 よせばいいのにまた逆守護神・槇原を投入。 盛り上がる広島応援団の熱い声援を受けながら槇原は、 市民球場に詰めかけた敵味方問わず三万二千人全員が予想した通り、 カッキーンと二点タイムリーを献上し、リードは一点に。 ここでしげお君はマウンドに向かい 「思い切り腕をスイングして投げろ!悔いのないようにいけ」 と、槇原に今シーズン二度目の引退勧告。 槇原は震える涙をこらえながら後続をピシャリと抑え、 ヤクルト・高津に並ぶ今季二十三セーブポイントをマークした。 試合後、 「ボクのセーブが増えれば、チームの勝ち星も増えていくわけですから」 と言い放つ槇原だったが、同時に木村の自責点も着実に増えている。

八月二十九日(日) 西山、四試合で三勝!

●広5−6読○
(桑田→西山→南→柏田→木村→S槇原)

 「岩瀬、岩瀬って騒ぐんじゃないぜ!岩瀬なんかせいぜい、試合数の半分しか投げてないんだろう?」。 三回四失点でKOされた桑田のリリーフでマウンドに上がった、 二十一日の一軍登録以来七試合で六試合登板(一試合は上原完投)している西山の表情がそう語っていた。 西山は立ち上がりいきなり連打のあと金本にタイムリーを浴びるなど流石の「元祖連日連投投手」の貫禄を見せたが、 それ以上に弱っている広島投手陣にここから読売打線を「抑えろ」というが無理な話。 直後、こんな場面で玉木重しかいない広島から清原の勝ち越しホームランが飛び出し、 西山は何と「四連投で三勝」の仰天記録を達成した。

八月三十日(月) 上原、十六勝目!

○読6−4中●(ナマ観戦)
上原

 →「D's Aug.」参照。

八月三十一日(火) 岡島、八回三分の一を完封!

○読8−0中●(ナマ観戦)
(斎藤雅→岡島

 →「D's Aug.」参照。

Giants at Aug.1999



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