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G's April !

四月
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読売 .


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四月
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読売


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(○…勝利、●…敗北)

九勝九敗(二位)

四月二日(金) 読売、目先の勝利のために

○読8−1神●
ガルベス)

 昨年の阪神戦、審判への殺人未遂で出場停止処分を受け、 球団から「事件について深く謝罪し、今後このような事は一切ないようにいたします」 と口先だけの謝罪は開幕一試合目からさっそく反古、 読売は開幕投手に下品外人・ガルベスを持ってくる事で 「今年も目先の勝利のためには体面など気にせずどんな手を使ってでも勝ちに行きます」 という強い意思を態度で示した。 継投の入らない展開だとさすがに強い読売はガルベスが九回まで投げ八対十と完勝、 試合後、読売・渡辺オーナーは 「(阪神は)あそこで藪を代えるべきじゃなかったな」と 十二球団一継投のヘタな自分のチームの監督の事などすっかり棚に上げ、 よそのチームの継投について何事か語っていた。

四月三日(土) 桑田、二回KO!

●読4−9神○
桑田→三沢→河野→入来智→柏田)

 直前まで読売の開幕投手候補筆頭、風邪で体調を崩したためガルベスに先陣を譲った桑田が、 二回六失点と全くいいところなくKOされた。 「桑田は制球力がなかったね。桑田らしさがなかった」 とあくまで桑田ひとりの責任である事を強調するしげお君に対し、 桑田は「風邪の影響?…抑えればなかった、と言えるとこなんだけど、抑えられなかったんで…。 好きなように書いてください」 と、風邪で体調を崩したままで投げさせられた事実を悲痛の表情で告白、 フラつく足取りで球場をあとにした。

四月四日(日) 読売、阪神に負け越し!

●読4−8神○
上原→野村→西山→岡田→柏田)

 「開幕で勝ったほうが三連勝するのでは」 と言われていた因縁の読売−阪神の開幕三連戦。 フタをあけてみれば緒戦を勝って勢いに乗るはずの読売が二戦、三戦といいところなくボロ負け、 阪神が二勝一敗で勝ち越す結果となった。 この第三戦では先発の「メジャー級ルーキー」上原がKOされたあと、 野村→西山→岡田と去年何度も見たお馴染みの継投リレー、 そして去年何度も見たお馴染みの継投失敗と、 今年も読売はこの芸風で行くようだ。

四月七日(水) 読売、三連敗!

○ヤ5x−3読●
(入来祐→三沢→野村→西山)

 「ニシヤマ、ニィシィヤァマ」。読売ベンチからこの名前がコールされた瞬間、 神宮の一塁側スタンドが一斉にわき上がった。 何しろヤクルトは読売先発・入来祐の前に六回までわずか三安打一点、 七回に二本のホームランが飛び出したもののいずれもソロ、 その後の継投した三沢・野村の前には打者六人をパーフェクトと完璧に抑えられていたのだ。 決定打のないまま同点で迎えた九回裏、 ワンナウトからピッチャー交代・西山。 西山は最初の打者に当然のようにフォアボールを出し、挙げ句に高橋智にサヨナラツーランを浴び、 昨年のVTRを見るような「例のやつ」でヤクルトがサヨナラ勝ちをおさめた。 試合後、しげお君は「やっぱり投手を再整備しないと。投手を整備して出直さないと」 と、負けた原因は好投するピッチャーを下げて不調のピッチャーをマウンドに送ったベンチではなく、 三度にわたりランナーを塁においた場面で凡退したこの日五タコの四番打者でもなく、 ピッチャー陣のせいである事を強調した。

四月九日(金) 壮絶!最下位争い!

○横13−9読●
(ガルベス→柏田→三沢→入来智→岡田→木村)

 五位読売と六位横浜の天王山対決、第一ラウンド。二回途中で八失点でもピッチャーがいないため投げ続けさせられ、 村田真の顔面を狙い自ら危険球退場の道を選んだ横浜先発・斎藤タカシと、 六点取られても例の継投失敗が恐くて投げさせられている読売先発・ガルベスとの壮絶な投手戦は、 六回にシビレをきらしたしげお君がガルベス→柏田にスイッチ、 柏田はいきなりの四球でピンチを拡げただけで即降板、 代わった三沢がいつも通り連続タイムリーを浴び三失点、 一時は八点あった点差がアッという間に同点にされた。 さらに代わった入来智が逆転タイムリーを浴び、 代えたピッチャー三人が揃ってワンナウトも取れず合計六失点という驚異的な冗談を披露、 今日もド派手な継投失敗で序盤の八点リードを「なかったこと」にした。 横浜は開幕七戦目にして待望の初勝利となったが、マシンガン打線爆発のきっかけとなった今日のMVPは文句なく、 村田真へのスナイプで読売キャッチャーに小田を引きずり出した斎藤タカシだ。

四月十三日(火) 雷波少年、十一日振りに食事

○読3−0広●
上原→西山→S槇原)

 この春、読売の親会社の一つである日本テレビ制作「雷波少年」で、 「読売が負けたときは、次に勝つまで一切の飲食物を口にしない」 という驚愕自殺志願のイヴェントが実施されている。 開幕戦で一勝を挙げたのみでここまで連敗街道を驀進している読売のせいで、 自殺志願者の絶食はこの日で実に十一日目。医学的には餓死している日数だ。 無論、「貧乏」「空腹」という言葉には人一倍敏感な広島球団の選手がこれに影響されないはずがない。 心やさしい広島選手は日本テレビ番組制作会社の思惑通りに勝負どころで凡打を重ね、 この日、読売ファン自殺志願者に十一日振りの食事をプレゼントしたのだった。

四月十四日(水) 清原、今度のお相手は小林敦?

●読4−8広○
(入来祐→柏田→西山→槇原→三沢)

 「小林君、カモォ〜ンや!カモォ〜ン!」と、 清原が怪しげな手つきでマウンド上の小林敦に「おいでおいで」をしたのは八回、 頭部死球をぶつけられた直後のことだった。 しかし、ここまで三打席をゲッツー・ポップフライ・三振とまんべん無く凡退してきた 相手ピッチャーに取っては「松井・高橋の間のひとときの安らぎ」でしかない 打率二割三分・ホームラン〇本の清原にわざわざ故意死球などぶつける理由は全く無く、 その「カモォ〜ン、カモォ〜ン」の洋モノAVのような指の動きに、 清原の「元木に代わる新しいお相手」として小林敦を指名か、との声も上がっており、 今後の元木のチーム内での立場が心配される。 なお、試合の方は西山→槇原と注ぎ込んだ必勝リレーも、 延長十回にしげお君がいつも通りに三沢を投入し、いつも通り逆転負け。 読売は最下位に転落した。

四月十五日(木) 石井、サヨナラ弾!

読○5xー4広●
(斎藤雅→槇原→入来智)

 読売二点リードで迎えた九回表、しげお君は満を持して昨夜KOされたばかりの槇原を投入し今夜もKO。 いつの間にか岡田化した槇原のリリーフ失敗により一旦は広島に逆転されたが、 その裏、飼い殺しの切り札・石井の逆転ホームランが飛び出しサヨナラ勝ち、 ドタバタの末に読売は最下位を脱出した。 戦前は「斎藤・桑田・入来の三本柱で四十勝」と豪語していた読売だが、 開幕八戦目にしてようやく外人・新人以外で一勝目を挙げた。

四月十六日(金) ガルベス、火だるま!

●読1−6中○
ガルベス→柏田→岡田→木村→三沢)

 →「D's Apr.」参照。

四月十七日(土) 桑田、中日の連勝を止める

○読7−3中●(ナマ観戦)
桑田→柏田→西山)

 →「D's Apr.」参照。

四月十八日(日) 七点取ってもダメ

●読7−9中○
(岡島→岡田→柏田→入来智→三沢)

 →「D's Apr.」参照。

四月二十日(火) その名はウルフ

●広3−8読○
上原→デセンス→入来智)

 四月半ばにして早くも全員が個人タイトルに走り始めた読売は、 高橋が六号・七号ホームランを放ち十二試合で二十一打点と二冠王へ向け独走態勢だ。 この高橋の活躍に命名マニアのしげお君は、 「見事だったね、ウルフ高橋の一発は」 と仰天ニックネイムをプレゼントするご機嫌振りだが、その一方、 五番が十二試合で二十一打点をあげても相変わらずチームはBクラスを低迷しているその元凶となっている 打率一割八分六厘・本塁打ゼロ・打点二の四番バッターについては、 「四番は清原です。ちょっとやそっとじゃ代えませんよ」 と我慢強く使っていく構えで、もうとうの昔に「ちょっとやそっと」の事態は超えてる事にしげお君が気付くのは、 日本シリーズ後くらいになりそうだ。

四月二十一日(水) 読売、今季初の連勝!

●広7−12読○
入来祐→西山→デセンス→柏田→槇原)

 読売は(まだ投げていた)広島先発・菊地原から初回に五点をもぎとり、 それでも三イニングは平気で投げさせられる広島のお寒い投手事情につけ込みその後も追加点を重ね、 大量十二点を挙げスコア的に圧勝した。 しかし、中継ぎ陣が音を立てて崩れている現在、先発完投が望まれるはずの入来祐を七回まででスッパリ降ろし、 八点リードの場面で西山を投入、西山は期待通り打者四人に四安打四失点と効率のよい崩壊振りで広島ファンに存在感をアピール、 そして昨日の試合でもこっそりKOされていた新助っ人・デセンスがこの日も代わりばな四球の挙げ句瀬戸にタイムリーといった、 「メジャーから来た三沢」振りを存分に発揮、九回には五点差で槇原が出てくるほどベンチは混乱していた。

四月二十三日(金) 清原、大暴れ!

○読6−5横●
斎藤雅→河野→入来智→柏田→岡田→S槇原)

 「青少年の教育に悪いプロ野球選手ランキング」で 桑田を抜き堂々トップに躍り出た清原が今日は何と「お立ち台」だ。 読売先制は二回、高橋のセンター前ヒットに二塁走者・清原が強引にホーム突入、 暴力団との黒い交際で鍛えた殺人タックルで自称日本一の捕手・谷繁をヒット。 主審が渡田だけに守備妨害を取られる事は絶対にない自信あふれる汚い走塁で先取点を挙げ、 その後も勝ち越しのタイムリーを放つなど大活躍で、チームに三連勝をもたらした。 横浜は九回に抑えの槇原を追いつめたが、 三点差で「ヒットでつなぐ場面」にも関わらず、鈴木尚の個人記録のみを優先したツーランホームランで塁をきれいに掃除、 崩れかけていた槇原に助け船を出した。

四月二十四日(土) 横浜、無惨

○読5x−3横●
ガルベス)

 中日の首位独走の陰でひそかに単独最下位を独走している横浜だが、 この日は先発・斎藤隆が絶好調、六回まで打者十八人をパーフェクトに抑える好投を見せた。 ところが横浜二点のリードで迎えた七回、 清水にライト前ヒットを浴びてから斎藤隆が突然ドンガラガッシャンと崩れ、 松井・高橋・元木に立て続けにバキベキガコバコと打ち込まれあっという間に逆転。 さらに二死二塁とピンチは続いたが、しげお君がこのチャンスに川相の打席、 広沢でも石井でも二岡でもなく左だという理由ただそれのみで打率一割台の後藤を送り期待通り凡退、 自らチャンスの芽をクシャっと潰した。 横浜は九回の表にローズのホームランで同点に追いついたが、その裏、 失敗代打の後藤に代わって守備固めで入っていた二岡が 阿波野から値千金のサヨナラツーラン、 劇的な結果オーライで読売は連勝を“四”に伸ばした。

四月二十五日(日) 読売、横浜を三タテ!

○読6−1横●
桑田→河野→入来智→西山)

 「もう誰も止められない」。 この日も横浜は四度に渡り先頭打者が塁に出ながら送りバント禁止令により誰一人二塁へ進む事が出来ず見殺しといった、 開幕以来続けている「草ベースボール」を反省なく繰り返し、 まだ四月だというのに今季二度目の六連敗を堂々達成した。 つながらない打線に横浜・高木打撃コーチは 「あの方はとことん選手の力を信じようということだから」 と、権藤監督をもはや「あの方」呼ばわり。 セ各球団の合言葉だった「ストップ・ザ・中日」を広島がやってのけた今、 今のセリーグの見所は「ズトップ・ザ・横浜」、 横浜の連敗を止めるのは、誰だ。

四月二十八日(水) 読売、今季二度目の八点差逆転負け

●読9−10ヤ○
(入来祐→デセンス→入来智→柏田→西山)

 開いたその口が「デセンス、デ・セ・ン・ス」と告げた。 九対四と読売五点リードで迎えた五回、しげお君は入来祐を諦め「メジャーの三沢」ことデセンスを投入。 デセンスは五、六回はヤクルト打線をポンポンと抑えたものの、 七回にしゅぼっ、ぼわっ、カンカンカンカンと火だるま炎上、 「さすが本場の三沢は違う」 と大阪ドームの四万八千観衆を唸らせた。 さらに代わった入来智が魔球「ガソリン・ボール」で火災被害をさらに拡張、 一時は九点あった点差が見る見る間に一点差に詰め寄られれば、最後を締めるのはやはりこの男・西山だ。 西山はまず八回にペタジーニにソロを浴びこれで九対九の同点、 九回には満塁から土橋への逆転押し出しデッドボールで長い試合に終止符を打った。 読売はプロ野球史上初の「一シーズン二度の八点差逆転負け」を開幕わずか一ヶ月で達成、 「しげお君の集大成の年」と呼ばれるにふさわしいド派手な金字塔をうち立てた。

四月二十九日(木) ウルフ高橋、三冠!

●読2−4ヤ○
上原→柏田→岡田→入来智)

 チャンスの場面で代打に後藤・大野倫、 ランナー無しの場面で広澤・石井を代打に出す超絶代打起用で読売が連敗。 そんな中でウルフ高橋は今日も二の二と絶好調、打率・打点・本塁打の打撃三部門でトップに立った。 この対ヤクルト二連戦の前、しげお君はウルフ命名について 「韓国に珍島犬という天然記念物の犬がいるんだが、 犬の中ではもっともオオカミに近いと言われている。 普段は物静かでおとなしいんだが、ここぞというときには主に忠誠を尽くす大活躍をするんだ。 どうだい、ヨシノブにそっくりじゃないか」とその由来を披露。 ちなみに珍島犬は二〇〇二年の日韓ワールドカップの韓国側のマスコットにもなっているという事で、 「さすがは国際人のしげお君!」と評判だが、その一方、 「犬のことを韓国語ではウルフというんですか?」との問い合わせが韓国大使館に殺到とか。

Giants at Apr.1999



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