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○…勝利/●…敗北

九月一日(火) 読売、ホームラン攻勢

横●5−10読○


 読売が清原・松井らのホームラン攻勢で十点を奪う猛攻、 首位・横浜を粉砕した。 このところ同一カードでの勝ち越しがなくイヤ〜なムードが漂う横浜・権藤監督は、 「流れを変える方法?知っていたら何十年も前に監督になって、二千勝くらいしているよ」 とジョーク混じりにお手あげ発言。 試合後、横浜選手会長の石井琢と主将・駒田は 監督に禁止されていたはずの緊急ミーティングを敢行、 「そろそろ現実を受け止めるべき時期に来た」 と これまでの快進撃は夢の中の出来事だった ことをついに口にしてしまった駒田、 毎年恒例の横浜急降下がここに来て訪れた現実をナインに告げた。

九月二日(水) 読売、四位転落!

横○1−0読●


 八月十二日、八月十九日のゲームに続き、 三試合連続で横浜先発・戸叶が読売打線を無失点に抑える好投。 前回の登板では完封目前の八回で降ろされ、ヒーローインタビューの壇上で 「完投は、次に取っておきますよ」 と言い放った戸叶だったが、 もちろん次の機会などあるはずもなく、 今日も七回無失点で降板と変な色気を持つ前に降ろされており、 戸叶を信用する気は微塵もない事を再度アピールした権藤監督、 最後は五十嵐→ササキ様のリレーで締めくくった。 戸叶は対読売戦三連勝、二十二イニング連続無失点。 読売は四位転落。

九月四日(金) 読売、三安打で勝利

ヤ●1−2読○


 ヤクルト先発・伊藤智が初回にいきなり三つのフォアボールで二死満塁、 清水の二点タイムリーが飛び出し ヒット一本で二点、しかもこれが決勝点 というBクラス転落をかけた争いにふさわしい寒々とした試合になった。 試合終了後のヒーローインタビューではこの一安打ポッキリの清水がお立ち台に呼ばれ、 「えっ、オレ?」と仰天の表情を見せたが、 他にいないんだからしょうがない。

九月五日(土) 「しげお君続投」へ向けファンが一体

ヤ●3−5読○


 読売・渡辺オーナーがしげお君の監督続投について「本人の意思次第」 と積極的に慰留するつもりはない意思を明らかにし、 「優勝絶望が決まったときに去就問題を明らかにする」 というしげお君に答えるように、 この日の勝利投手・三沢がヒーローインタビューで 「監督のためにも負けられません」と泣かせる一言を吐けば、 神宮球場レフトスタンドのファンからは「長嶋続投」 のボードが掲げられる姿に、 他球団ファンもその意見を強く支持する意向で、 各球場ではセの他五チーム・ファンが一斉に「長嶋続投ボード」を作成し読売ファンに変装、 しげお君続投をバックアップする構えとか。

九月六日(日) 野村監督、判定に激怒!

ヤ●2−8読○


 四回表読売の攻撃、二死二塁から放った仁志の三遊間の当たりに三塁・池山がダイビングしたが、 これを三塁塁審・井野が「走塁妨害」と判定、 本塁で憤死したはずの二塁走者・ダンカンのホームインを認める仰天ジャッジで読売三連勝を強力に後押しした。 野村監督の猛抗議に井野塁審は、 「状況がどうあろうとルールはルール」 と説明したが、野村監督は 「川上のときはルールより状況と言ってたやないか!」 と、六月二十一日の対中日戦で川上が飯田に頭部死球を与えたにも関わらず退場にならなかった事を持ち出し反論。 野村監督の主張は全くもって筋が通っているものだが、 読売のBクラス転落危機という状況 を考えれば、判定が覆るはずもなかった。

九月八日(火) 池谷コーチ、怪発言

読○4−1広●


 しげお君の去就問題が取りざたされる中、 読売・池谷ピッチングコーチから 「長嶋監督が辞めたら俺も辞める」 と、まるで しげお君続投の際には自分も続投 するかのような爆弾発言が飛び出した。 シーズン前に投手陣の役割分担を決められず、 選手を中途半端に使っては壊滅させた責任はピッチングコーチ及び監督にあるのは誰の目にも明らかな現在、 読売ファンの一部からA級戦犯のしげお君に対して「辞めないで!」といったあたたかい声援が飛んでいるのは事実だが、 そのどさくさに紛れ 特に誰に引き留められてるわけでもないのにすっかり続投する気でいる池谷コーチ、 終盤、堀内ヘッドとの責任争いはさらにヒートアップだ。

九月九日(水) 読売、五連勝

読○6−5広●


 読売先発・岡島が四回までに四点を失ったものの、清原のツーランなどで読売が逆転すると、 すかさずしげお君は 先発ローテの三沢を中三日で投入 するといった明日などないかのような継投。 その三沢がピンチを招くと、 今度は三連投の西山を投入となりふり構わない継投リレーで、最後は槇原が締め五連勝を決めた。 「この時期にローテがどうとか、先発がどうとか言ってられない」 としげお君が 選手を潰してでも監督辞任発表を先送り する断固たる決意を見せれば、堀内ヘッドも 「それぞれのピッチャーが与えられた役割をきちんと果たしている」 と、たった今先発の三沢を中継ぎで使った直後なのに堂々言い切るなど、 どうせ来年いないんだから投手陣がどうなると知ったことじゃない 方向でスタッフの意思は統一されているようだ。

九月十日(木) 渡辺オーナー「売り上げは落ちない」

読○7−6広●


 八回表、読売が二点をリードしながら 疲労がたまりにたまった西山を出してやっぱりボカスカ打たれて同点にされる という場面はあったものの、その裏、松井の逆転打で読売が今季初の六連勝を達成した。 これで首位横浜とのゲーム差を“六”とした読売・しげお君は 「いよいよ射程内だな」 と言い出しその射程距離の長さに皆を仰天させているが、 一方でこの日、 読売・渡辺オーナーから文書により各マスコミに 「監督が交代したくらいでは、読売新聞の売り上げは落ちない」 といった内容の書面が具体的な数字つきで配布。 「前回のしげお君解任時、十一月の読売新聞売り上げは三千七百四部減、十二月には一万千百三十九部増になった」 と、しげお君解任に反対するファンの声を一切無視しても売り上げに影響ないから大丈夫なことを強調、 今年は前回にも増して 両手で十まで数えられないパンチパーマの新聞勧誘員 が師走の街に激増しそうだ。

九月十二日(土) しげお君、来季続投!

読●1−3中○


 来季読売監督就任が一部で報道されていた森前西武監督(現NHK野球解説者)から 「仮に要請があったとしても読売の監督を受けるつもりはない」 とのコメントがNHKを通じ発表され、一夜明けたこの日、 読売球団事務所の会見でしげお君の電撃続投が発表された。 渡辺オーナーは「常勝、永遠の読売を作るために何とか もう一年、 面倒をみて下さいと要請した」 と、 一年かけて森を説得する 姿勢をにおわせ、 一方でしげお君は今回のドタバタについて 「ガルベス事件で責任を感じ、一旦は退任願いを提出した」と あくまで辞意はガルベス事件によるもので、 チーム低迷の責任については知らぬ存ぜぬ構えで、 来季もしげお君采配には微塵の揺るぎもなく、 再来年、森が就任する頃にはどれだけ選手が残っているのか興味はつきない。

九月十三日(日) G−D戦日程終了

読●4−7中○


→DRAGONS NEWS参照。

九月十五日(火) 報知新聞、援護スクープ

読●2−10横○


 過去、シーズン終盤に広島と優勝争いしていたときには 「三村監督解任!」、 中日と優勝争いしていたときには 「山本昌、ロッテへトレード!」、 日本シリーズで西武と日本一を争っていたときには 「森監督解任!」と、 大事な時期に敵チームを内部混乱させる意図が丸見えのスクープ記事 で系列のチームを幾度となくバックアップしていた報知新聞だが、 この日の一面は「野村監督解任!」と、 ここにきてようやく 読売が順位争いするべき本当の相手 が誰だか見えてきたようだ。

九月十六日(水) 大振り仁志、復活!

読○3−1横●


 「優勝ラインは七十七を切るんじゃないでしょうか」と 読売の負け数に合わせて勝手に優勝ラインを引き下げるしげお君 のネバーギブアップの姿勢に 選手たちが無理矢理付き合わされている中、 先頭打者の仁志だけはマイペース。 春先によく見られた 状況を考えない大振り がここに来て復活しており、 今日も九号ソロホームランをレフトスタンドにたたき込んだ。 「へへ、また行っちゃった」 と一番バッターのくせに自分の立場をわきまえず俺はホームランバッターだの何だの言ってるその態度に、 七ゲームも離されてるくせに自分の立場をわきまえずにミラクルだの何だの言ってる指揮官 はただニコニコと見つめるだけだった。

九月十七日(木) しげお君「かなり厳しい」

読●1−6横○


 ついにしげお君が弱音をもらした。 「もう数字的にはかなり厳しい。もちろん最後までギブアップするわけにはいかないが…」と 残り十一試合で八ゲーム差になってようやく現状を把握、 チーム全体が意気消沈ムードに包まれている中、 とっくに年俸アップのための数字作りモードに入っている仁志 だけは、今日も勝敗に関係ない場面でのソロホームランと張り切っていた。

九月十八日(金) 今季を象徴する敗戦

神○6−4読●


 二対四と読売二点リードの場面で登板した西山が、 七回、八回にメッタ打ちにあい逆転負け。 読売得意の継投失敗にしげお君は、 「今年は一年中、こんな展開だったな」 と 毎試合同じ原因で負けていた事にここに来てようやく気付いたようだが、 その原因を作ったのが自分だという事にはシーズン残り十試合となった今も気づいてないようで、 堀内ヘッドに至っては 「西山はかげりが見えて来たのかなあ。 槙原につなぐ前の投手を考え直さないといけないかな」 と今頃になって言い出す始末、 かげりが見えているのは読売スタッフ だと知るのはいつの日になるのか。

九月十九日(土) ダンカン、解雇

神●1−6読○


 自身の起用法について、 「一貫性がない」「馬鹿げている」 「何を考えてるか判らない」と 日本人なら誰でも知ってる 事を今さら雑誌で批判するなど野球以外のところで大活躍だった読売・ ダンカンの解雇が読売球団より発表された。 解雇の理由についてしげお君は 「一年中ケガだったからな」とコメントしたが、 スタメン落ちした翌日や、 途中交代させられた翌日に自然発生するダンカンのケガ を挙げたが、 取り敢えず読売は日米野球を前にチームで唯一英語を話せるダンカンを厄介払い、 ダンカンもゆっくり 暴露本の執筆に専念 出来るとあって、双方まるく収まる運びとなったようだ。

九月二十日(日) 桑田、完封で十四勝目

神●0−4読○


 十五日の横浜戦で百三十二球KOされたばかりの桑田が 消化試合なのに中四日で登板、 ハーラートップタイの十四勝目を完封で挙げた。 先発ローテの唯一の生き残り・桑田のここに来ての不可解な酷使に堀内ヘッドは、 「無理して中四日で投げておけば、今日を含めて三回投げられる」 と、 自分の来季生き残りの実績作りのためには 桑田の一人や二人潰してでもタイトルに固執する意向で、 腰痛でドクターストップのかかる高橋を相変わらずスタメン出場させ続ける武上コーチ同様、 ミラクル残留を狙っているのは監督ばかりではない。

九月二十二日(火) 川口、引退登板は広島戦で

広●1−6読○


 広島のスターよりも読売のOBというブランドを選び、 引退後は日テレへ就職と華やかに王道を突き進む読売・川口だが、 その引退試合が十月三日の対広島戦に決定した。 「(古巣の)広島なら川口も嬉しいでしょう」としげお君は、 今まで広島市民球場で 川口が登板するたびにまき起こるあの大ブーイング を何だと思っていたのかニコニコ顔。 何とも気まずい引退試合になりそうだが、 来年も同じ職場になりそうな堀内ヘッドのイヤガラセ が今後も続くかと思うと川口への同情の声も増え始めているとか。

九月二十三日(水) 槙原、来季も抑えに

広●3−11○読


 当初オールスターまでの一ヶ月限定のはずが いつの間にやらシーズン終了までという話になってる 半年という約束で地方に飛ばされ何だかかんだで戻ってこれない中年サラリーマンのような騙され振り でイヤイヤ抑えをやらされてる槙原だが、 来年もストッパーをやらされる事がしげお君の口から明らかになった。 来季のコーチングスタッフも決っていない現在の状況で、 既に構想を自分だけで決めてしまうあたりはさすがしげお君だが、 槙原がこの 集大成という名の無理心中 に素直に応じるかどうかについては、 グダグダ言ったら花でも持っていきゃ何とかなる その単純な性格をきっちり把握しているしげお君の押し切り勝ちとの見方が優勢だ。

九月二十六日(土) 元木、決勝ツーラン

読○5−0ヤ●


 読売の人気アイドル・元木が、 今日も球場に詰めかけた五万五千人女子高生を沸かすツーランホームランで試合を決めた。 球場を埋め尽くす元木ファンの黄色い歓声の中、 元木スマイルでダイヤモンドを一周すると、 ベンチに戻り今度はテレビカメラの前で、 全国五千万の元木ファンの女の子のために 熱烈投げキッス のファンサービス。 元木のスマイル&キッスに全国各地で失神者が続出する元木フィーバーぶりで、 世界は今日も元木を中心に回る。

目を覚ませ、元木。


九月二十七日(日) 吉村、引退

読○6−2ヤ●


 栄村の名を一躍全国区にした 事で知られる読売・吉村が今季限りで やっと ユニフォームを脱ぐ事が明らかになった。 「あのケガさえ無ければ僕なんか比べものにならなかった」(清原)、 「吉村さんのリハビリが励みになった」(桑田)、 と、後輩たちも暗に ケガ人という以外にこれといって強調材料のなかった吉村 の引退を拍手で送る構えで、 吉村引退により今まで無駄に使っていた一軍ベンチ枠がひとつ空き 一軍半の若手にチャンスが拡がるその一方、 吉村の足である永池 だけは、上半身の引退に失業の危機を迎えている。

九月二十九日(火) 阪神、追悼試合を飾れず

神●3−4読○


 先頃亡くなった阪神OB・村山実氏の追悼試合として行われた阪神−読売の今季最終カード、 しかし追悼試合と言えども阪神は阪神 でしかなく、シャレの通じない読売は一点リードを西山→槇原で大人げなく逃げ切り、 追悼試合は阪神の「今季最下位確定ゲーム」となった。 この日正式に退団が発表された読売・堀内ヘッドはここにきてのチーム七連勝に、 「七連勝?貯金十二?どうなっちゃってるんだろうね。パリーグなら優勝していたのにね」 と上機嫌で、 パリーグにいても最下位の阪神 にトドメを刺していた。

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