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ヤバい経済学


まあ野球ファンだと「インセンティブ」って単語はよく聞きますよね! インセンティブとは 「ある人の意欲を引き出すために、外部から与える刺激」 ってことですよ! (すみません知ったような書き方しましたが表現は高橋源一郎さんの『ヤバい経済学』レビューからパクり、 もとい参考にしました)

たとえば遅刻の多い保育園があります。 保育園の経営者は遅刻をなんとか減らそうと、 遅刻した親に罰金を払わせることにしました。 するとどうなったか。「ネタバレになるので、この先は映画を観てください!」 なんて言いませんよ! 話が進みませんからね!
結果、遅刻は「増えた」のです!

何故増えたのかは映画の中で説明してますが、 何にしても、インセンティブがあることで悪い結果を出す場合がある、ってことですね! プロ野球でも「エラーしたら罰金」 「エラーしたら懲罰交代」 みたいな負のインセンティブがありますが、 そんな単純なことでエラーなんか減らないんだよ! 「ヤバイ経済学」観て勉強しろ!バカ! (この「バカ!」は僕自身に向かって言った言葉で、 特定の誰かを指すものではありません)(ありませんとも!)

他にも『ヤバイ経済学』では 「二ューヨークで一九九〇年代に犯罪率が減ったのは何故か」 について考察しています。 一般的にはジュリアーニ市長の犯罪対策のおかげだと言われてますが、 調査によると犯罪率低下はニューヨーク以外でも同じ傾向があり、 それを「ニューヨーク市長の手柄」というのは無理がある、と。 『ヤバ経』の博士はその理由は 「中絶が合法化されたから」だと言っています(!)。 なぜ中絶が合法化されると犯罪率が減るのか、 風が吹けば桶屋が儲かることを知ってる人なら分かりますね! (「立浪の噂話をすれば玄関のチャイムが鳴る」みたいなもんです!)

このように、「遅刻が多いから罰金をとる」とか「犯罪が多いから取り締まる」では、 遅刻の減少や犯罪率の低下には必ずしも効果を及ぼさない、経済学的な思考をする必要がある、とこの映画は語ります。 「あんなにサインいっぱいしたのに!なんでナゴヤドームが満員にならないんや!」 って怒ってた監督がいましたが(ナニ木ナニ道監督か忘れましたが)、 経済はそんな単純なものじゃないということですよ! 経済ナメんなよ!!

で、僕もナゴヤドームを満員にする方法を経済学の観点から考えてみたんですが、 アウトひとつ取るたびにチアドラが一枚ずつ脱ぐっていうのはどうですかね! (すみません俺経済向いてないみたいです!)

(2012.9.20)

原題Freakonomics
邦題ヤバい経済学
公開/製作2010年/アメリカ
出演 スティーヴン・D・レヴィット(原作者・本人)、スティーヴン・J・ダブナー(原作者・本人)
監督モーガン・スパーロック
アレックス・ギブニー
ユージーン・ジャレキ
ハイディ・ユーイング
レイチェル・グレイディ

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