もうすぐ節分ですね! 森繁コーチに実弾を混入した豆をぶつける豆まきギャグも、 ソトを呼んで「福はソト!」って言うギャグももう中日は出来なくなりましたが、 最近の節分はすっかり豆まきとかいう風習も少なくなって、 めっぽう恵方巻きの方にシフトしたんじゃないでしょうか。 恵方巻きなんて僕が子供の頃(江戸時代ですが)にはなかった風習ですが、 二十年くらい前にコンビニと業者が結託して全国キャンペーンを広めて、 それで今みたいになったみたいですね。 クリスマスやバレンタインの商業戦略と一緒ですよ! コンビニ・キャンペーン効果おそるべし! でも僕はこういった「商業主義に踊らされたイベント」は嫌いじゃなくて、 多くの日本人がそうであるように、 誰かがイベントを企画してくれないと、僕は自分からは何もしないのです! 誰かが「バレンタインだよ」「クリスマスだよ」「恵方巻きだよ」って盛り上げてくれないと、 女の子をデートに誘うことも出来ないのです! (「ねえねえ、今度俺と恵方巻きしない?」みたいな) (恵方巻きは恋の季節ですよ!) なので恵方巻きイベントとか全然オッケーなんですけど、 ただあれですね、 なんか余りものみたいなのをメシと海苔でくるんだだけのものが八百円とか千円とか、 ちょっとぼったくり過ぎでしょう! 調子乗んなよコンビニ! 具とかカンピョウ一本でいいから百円くらいにして欲しいです! (何でもかんでも詰め込みやがって、ドラゴンズ福袋よりタチ悪いで!) 大して流行ってもないものをコンビニ・キャンペーンで流行ってる感じにした、 ってイベントでは他に「ボジョレー・ヌーヴォー解禁」がありますね! 毎年秋頃になると(十一月の第三木曜日ですか)、 コンビニとかで「今年もボジョレー・ヌーヴォーの季節がやって来ました!」 って盛り上がってます。 解禁日が設定してあるのは、 ボジョレーは人気商品なので、 出荷を自由にしてしまうとワインが熟してないうちから売り出す悪質業者が出てしまうから、 品質を保つために出荷日を遅くしているんだそうです。 「質の悪いワインは国のメンツにかけて出さないでジュテーム!」 というフランス人の心意気というわけですね! 素晴らしい! ボンソワール! ロングタイム・ノーシー・ヘルガ!(それはフランス語じゃないよ!) ま、僕はワインみたいなオカマの飲む酒は飲まないですが。 (一瞬にして全国のワインマニアを敵に回した!) (オカマ蔑視だ!) (違います!「ワインは女性の飲み物」と言ったら女性蔑視ですか!? 「ワインのような甘くまろやかで繊細な飲み物は、女性にこそよく似合う」 って意味になるでしょう!) (繊細なワインは繊細な女性の飲み物なのです!) (男でワインを飲む人は、女性に限りなく近い感性を持った男=オカマ、というわけです!) (いかに僕がワインやオカマを尊敬しているか分かるでしょう!) で、そんなカマ野郎が飲むような酒でも毎年キャンペーンやってるって事は、 需要があるんでしょうね。ボジョレーおそるべし! コンビニ・キャンペーン効果おそるべし! そんなわけで今回とりあげる映画は『勝手にしやがれ』ですが、 これは当時、映画界の新しい波と言われた… え? ボジョレー・ヌーヴォーじゃなくてヌーヴェル・ヴァーグ? …いやこりゃまった失礼いたしました!
(2013.01.29)
※ヌーヴェル・ヴァーグ… 一九五〇年代末から一九六〇年代中盤にかけてフランスで流行した、 それまでの映画の常識を打ち破った新しい感覚の映画スタイル。 (映画の内容に全く触れないこの斬新なテキストも言ってみればヌーヴェル・ヴァーグです!) (…最低だ) |
原題 | A Bout de Souffle |
邦題 | 勝手にしやがれ |
公開/製作 | 1959年/フランス |
出演 | ジャン=ポール・ベルモンド、ジーン・セバーグ |
監督 | ジャン=リュック・ゴダール |