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ホテル・ルワンダ


ウィキペディアによれば、 「フツとツチは元々は同じ言語を使い、農耕民族であるか遊牧民族であるかという違いでしかなく」 とあります。 映画『ホテル・ルワンダ』で白人カメラマンがツチ族とフツ族の女の子を見比べて 「俺には違いが分からねえぜ」って言うシーンがありますが、 あれは白人だから分からないんじゃなくて、元々区別なんてないからなんですね。 (地元の人だってツチかフツかは身分証がないと区別がつかない)

実は、ナイショですが、誰にも言っちゃいけませんよ、 これ知ったらビックリする思いますが、 なんと! 落合ファンとセンイチファンも元々は、中日ファンという同じ民族だったんです!(エーーッ!?)(ビックリ!)
それがいつからか真っ二つに分かれ、お互いがお互いを攻撃し、罵りあい、 「この信者め!」「このアンチめ!」と叫びながら虐殺の歴史を刻んでいるのです!

僕はそんなセン族とオチ族の争いを見ながら「あらあら、またやってるよ。怖いねえ」と言いながらディナーを続けます。

セン族vsオチ族に限らず、ネットでは今日も文字によるケンカ・殴り合い・暴動・集団リンチがあちこちで起こっています。 ネットによる集団暴動は公式リツイートによりアッという間に火の手が拡がり、 世界中から「わーい、暴動だ!暴動だ!」「やっちまえ!二度と立ち上がれないようにしてやれ!」 とナタを持って集まり、集団リンチによる虐殺行為が始まります。
暴動は拡散し「○○を叩く人がいるが〜」「○○を擁護する人がいるが〜」 という第三者を批判するコメンテーター登場、当事者以外による戦いがあちらこちらで勃発、 助けようとして自らも炎上する人も多く、 火の元が消えても広がった炎はなかなか消えません。 ネットだから物理的な死傷者は出ませんが、心に傷を負う人、失踪し行方知れずになる人、 社会的な死を迎える人が続出します!

僕は炎上し燃え上がる人々を眺めながら、 「やれやれ、みんなスルー力がないなあ」 とつぶきながらディナーを続けるのです。

ルワンダ大虐殺を知りながら何もしなかったアメリカやフランスのように!

(2012.2.2)

原題Hotel Rwanda
邦題ホテル・ルワンダ
公開/製作2004年/イギリス・イタリア・南アフリカ共和国
出演 ドン・チードル(ポール・ルセサバギナ)、ソフィー・オコネドー(タチアナ)、ニック・ノルティ(オリバー大佐)
監督テリー・ジョージ

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