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トゥモロー・ワールド


電車のベビーカーが迷惑かどうかについて ファッキンな野郎どもが騒いでますが!

ま、僕も若い頃は(今でも若いですが)(気持ちは) 電車やスーパーで周囲の迷惑関係なく泣きわめくガキどもに 「チッ」と舌打ちしたこともありましたが、 イヤフォンを耳に詰め込み 左手で携帯をいじり 右手をポケットに突っ込んで 舌打ちするようなバカ野郎にはなりたくないんで、 今は全然そんなことしてなくて、子供が騒いでても笑顔で 「ファック!」って呟いてます。

公共の場ではしゃぐ子供とか泣く子供とか走る子供とか確かに迷惑だし、 そんな子供を放置してアホ面さげて買い物したり 誰かと談笑してるファッキン・ママとか 思わず「バスタード!」って叫んで背中から撃ち抜きたくなる気持ちも分かりますが、 ま、日本は銃禁止なんでしょうがないじゃないですか。 (こうして「しょうがない」で理解のある振りをするせいで ファッキン・ピアレンツもどんどん増長するわけですが!)

でもやっぱり僕は、どこかで赤ん坊がギャン泣きしていたら、 眉間にしわをよせて睨むよりも、笑顔で 「どうしたんでちゅかー? はいはい、いい子でちゅねー」 と子供をあやせるホットな人間になりたい! 昔の下町にはそんな風景もあったらしいですけど、 この冷たいコンクリート・ジャングル東京でそんなことしたら 親に通報されて捕まりますね! OH!テリブル東京!

でも周りの人には今まで秘密にしてたんですが、実に僕にも赤ん坊の頃があって、 いやその頃の記憶はないから本当に赤ん坊時代があったか証明は出来ないんですが、 きっと赤ん坊の頃があったんですよ。あったと聞いています!
俺もその頃は若かったから(今でも若いですが)(気持ちは)、 周囲の迷惑考えずギャン泣きして、 ジャスコのおもちゃ売り場で駄々こねたりして、 たくさんの人に迷惑をかけて生きてきました。 そんな迷惑なクソガキだった僕ですが、 周りの人に大切にされ、愛情を受けて、 ベビーカーを蹴っ飛ばされることもなく、 皆の愛に包まれて育ったおかげで 今こうして生まれてよかったと思いながらこの糞テキストを書いているわけです!

『トゥモロー・ワールド』という映画は「赤ん坊が生まれなくなった世界」を描いた 近未来世界のお話です。

あるときから突然、赤ん坊が生まれなくなった。 それでも人々は一年ごとに年を取り、老人は死んでいくけれども、 新しい命は生まれない。人々は死ぬばかりで、生まれない。 テレビが 「世界最年少の十九歳の少年が、事故で亡くなりました」 と臨時ニュースを告げる。 世界中が悲しみに包まれ、人々は希望をなくしていく。 それが『トゥモロー・ワールド』という物語です。

赤ん坊は未来の希望であり、人間が生きていくための力の源です!
自分が赤ん坊のとき大切にされたように、 赤ん坊は他人の子供だろうと分け隔てなく、 大事にしてあげなくてはいけません! それが元赤ん坊だった大人のつとめです!

ベビーカーが通ればみんなで端によってベビーカーの通り道を作り、 パトカーは通行止めをして安全を確保し、 歩行者は道に落ちてる缶や石ころを拾って足元をきれいにし、 赤ん坊に事故がないよう皆で守ってあげないと!

赤ん坊は地球の宝です!
大人は地球のゴミです!
ま、そういう意味では今は可愛らしい赤ん坊もいずれは成長して、 地球のゴミになるんですけどね。それはともかくとして。

いくら自分の未来に何もないからといって、赤ん坊に嫉妬しちゃいけませんよ!
僕らこの先何もないゴミのような大人と違って、 彼らには(本人次第で)輝く未来と可能性があるんだから!

ま、小学三年生くらいになって、 まだデパートでひっくり返って泣いてるような子供は殴っていいと思いますが。 (通報されて捕まりますが!)

(2012.9.4)

原題Children of Men
邦題トゥモロー・ワールド
公開/製作2006年/イギリス・アメリカ
出演 クライヴ・オーウェン(セオ)、ジュリアン・ムーア(ジュリアン)、クレア=ホープ・アシティー(キー)
監督アルフォンソ・キュアロン

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