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SF巨大生物の島


大きいことはいいことですけど、大きすぎるとカニだって人間を食べてしまうって話です。
でもしょうがない、僕たちは今までさんざんカニ食ってきましたもんね。 んでもってカニとか人間を鍋で茹でながら 「俺たちカニは、罪深い生き物なんだ」とか 「いただきますは命をいただきますという意味…! だから、感謝をこめて手を合わせるんだ」 とか言いながらハサミで人間つまんでポン酢につけてムシャムシャ食べるんでしょうね。 「人間用骨切りバサミ」とか使いながら。
ふざけんなファック! 何が「命をいただきます」だよ! そんな手前勝手な屁理屈言われながら食われたくねっつーの! 感謝すれば全てが許されるのかよ! この偽善者! そんなんだから雄山に勘当されるんだよ山岡!

まあ山岡さんのプライベートはともかく、 この映画 『SF巨大生物の島』では、 島に巨大生物が住んでてやたらめったら人を食おうとするんですね。 なんかちょっと頭のおかしいマッド・サイエンティストが人間の食料にするため野生動物を大きくしちゃったって話みたいなんですけど、 大きくし過ぎちゃって自分が食料になりました。アハハ! 風見しんご並みに笑っちゃう話ですよ!

まあ自然界の定まった法則を無理やり変えようとすれば、自然界にバランスを調整されるって話ですよ。 てめえらだけ食物連鎖無視して増え続けてやがるくせに、さらに長生きしたいとか言ってんだから始末に終えない。 「野良猫にエサをやらないでください」って路頭に迷う猫を餓死させて、 部屋中にゴキブリホイホイ仕掛けて愛らしいゴキちゃんを罠にはめ殲滅し、 いろんな動物を(食う以外の目的で)殺して、自分だけは「しぬのはいやだ、しぬのはいやだ」 とか言ってんだから始末に負えねえよ! 食わねえ生き物は殺さねえ!ってクレイジー・バーツも言ってた! 俺なんか虫もころしたことありません! ネットだといくらウソ言っても全然バレないので何でも言えます!

でも最近はゴキブリホイホイってのも店頭から姿を消しつつあって、 今は遅効性の毒入りのエサ食わして、 毒入りの排泄物をゴキブリが食べて連鎖して駆除するってえげつないやり方が主流みたいですね (残虐過ぎてドン引きですよ、ヒューマン・ビーイング!) (他の動物を「食う以外の目的で」殺す、そんなことやってるの人間だけです。 そんな事やるために人類は科学を進歩させたのか!) (まあ最近は他の動物に限らず同じ人類を殺すために科学を進歩させてますけどね、人類)。
「駆除」とか「退治」とか、ゴキちゃんを殺すのがまるで正義でもあるかのような用語を駆使して自分を正当化して! お前ら何さまだ! 黒人も白人も平等、男も女も平等、富める人も貧しい人も平等、全ては平等。 イルカも人間もワンちゃんもニャーちゃまもみんな平等だよ。 動物はペットじゃなくて家族だよ! とか聞こえのいいこと普段は言ってるくせに、 人間とゴキブリは平等じゃないのか!?
生きとし生けるもの、自然界ではみな平等のはず。 でも、人種差別を「いけない」と言うその口で、種別差別を正当化する。 人間は生きるべきで、ゴキブリは死ぬべきという論法。 ファック! お前ら、ゴキちゃんの気持ちになって考えてみろ! 悪いこと何もしてないのに、毒飲まされたり、熱湯かけられたり! ネバネバの床で身動き出来なくなって餓死させられたり! ジュネーブ条約守れよ!

もし世界中の動物が人間の言葉を話せたら(ほんやくこんにゃくで)(パオロンだけが持ってますけど) 、こう言うと思うんです。 「おまえら、たまたま人間に生まれたからって、威張ってんじゃねえよ!」と。
人間とゴキブリ。 生まれたところや皮膚や目の色で、一体、この僕の何が分かるというのだろう?

って事を言い出す国際ゴキブリ保護団体がいないとも限らないから、 今のうちにゴキブリさんは「G」とかに言い換えればいいんじゃないですね。 「Gホイホイ」とか「G退治」とか「G駆除」とかだったら、 幾らやっつけても心痛まないです! Gなんて世の中からいなくなればいいんや!

(2012.1.5)

原題Mysterious Island
邦題SF巨大生物の島
公開/製作1961年/イギリス・アメリカ
出演 マイケル・クレイグ(サイラス)
ジョーン・グリーンウッド(メアリー)
ハーバート・ブラウン(ネモ船長)
監督サイ・エンドフィールド

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