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シリアナ


もっとましなタイトルなかったのか!

シリアナ。 英語で言うと「アス・ホール」ですよ! こんなファッキンなタイトルそれだけでR指定ですよ!
っていうかシリアナってのは別にマニアックな人が好きなAVタイトルではなく、 「アメリカ寄りの中東諸国」って意味です。 アメリカって、一般的に中東の人たちから嫌われてるじゃないですか (中東に限らず世界中から嫌われてますけど) (特に海原雄山からすごい嫌われてますね!) (「ハンバーガーなど食べる味の分からぬ国」とか言われてます!) (日本人だってハンバーガーいっぱい食べてるじゃん!) (カップヌードルを発明したのだって日本人やで!) (じゃ、次回の究極対至高は「カップヌードル対決」で)。

中東の人がアメリカを嫌う理由は、自分たちの財産である石油の利権をアメ公が貪り喰っているからです。 中東諸国は心の奥底ではムカついていながら、 アメリカがいないと商売が出来ないのでアメリカに媚びを売る。 そういうアメリカにアス・ホールを見せてる国がシリアナです。 言ってみればシリアナは、生まれながらの資産家でありながらその財産をジャイアンに吸い取られているスネ夫ですよ! そしてアメリカはジャイアンです! (ちなみに日本はのび太です)

これまでジャイアンの言うなりで生きてきたスネ夫は、 「このままジャイアンに搾取されていいのか」と自我に目覚め、 ジャイアンから離れ自立しようとします(がんばれ、スネ夫!)。
しかしそれでは困るジャイアンはあの手この手でスネ夫を丸めこもうとする、 それが映画『シリアナ』というお話です。
なんかジャイアンってテレビ版の『ドラえもん』だといつものび太をいじめてるヤな奴なのに、 劇場版になると急にいい人になって、男らしさや義理人情を前面に出して「俺っていいやつアピール」する、 本当にやなやつです!人間のクズです! 「ジャイアンみたい」って言われて喜んでる場合じゃないぞ山崎武司!
藤子不二雄ワールドでは「主人公・ガキ大将・キザ男・ヒロイン」っていう役割分担のフォーマットが出来てますが、 ジャイアンはガキ大将カテゴリの中では飛びぬけてヤなやつです! 性格悪いです! こいつ大人になったら絶対刑務所入るぞ!

だって『キテレツ大百科』のブタゴリラとか、ものすごくいい奴じゃないですか。 藤子不二雄キャラの中で一番性格がいいと言っていいです。 親孝行するし、友達思いだし、子供なのに実家の八百屋の手伝いをして、近所の奥さんにも評判がいい。 野菜好きで食べ物の好き嫌いなく、性格は明るく元気よく、 クラスメートに「おいブタゴリラ!」なんてひどい蔑称で呼ばれてもいつでも笑顔です(笑顔っていいですよね!)。 心の中では傷ついているはずなのに。
同じひどいあだ名でも「ゴリラ」ならまだ「強い」「たくましい」ってイメージもありますが、 頭に「ブタ」がついてしまっては救いようがありません。 「このブタが!」「さあ、ブヒブヒと醜く鳴きなさい!」「女王様とお言い!」 って言われてるに違いありません!美代ちゃんあたりに!

藤子不二雄キャラで一番性格がいいのはブタゴリラですが、 一番性格が悪いのは美代ちゃんだと思います。 彼女、「ねえ、ブタゴリラくん?」って、 クラスメートを蔑称で呼ぶじゃないですか(たまに「熊田くん」って言うときもありますが、 それは他人の目があるときです。他人の目の届かないところでは平気で「ブタゴリラくん」って言って人を傷つけます)。 「くん」付けすりゃいいってもんじゃねえぞ!このビッチ!
『キテレツ大百科』では登場人物の多くが可哀想な蔑称で呼ばれる中、 美代ちゃんだけ、なぜか美代ちゃんだけは「美代ちゃん」と本名なのです。 明らかにおかしいです! 「ミニスカ」とか「パーマ」とか、幾らでもあだ名はあるはずだ!

何で美代ちゃんにはアダ名がないか? その答えはひとつです。
「キテレツ」「トンガリ」「ブタゴリラ」。この屈辱的な非道いあだ名を命名した名づけ親が、 美代ちゃんだからです! すべての黒幕はあの女! そう考えればすべて合点がいく!
ファッキン・ビッチ! アス・ホール! お前の首をシリアナに突っ込んでやるぜ! ファッキン・美代ちゃん!

(2012.1.6)

原題Syriana
邦題シリアナ
公開/製作2005年/アメリカ
出演 ジョージ・クルーニー(バーンズ)
マット・デイモン(ウッドマン)
監督スティーヴン・ギャガン

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