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バッファロー'66


僕も若い頃(2歳くらいですかね)は 「ああ!イカしたギャルをさらってメチャクチャにしたあと、 その娘が俺にベタ惚れしてそのまま俺と付き合ってくれないかなあ!」 なんて思ってた頃がありましたよ!

いや、ウソ、ないです。「さらってメチャクチャに」したら犯罪です。 冗談でもこんなこと書いたらあとで 「容疑者は自分のホームページで今回の犯罪をほのめかすテキストをアップしてました」 ってワイドショーで全国のお茶の間に晒され、 頭の悪そうなファッキン・コメンテーターにとん吉・ちん平・かん太な精神分析されてボロカス言われますよ。 俺やってないのに!俺やってないのに!(←2回言うところが怪しい)
だいたい拉致誘拐された女が犯人にベタ惚れなんてあり得ないっつーの!

で、この『バッファロー'66』って映画は、 刑務所から出てきた男がイカしたギャルを拉致誘拐して、さらわれたギャルが誘拐犯にベタ惚れするって話です!

………。

………。

………ファック!何じゃそりゃ!?

ま、でも世の中って理不尽なもんですよ! 真面目に生きてたって彼女できない奴はできないし、 刑務所あがりの誘拐犯人だって彼女できる奴はできるんですよ! 人生は平等じゃない! 運は平等じゃない! だって街歩いててもいるじゃないですか! ブッサイクなロッテの里崎つぶしてローラーかけたような顔してる男が、めちゃめちゃいい女連れてるとか! 「なんでこんなやつが!?」 って、ブサイク男がかわいい女の子と腕組んでたらもうそれだけで後ろから缶コーヒーぶつけても罪にはなりませんよ!

罪になりますよ。こんなこと書いたらまたワイドショーで精神分析されますよ。

でも面白いのは、ブッサイクな男+いい女ってカップルはあちこちで見ますけど、 その逆ってあんまり見ないですよね。 イケメン君は、その、なんだ、言葉を選びますが、ブスな女と付き合いません!(←言葉を選んだ結果がこれか)
これってどういう事かというと、 女の方が現実的なんです! 女は見た目よりも性格がいいとか趣味が合うとか年収が多いとか、リアルに物事を考え賢い選択をします! 見た目の善し悪しなんて所詮一時的なもの、 そんな基準で彼女つくるバカはイケメン男だけですよ! ばーかばーか! イケメンばーか!

『バッファロー'66』に出てくる誘拐された女は、この誘拐犯が実は純情で、誠実で、 女の尻に敷かれるタイプだってことを見抜いたんですね。 女にとって理想的な男とは「ぐいぐい引っ張ってくれる男」じゃない、「尻に敷かれる男」ですよ! 男はそれを勘違いしてグイグイ引っ張ろうとするから、ロープが切れるんですよ! 「あたしを引っ張ってくれる人が好き(はぁと)」なんて言ってるのは処女でアニオタの中学生女子だけです! 世間の女はもっと現実的です!

ところで映画の中で、この誘拐犯人とさらわれた女が口喧嘩する場面があるんですが、 そのときの会話、 「Fuck you!(お前をファックするぞ!)」 「Fuck you,too!(あたしもあんたをファックするわ!)」 でゲラゲラ笑いました。(合意してるじゃねえか!)


(2012.1.29)

原題Buffalo '66
邦題バッファロー'66
公開/製作1998年/アメリカ
出演 ヴィンセント・ギャロ(ビリー)、クリスティーナ・リッチー(レイラ)
監督ヴィンセント・ギャロ

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