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ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー


今から『マーズ』のネタバレしますがいいですか!

「えっ、いまちょうどブックオフで買ってきて4巻まで読んだとこだったのに、 ラストの5巻読むまで待ってくれよう」という人がいたら言ってください!

……

はい!いませんね!

『マーズ』ってのは 昭和五十一年〜五十二年に「週刊少年チャンピオン」 に連載されていた巨匠・横山光輝作のヒーローマンガですね! よその星からファッキン人類を滅ぼす使命を受けて地球に送られたマーズは、 記憶を失い、 「地球人ってなんかいい感じだし、別に滅ぼさなくていいんじゃね?」 と言い出し、地球のために異星人と戦うというお話でした!
そして異星人(自分の仲間)を倒したマーズは、地球人に 「おめえがいるから街メチャメチャじゃねえか!ファック!」 とボコボコにされ、 「ダメだこりゃ」と地球を爆破してしまうのです。 ドッカーン!

いやあすごいラストですよ! 地球ドッカーン、ですよ! ドリフかと思いました! (このマンガを原作としてアニメ化されたのが『六神合体ゴッドマーズ』ですが、 あれは「地球どっかーん」がないのでダメです!) (同じようなストーリーに『デビルマン』がありますが、 あれもマンガからアニメになったときはテーマを改ざんされましたね!)

ロボット・ヒーローものでまさかのバッド・エンド! 「実は悪いのは人間だったのだ!」ってなって、 いい人も悪い人も関係なく一瞬で地球どっかん。 そして「完」。
初めてこのマンガみたときは最後のページ開いたまま口あんぐり、 五分ほど停止、その後にゲラゲラ笑いました! 滅んじゃったよ、人類! 爆発しちゃったよ、地球!

まあそんな感じで、 『ヘルボーイ』も何でか知らんけど人間のために悪魔族と戦う悪魔の話です!
もとは悪魔なのに人間のために戦うなんて、それ利用されてるだけだよ絶対! 人間なんてろくなもんじゃないんだから!
ヘルボーイも「マーズ」のように目を覚まして、 悪魔と戦うのではなく悪魔と一緒に人類滅ぼした方がいいと思います!

だって最近の人類、電車の中にベビーカーで乗り込む奥さんが迷惑かどうかで議論になってるんですよ!? 悪魔の間じゃ考えられないでしょう!?
自分の気分のために赤ん坊を迫害する人類なんか滅んだ方がいいんです! ファック・人類! みんな爆発してしまえ!

(2012.9.3)

原題Hellboy II: The Golden Army
邦題ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー
公開/製作2008年/アメリカ
出演 ロン・パールマン(ヘルボーイ)、セルア・ブレア(リズ)、ルーク・ゴス(ヌアダ王子)、アンナ・ウォルトン(ヌアラ王女)
監督ギレルモ・デルトロ

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