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マトリックス


ちょっとこの映画を見て思い出したのが、 『眠れる森の美女』だったか『白雪姫』だったか、 「キスで目が覚める」系のおとぎ話です! (調べてみたらディズニー版の『眠れる森の美女』でした!) (ディズニーじゃない版は話がちょっと違っていて、 お姫さまは魔女の呪いで百年間眠り続けて、 百年経ったら自動で目が覚めるというお話でした) (百年も眠ってたらもうおばあちゃんになってますね) (体とか絶対腐ってるよ)(ゾンビだ!ゾンビだ!) (ゾンビ映画の原点がここに!)(ない!)

ディズニー版『眠れる森の美女』では 通りかかった旅のエロ王子が眠ってるお姫さまにキスして目が覚めるんですけど ちょっとそれヤバくないですか! 準強姦罪ですよ! 心神喪失・抵抗不能の女性に無理矢理キスするなんて! クズです! 人間のクズ! こういう欧米のおとぎ話によく見られる 「道に落ちてた女が美人だったらキスしていい(※ただし王子に限る)」的なノリは何なんだよ! 日本だったら犯罪だよ!

ちなみに僕が勘違いしていた『白雪姫』のストーリーはもっと非道くて、 毒りんごを食べて倒れていた白雪姫を通りかかった旅のエロ王子が 「おお、なんと美しい人だ。死体でもいいからもらっていいかな?」 「よござんす」 って言って死体を馬車に積んで、城に帰る途中で姫が生き返るという話でした! (なんだよそれ!) (死体を持って帰って一体何するつもりだったんだよ!) (変態か!) (王子なんて呼ばれるやつは変態ばっかりか!) (そういえば昔中日にプリンスと呼ばれた人がいましたが!) (あれはお姫さまにクスリを嗅がせていけない事する人でしたが!) (おいおい誰の話だ!)(消されるぞ!マジで!)

話が思わぬ方向に流れてもう取り返しがつかない事になってますが (もうこれからは一文字一文字が遺書のようなものです!)、 『マトリックス』は眠れる森の美女よろしく、夢の中のお話です。 (小瓶は使いません!)

世界は人工知能に支配され、人々はカプセルの中で永遠の眠りにつき、 夢の中で生活している。
主人公はその事実を知らされ、 「このまま夢の中で平和な生活を続けるか、それとも現実世界に戻って敵と戦うか」 という選択をせまられるんですね。 (人生はいつだって選択の繰り返しです!) (こないだ乾燥機の中にトイレットペーパーが入ってるのに気付かないで回してしまって大変な惨事になったよ!) (洗濯の繰り返しです!)

そして選択において大事なのは「どっちが正解か」ではなく、 「自分で決める」ということ! たとえどんな結果になったとしても! 自分で選択して決めたことなら後悔はない!

そういう意味では寝ているお姫さまにキスするエロ王子って本ッッ当、最悪ですね! お姫さまに「選択の自由」がないもの! 王子だったら何をしてもいいのか! ファック! 俺も王子に生まれたかった!(うらやましいのか!俺!)

『マトリックス』では眠れる森の美女よろしくキアヌ君のファースト・キスがどこぞの女とも知らないアバズレに 奪われますが!(キアヌ君、絶対ファースト・キスだよ!)(だってモテなさそうだもん!) それがあんな強姦みたいな形でいいのか! ファースト・メモリーがあんなんでいいのか! 俺だったらいいけど!(いいのかよ!)

(2012.10.1)

原題The Matrix
邦題マトリックス
公開/製作1999年/アメリカ
出演 キアヌ・リーブス(ネオ)、キャリー=アン・モス(トリニティー)、ローレンス・フィッシュバーン(モーフィアス)
監督ウォシャウスキー兄弟

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