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パルプ・フィクション


アメリカには「パルプ・マガジン」って呼ばれる種類の書籍があって。 日本で言えばコンビニ漫画みたいなもんでしょうか。 ありますよね、便所のわら半紙で作ったみたいな安っぽい紙で出来た本 (このウォシュレット全盛の時代に「便所のわら半紙」で何人が理解できるか知りませんけど!)。

そんな感じの、ブックオフに持って行けば「こちら、値が付きませんでした。よろしければこちらで処分いたしますが?」 って言われタダで引き取られたと思ったら、 翌日には本棚に一○五円とか三一五円とかでちゃっかり値段のついた商品として売られている、 あれが「パルプ雑誌」です! せめて十円くらい出したらどうだ清水國明! (清水國明とは元あのねのねでブックオフ会長の弟さんです)

そういえばブックオフって以前は店内CMで清水國明が 「ブックオフは立ち読み自由!」って言ってたのに、 「ワンピース」とか「バクマン」とかは高価本とかいってビニール・パッケージかけられて立ち読み出来なくなりましたね! (立ち読み自由じゃなかったのかよ! ワンピースとか今さら一巻からそろえる気しねえし、立ち読みさせてくれよ國明!)

まあ今回はそういう高価本の話ではなく、「ワンピース」とか「バクマン」じゃない、 「アカギ」とか「熱笑!花沢高校!」とか一○五円コーナーにある安い漫画の話ですよ。
『パルプ・フィクション』っていうのは安っぽいフィクション(創作物語)のことで、 壮大なスケールの話でもなければ全世界を感動におとしいれる大傑作でもない、 チープで下品で何でもありで、暴力・セックス・ドラッグ満載、 ゲラゲラ笑いながら観るのが楽しい、子供の教育によくない映画です。

これはクエンティン・タランティーノっていうちょっと変わったおじさんが監督してるんですが、 そういえば「熱笑!花沢高校」を描いたどおくまんの出世作「嗚呼!花の応援団!」では 主人公の青田赤道が口癖として「クエッ、クエッ」って奇声を発しながらちんこ丸出しでよく踊ってましたね。 いま思えばあれはタランティーノに対するオマージュだったのかも知れません(クエンティンだけに)。 どおくまんといえば暴力・セックス・ロックンロールですからね! (ロックンロールはやってなかったかも知れません)

あとブックオフで気になるのは俺が立ち読みしてると必ず五分くらいで店員が来て下の引き出し開けたり本の整理したり、 俺の読書を邪魔してくるんですよね! あれって俺だけ? 誰か監視員がいて立ち読み五分経過すると邪魔しに来てるとしか思えないんですけど! 立ち読みオッケーじゃなかったのかよ國明! どうなってんだよ國明!

ま、そんな僕でも長時間立ち読みしてるファッキン・リック野郎にはムカつきます。 なんだその通路をふさぐパンパンのリック! 何が詰まってんだよ! 夢かよ!

夢だとしたら、素晴しいですね!

夢を持ってる男は輝いています! それが「プリキュア」限定グッズだとしても!

(2012.8.30)

原題Pulp Fiction
邦題パルプ・フィクション
公開/製作1994年/アメリカ
出演 ジョン・トラボルタ(ビンセント)、サミュエル・L・ジャクソン(ジュールス)、ブルース・ウィリス(ブッチ)
監督クエンティン・タランティーノ

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