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人生、ブラボー!


杉良太郎には七十六人の子供がいますが、 『人生、ブラボー!』の主人公・ダヴィッドには五百三十三人の子供がいます!

今流行りの「DNA上の子供」(流行ってるのか?)っていうやつで、 学生時代の小遣い稼ぎで六百九十三回の精子提供を行い、 五百三十三人の子供が生まれたのです! 打率にして七割六分九厘! ものすごい安打製造機です!(中日にスカウトしたい!)

ちなみにウィキペディアによると、 アメリカにおける精子提供は一回あたり「二百五十ドル〜六百ドル」とあるので、 一ドル百円換算なら千七百万円〜三千二百万円の収入ですね! すごい! 俺もやりたい! (杉良太郎は精子提供で子供が七十六人いるわけではありません) (杉さまは親のいない貧しいアジアの子供たちの里親になってるのです) (さすが杉さまやで!)

親のいない子供っていえば、最近日テレのドラマが話題になってますね!
何とかってドラマの何とかって養護施設の描き方が(宣伝はしないぞ) 「現実に沿ってない、こんな施設はない」 「子供が傷つく」 として抗議が来たとか。
ドラマはフィクションなので「現実に沿ってない」のは当たり前ですが (現実に沿ったらドキュメンタリーです)、 主人公の赤ちゃんポストに捨てられた少女のニックネームが「ポスト」 っていうのが問題みたいです。

これって「傷つく人がいるならするべきではない」という靖国参拝問題と、 「言葉狩りで表現の自由を規制すべきではない」というちびくろサンボ問題に重なりますね。 でもこれ脚本が野島伸司監修だから、「タブーとされてることを意図的にやった」 に決まってて、抗議が来ることも折り込み済みでしょう。 おかげで番組的にはいい宣伝になってます。 (野島の思うツボや!)

「子供が傷つく」とは言いますが、 僕は親に捨てられたことが心の傷にならないような、 強い子供であって欲しいですね! どんなに言葉を選んでも事実は変わらないし、 それがまるで恥ずかしいこと、 後ろめたいであることであるかのような社会であって欲しくないと思います!

『人生、ブラボー!』では精子提供で生まれた子供たちは自分の生まれを恥じていないし、 事実を受け入れた上で前向きに生きています。 自分ではどうにもならないことは恥ずかしいことでも何でもありません!

大事なのは「どう生まれたか」ではなく、「どう生きるか」です! (ああ!急に自分がすごい恥ずかしくなって来た!)

(2014.01.20)


原題STARBUCK
邦題人生、ブラボー!
公開/製作2011年/カナダ
出演 パトリック・ユアール(ダヴィッド)、ジュエリー・ルブルトン(バレリー)、アントワーヌ・ベルトラン(ダヴィットの弁護士)
監督ケン・スコット

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