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眼には眼を


いわゆる「誤用されやすい慣用句」の一つですね、「眼には眼を」!

でもネット時代になってこういった語句は正しい使い方が広まってるので、 最近は誤用する人も少なくなり迂闊に「みんな勘違いしてるけど」なんて知ったかぶりすると、 「してねーよ!昭和か!」と突っ込まれるご時勢です! 気を付けましょう!(ネット民は耳年増!お勉強してるのよ嗚呼〜毎日〜)

「誤用されやすい慣用句」で代表的なものを挙げると、

★眼には眼を…
    ×眼を潰されたらそれ以上の報復をしてやれ!
    ○眼を潰されてもそれ以上の報復はしてはならない

★情けは人のためならず…
    ×情けをかけてもその人のためにならないから、かけるべきではない
    ○情けは巡り巡って自分に戻ってくるから、かけるべきだ

★うがった見方…
    ×疑ってかかるひねくれた見方
    ○物事の本質をとらえた正しい見方

★世間ずれ…
    ×世間のことを何も知らない
    ○世渡り上手でずる賢い

★煮詰まる…
    ×行き詰ってにっちもさっちもいかない
    ○十分に出尽くして結論が出る状態になる

★さわり…
    ×最初の方
    ○要点

★御の字
    ×とりあえずオッケー
    ○十分満足

ああっ! 半分以上間違って覚えてる! (いま調べて初めて知ったのがいっぱいあった!)

ネットコミュニティが盛んな現代では、 親切な人や、意地悪な人や、自分の知識を自慢して優越感に浸りたい人などが 言葉の間違いにいちいち「それは違うよ!」って突っ込んでくれるのでとても有り難いのですが、 私が以前から気になってるのは「恣意的」の正しい使い方です。

恣意的はしばしば「誘導的に」「意図的に」という使われ方をし、 それに対し「その使い方は誤用だよ」と突っ込まれるシーンを私はネット上で何度も目撃してきました。 しかし、 「恣意的を誤用と言ってる人がいるけど、それは間違いだよ」という人もいるのです!

ああ! なんかもう「ばーか」「バカって言うやつがバカ!」「バカって言うやつがバカって言うやつがバカ!」 の世界です!(いったいどっちが本当のバカなんだ!)

まあとにかく、情報の氾濫するこのネット時代、 人の言ったことをそのまま鵜呑みにしちゃいかんって事ですね! 僕もいま「誤用されやすい慣用句」として幾つかあげましたけど、 それさえも実は間違ってるかも知れない!
他人の言うことを鵜呑みにするな! ネットで知った人間なんてしょせん他人だ! (ネットで知った人でなくても大抵は他人です)

まあその点でドラゴンズファンは捻じ曲げられた報道ばかり見てきて 「ネットの記事はウソばかり」 という体験を中日スポーツやサンスポでさんざん味わってるので、 人の言うことは疑ってかかるひねた根性はとっくに身についてると思いますが!


さて、映画 『眼には眼を』では、 人の言うことを何でも鵜呑みにする医者がひどい目に遭います!

もう少し正確に言うと、本当は疑り深い医者なのですが、 「ひょっとして俺は騙されてるんじゃ…?」 と思いながらもその人について行って、 予想通りに騙されて 「ウキー!騙されたー!!」 って歯ぎしりする話です(なんかこうして書くとアホ医者コメディみたいですが!) (ダチョウ倶楽部か!)。

もう一人で観てても爆笑の連続(爆笑=大勢の人がどっと笑うこと)で、 ときには感極まって無言で号泣したり(号泣=大声をあげて泣くこと。泣き叫ぶこと)、 笑いと涙たっぷりの90分です! (今日は「他人の言うことを鵜呑みにすな」というテーマで書いています) (他人の言葉は疑ってかかれ!)

(2014.01.21)


原題(仏)Oeil Pour Oeil
(米)An eye for an eye
(伊)Occhio Per Occhio
邦題眼には眼を
公開/製作1957年/フランス・イタリア
出演 クルト・ユルゲンス(ヴァルテル)、フォルコ・ルリ(ボルタク)
監督アンドレ・カイヤット

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