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プライベート・ライアン


たった一人の兵士のために、八人の兵士が命がけで戦場を走り回る!
この呆れるような話の元ネタは二つの実話だそうです。

ひとつは「ナイランド兄弟の逸話」(ウィキペディア見ながら書いてますよ)。 ナイランド君は四人兄弟で、 四人とも戦地に駆り出されたのですが、 兄弟三人が戦死したことで、 「親御さんが不憫だ」と本国に帰されたのだそうです。

えー!そんなのアリかよ!
みんな家族を置いて戦場に来てんじゃないのかよ! じゃあ一人っ子はどうなるんだよ! 二人兄弟だったら死んでもいいのかよ!

これ、下手したら兄弟同士で殺し合いですね。 生き残ったヤツだけが実家に帰れるゲーム! 戦場では敵を百人殺すより兄弟を三人殺した方が勝利者だぜ! ヒャッハー!

ま、でも気持ち分かりますね。
朝から競馬場に行って一レースから十一レースまでハズれ続けて、 財布の中には千円札一枚しかないんだけど、 最終レースで勝負をかけるか、それとも千円札握りしめて黙って帰るか、って話ですよね!

戦場で死ぬのが戦士の本懐なのかも知れないですけど(知りませんよ!) (僕は戦争完全否定論者です!) (都知事選もマック赤坂に入れるつもりです!)(ウソです!) (ウソかよ!)(マック赤坂陣営ガッカリしてるよ!)、 戦いを避けて家でお腹をすかせているポチに骨付き肉でも買って帰りたい、 という気持ちも捨てきれない!

散って死ぬのも男なら、生きて帰るも男の役目、戦場も競馬場も一緒だということです!


元ネタのもうひとつは「四四二連隊のテキサス大隊救出」だそうです。
「四四二連隊戦闘団」というのは、第二次世界大戦で日米が開戦したとき、 アメリカ在住の日系人が強制収容所に隔離されたんですね (なんでそんなことするのか理由が分かりませんが) (「ジャップむかつく!」って事なんでしょうか)。
で、収容された日系人だけで作られたガイジン部隊が 「四四二連隊戦闘団」です! (もちろんアメリカ軍です) (日独伊連合軍と戦う部隊です)

四四二連隊は戦場で大活躍し、 ドイツ軍に包囲されたテキサス大隊二百十一名を救うために突撃、 二百十五人の戦死者を出しながら、 見事に二百十一名の救出に成功した、というお話です! (待て!数が合わないやないか!) (マイナスや!)

ま、でも気持ち分かりますね。
競馬で馬券は的中したものの、 計算してみたら払い戻しより購入金額の方が高かった、なんてことはよくある話です!
つまりこの話は「馬券は一点で買ってこそ華! 買い目を増やし過ぎてマイナスになったらガッカリだよ!」 という事を教訓にしているのです!


「最終レースはやらない」「馬券は一点買い」、 ばくち打ちにとって大事なことを教えてくれる、 それが『プライベート・ライアン』という映画です!

ちなみに映画のタイトルは一九九〇年、 有馬記念で大川慶次郎先生がプライベートでメジロライアンの単複を結構な額で買っていたんだとか。 結果はメジロライアン二着で複勝の配当が百六十円、 収支マイナスになってしまい頭カッとなって最終レース、 有り金ぜんぶ突っ込んでスッカラカンになったという故事が元になってるそうです! (僕も人から聞いた話なんで真偽の程は定かではありません!) (誰だよ人って!) (私の心の中のリトル・ヨウゾウです!)

(2014.01.28)


原題Saving Private Ryan
邦題プライベート・ライアン
公開/製作1998年/アメリカ
出演 トム・ハンクス(ジョン・ミラー大尉)、マット・デイモン(ライアン二等兵)
監督スティーヴン・スピルバーグ

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