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メリダとおそろしの森


ところで犬って賢い動物らしいですね! (賢いから食べてはいけないんだ!って話ではないです) (韓国や中国の方は自由に食べてください!) (すべての国の食文化は尊重されるべきです!) (水島新司先生の『男ドあほう甲子園』でも、長屋の前をうろついてた赤犬を甲子園がボールを投げて殺し(なんてことするんや!)、 肉屋に売るって話があったので(なんてことするんや!)、 日本でも昭和中期くらいまでは犬を食べる習慣があったみたいですね!)

今日のテーマは「犬食文化」についてではないのですが、書いてたら気になったので調べてみました!

中国=食べる
香港=食べない(法律で禁止)
台湾=食べない(法律で禁止)
韓国=食べる
北朝鮮=食べる
ベトナム=食べる
フィリピン=食べる
マカオ=食べる
アメリカ=インディアンは食べる
スイス=食べる
ドイツ=食べない(法律で禁止)
フランス=食べるらしい
イギリス=食べない
中東=基本的に食べないが、食料不足になったら食べる
日本=肉屋でもレストランでも見たことはないが、法律で禁止されてるわけではない

こうしてみると、アジア圏では「食べる」ところが圧倒的に多いみたいです! 香港や台湾が法律で禁止されてるのは、 どちらも観光で成り立ってるようなところなので、 欧米人の感情に配慮としたものと思われます! (食べる物を法律で禁止するって、すごいですね)(怖いですね) (日本は法律で禁止されてないので、犬肉をレストランで出すことは可能です) (まあ誰もしないでしょうけど) (だってワンちゃん可愛いもん!) (イルカはいいのか!) (日本人は他国の食文化に干渉したりしません!) (日本人だけではなく、どの国もそうです!) (ファック!シーシェパード!) (シェパードも犬やな!食ってやるぞ!)

犬の話が長くなってしまいましたが!(映画の本筋には全く関係ありません!)(じゃあ何故犬の話から入った!)


☆   ☆   ☆   ☆


『メリダとおそろしの森』を観てむずがゆいと思ったのは、 メリダってのはある国のプリンセスで、 両親の言うことに反発ばかりしてる思春期の少女なんですね! 気持ち分かります! 僕も中学の頃は親に文句ばっかり言ってました!

でも、思春期の少年・少女は親に逆らうのが仕事じゃないですか!

で、何十年も経ってから「ああ、あのときの俺は若かったなあ。両親に迷惑かけっぱなしだった」と反省するのですが、 「でも、だから今の俺があるぜ」と後悔はしないものです! 反省はするけど後悔はしない! それが青春です!!

『メリダとおそろしの森』がむずがゆいのは、 反抗的だった少女が自分の過ちに気づき、「親のことをよくきくいい子」に戻ってしまうとこなんですよ!

なんだそりゃ!メリダ!お前はそれでもロックンローラーか!(ロックンローラーではない)

男だったら親には反抗し続けろ!自分が間違ってる、と気づいたとしてもだ!(男でもない)
それが、ロックンロールだ!

親に反抗ばかりしていた反抗期の少女が、自分の間違いに気づき親に従順になる。

なんだそりゃ!

お前は犬か!

飼い犬がオオカミの本性に目覚め、 野生を求めて吠えたと思ったら、あっさり飼い犬に戻るのか!


☆   ☆   ☆   ☆


犬とオオカミの祖先は同じだと言われてます。
そのうち、人間と共に暮らしていく社交性を持ったのが犬で、 人間には従わず、周りのものはすべて敵という社交性を持たない種がオオカミになりました。

結果、犬は(暑い土地でも寒い土地でも)全世界に生息する「成功者」となり、 オオカミはそのほとんどが絶滅した希少動物となりました。

人間に媚びを売らず、己れの道を貫いたオオカミは「失敗」したわけです。 人間に媚びを売って生き残った犬とは対照的に。

結局世の中、世渡りの上手いヤツが成功するのです! 「自分の見た目の愛らしさを利用して、人間に可愛がられる」道を選んだ犬は実に賢い選択をしたのです! (ここで冒頭の「ところで犬って賢い動物らしいですね」に繋がります!)

反抗的だったメリダはすっかり反省し、両親の飼い犬に戻ったわけですが、 「若さ」っていうのは、「たとえ自分が間違っていたとしても、両親には反抗し続ける」 ことだと思うのですよ!

そして三十、四十になって取り返しがつかなくなってから 「母ちゃん、父ちゃん、あのときはゴメン」って反省するのです! (いや本当に面目ない) (もう取り返しはつかないんだけど、取り返さなくていいんです!) (その若さで取り返してんじゃねーよメリダ!)(コメダみたいな名前しやがって!)

『メリダとうつくしの森』は、つまりは「両親の犬になった方が最終的に幸せになれるよ!」 という話です!

それは真実だけど、ロックではない!(なんだロックって!)(反抗し続けることです!) (それって大事なの?)(大事です!)

あっさり両親に懐柔されて「いい子」になってしまったメリダは、自分が母親になったとき、子供の反抗期に 「なんで私のように素直に親の言うことを聞かないの!」 って苦労すると思いますよ。

(2014.02.23)


原題Brave
邦題メリダとおそろしの森
公開/製作2012年/アメリカ
出演
監督マーク・アンドリュース
ブレンダ・チャップマン

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