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ファインディング・ニモ


「どうして男って人に道を聞くのが嫌いなの?」
ってナンヨウハギのドリー(♀)が オレンジ・クラウン・フィッシュのマーリン(♂)に言う場面があるんですが!
僕もそれ言われたことあります! デートとかしてて(今から百五十年くらい前ですが!)、道に迷って困ってると 「そのへん歩いてる人つかまえて聞いて来いや! このフニャチン野郎!」って。

何つーか、道に迷ったとき人に尋ねるって習慣がないっていうか、 僕が知らない人に話しかけるのが苦手ってだけで (今だとコミュニティ障害って言うんですか) (昔は「人見知り」とか「シャイ」って言ってたのに今は病気扱いだよ!) 個人の性格の問題だと思ってたんですが、
そうか!
一般的な男性は人に道を聞くのが苦手なのか!
俺だけじゃなかった!
言い換えれば「人に道を聞くのが苦手な俺って男らしいぜ」 って話ですよ!(違う)

ということで自分の男らしさを再々認識した俺ですが(違うまま行く)、 二〇〇二年にアラン&バーバラさんという人が出した著書に 『話を聞かない男、地図が読めない女』 ってのがあるんですね。

何故男は話を聞かないのか、何故女は地図を読めないのか、 という男女の違いを論理的に考察した本です。 (ここで男性読者の半分は「何言ってだファック!女の方が話を聞かねーよ!」 と突っ込んだと思いますが、その気持ち分かりますが、 そのあたりを考察するとまたテキストが二百行くらいになってしまうので、 スルーしてください)(スルー出来ねえよ!絶対女の方が話聞いてねえよ!) (いや、女の人は話を聞かないようでちゃんと聞いてますよ。 その上で無視または記憶から削除するんですよ)(なんだってー!) (自分にとって無価値な情報と脳が判断したら自動的に削除するみたいですよ) (なんだってー!) (お前の話を女が覚えてないのは、 お前の話がつまんない無価値なものだからだよ!) (なんだってー!)

その本によると、 古代より男の役割は狩猟であり、女の役割は子育てであり、 そこから男女の違いは生まれていると。 男は狙った獲物を仕留める技術的スキルを優先し、 トーク・スキルは重要でないと考える(だから人に道を聞くのが苦手)。 女は子育てと近所付き合いがあるため、 トーク・スキルや人間観察、相手の内心を読む能力に長けている (だから気軽に人に話しかけるし、 相手の仕草に反応し「この人はこういう性格」と分析する癖がある)。
面白いですね! つまり、男がいくら口八丁並べようと、 女には男の下心も言い訳も本心もみんな見抜かれてるって事ですよ! (ひぃぃぃい!怖い!怖いよ!)

そういえばその手の話で僕が今世紀で一番ショックだったのは、 けらえいこさんの『あたしンち』って漫画で、 「女は、男がすれ違いざまに胸に視線をやってるのに気付いてるよ!」 って話をしたときですね!(な、なんだってー!)(気づかれてたのか!!) (眼球だけ動かして胸をチラ見するテクニックも全てバレバレだった!)
男は女の胸を見るけども、女は男の胸の内を見てるんですね! (ちょっと上手いこと言った)

すれ違いざまに胸の大きい人をチラ見してむっつりスケベと思われるのはイヤなので、 これからはガン見するようにします!

(2013.01.10)

※ニモおよびマーリンは日本語字幕では「クマノミ」となってますが、 ウィキペディアで得たにわか知識より本テキストでは 「オレンジ・クラウン・フィッシュ」としています。 (劇中に出てくる「クマノミは人を笑わせるのが得意なんだろ?」は 「クラウン(道化)は人を笑わせるのが得意なんだろ?」にするとしっくり来るから)


原題Finding Nemo
邦題ファインディング・ニモ
公開/製作2003年/アメリカ
出演
監督アンドリュー・スタントン
リー・アンクリッチ

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