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エルマー・ガントリー


政治と宗教と野球の話はトラブルが多いからしちゃいけない、 って言いますね。 僕もサイトやツイッターではなるべく野球の話はしないようにしてます! (また読んだ瞬間にバレる浅く薄いウソをついてしまいました)
政治・宗教・野球、共通するところは 「人の話を聞かない」「異教徒を否定する」 「教祖の言うことを妄信的に肯定する」 ってあたりですかね。

『エルマーガントリー』はキリスト教原理主義のお話で、 一人の男が巧みな弁舌で信者を虜にし(あ、今センイチの話はしてませんよ)、 芝居がかったオーバーアクションで信者を洗脳(違うって!センイチの話じゃないって!)、 観客を感動の渦に巻き込み涙と感動を見せて宗教を広げていきます(いやいや、だからセンイチの話はしてない)。 でもその男は本気でキリスト教を信じているわけじゃなく、 下心・スケベ心で私利私欲のためにウソをつきまくってるのです!(だんだんセンイチの話に思えてきた)

あ、僕はセンイチ好きですよ。信じなくていいですが。

星野監督は中日ドラゴンズという宗教において大きな影響力のあるカリスマ教祖でした。 今でもその信者は多いです。 カリスマ教祖という意味では落合監督もそうで、センイチ信者と落合信者のトラブルは今も絶えませんが、 2人を教祖と崇め奉るファンはどちらも 「人の話を聞かない」「異教徒を否定する」 「教祖の言うことを妄信的に肯定する」 という点で共通です。崇拝する教祖が違うだけで、本質的には宗教です。

あ、言うまでもなく僕は落合監督は大好きですよ! 信者と言ってもいいくらいです。 こういうこと書くと「ふたまたか!」 って言われそうですが、ふたまたです。

宗教はそれを必要とする人がいるから存在します。 だから僕はいつまでも落合監督退任について文句を言い続ける人も肯定するし、 センイチを妄信しそれゆえに異教徒を叩く人も否定はしません。 彼らにとって、それは必要だからやってることだから。 そして宗教を広める人も、必要な人がいるからやっている。 エルマーガントリーのように。
「キリストなんて神の子じゃないし、宗教なんてインチキだ!」 というのは簡単です。でも、そのインチキを必要としてる人がいるのです。

なんで僕がこういうこと言うのかというと、 僕も嘘で塗り固められたインチキなテキストばっかり書いてるからです。 インチキ宗教と一緒ですよ! ヒャッハー!

(2012.1.3)

原題Elmer Gantry
邦題エルマー・ガントリー 魅せられた男
公開/製作1961年/アメリカ
出演 バート・ランカスター(エルマーガントリー)
ジーン・シモンズ(シャロン)
監督リチャード・ブルックス

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