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マリリン七日間の恋


昔から語られる話で 「終電がなくなったり泥酔して帰れなくなったり、 その理由の如何を問わず、 女性が男の一人暮らしの部屋に泊まったときはOKの合図であり、 何もしないのは失礼にあたる」 っていうのがありますが、あれは本当なんですか! ウソなんですか! 本当なんですか! 都市伝説ですか!?

なんか僕が二十歳くらいの頃に同期入社の女友達がそんな話してて、 そのときは友達の友達の話をしてたみたいなんですが、 「うっそー、一緒に泊まったのに何もないなんて信じられなーい」 「プライド傷つくよねー」 とか言ってて、僕もその場は「ねえ」とか相槌打ってたんですが(「ねえ」じゃねえよ!)、 心の中では「えっ、そうなの!?」って思ってました! (だって酔っ払って人ん家泊まるってよくあるだろ!) (友達でも友達の友達でも片っ端からヤッちまうのかよ!獣かよ!) (純情なんです俺!) (ヨウゾウの字も純情の「純」の字から来てるしね!) (使ってねえよそんな字!)

理由の如何を問わず「お泊り=OK」でアグリーなのか?

このあたり、ちゃんとしたルール決めが必要だと思うのですよ僕は。
そう信じてる男ってたぶん国内に八千万人くらいいると思いますが、 えっ、日本にそんなに男の数ないですか、じゃ訂正します、 そう信じてる男ってたぶん国内に五人はいると思いますが(減った!)、 そういう男が事件を起こすのですよ!
「女が男の部屋に泊まるってことはオッケーの合図! だって『ブルータス』に書いてたし!」
とか言って!
そしていざ迫ると「えっ、だって友達でしょ? ○○君とそんな気になるわけないしー」 なんて言われたら再起不能ですよ! すべてを失いますよ!

映画『マリリン七日間の恋』ではマリリン・モンローが若き青年コリンの前で、 ベッドに寝そべり、 シーツをパンパン叩いて「あたしの横に来なさい!」 って命令するんですね。
コリン青年が喜んでベッドに飛び込むと、 マリリンは背中を向けて寝てしまうのです。
「え? 」

確かこんなシーン『エヴァンゲリオン』にもありましたよ! シンジ君のベッドにアスカが潜り込んで、 背中を向けて寝てしまうシーン! どういう事なんですかアレ! 男女が同じベッドに寝る=OKじゃないんですか!
マリリン!アスカ!てめえらいい加減にしろよ! 男の純情もてあそびやがって!
シンジ君ヘッドフォンステレオで何か聴いてますけど、 何やってんだよ! 志ん生の落語全集でも聴いてんのかよ! そこは柴田恭兵の『ランニング・ショット』を聴いて 「行くぜッ!」って叫びながらGET UPする場面でしょう!

一体こういうとき男はどうすればいいのか。 僕はイエスノー枕的な(『新婚さんいらっしゃい』のアレです)、 自分の意思を提示するドナーカードのようなものが必要だと思うんですね。 (「イエスノー・カード」とでも名付けましょうか)

日本の国会は景気回復とか原発再稼働とかTPPとか消費税引き上げとか、 優先順位が違うでしょう! そんなこと論議する前にまず 「イエスノー・カードの国内全女性への義務付け」 を考えるべきです! (男の方はオール・イエスなので不要です)

(2012.12.28)

原題My Week with Marilyn
邦題マリリン七日間の恋
公開/製作2011年/イギリス、アメリカ
出演 ミシェル・ウィリアムズ(マリリン・モンロー)、エディ・レッドメイン(コリン)、 ケネス・ブラナー(オリヴィエ)、ジュディ・デンチ(シビル)
監督サイモン・カーティス

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