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スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜


あ、最初に言っときますが僕は

「だから選挙に行くべきだ」
「選挙に行かないやつって何考えてんの?」
「投票しない人は政治に文句を言う権利はありません!」

なんてクソ説教する気はさらさらないですから安心してください!

映画『スーパー・チューズデー』はアメリカの大統領選挙の仕組み、 民主党と共和党のポリシーの違い、 水面下で繰り広げられるドロドロの利権争いとかがよく分かる映画です! (分かってどうする、という話も話もありますが!) (まあいつかアメリカの選挙権持つ日が来るかも知れないし!) (メジャーリーガーになるとか!) (アメリカ人と結婚するとか!) (占領されてアメリカの五十一番目の州になるとか!) (ありそう!)

大統領候補のジョージ・クルーニー陣営が選挙公約について議論する場面があるのですが、 こんなやり取りがあるんですね。(セリフは適当です!)

「公約はどうします?」
「十八歳以上の大学生は学費免除にしよう。兵役やボランティアに志願すれば」
「志願ではなく義務にしましょう」
「反対されないか?」」
「有権者は反対しません」
「十八歳未満の学費は?」
「彼らに投票権はありません」

つまり「投票権のないやつの事は考えなくていいよ!」って事ですよ!
“有権者”で“投票に行く人”のことだけ考えてればいいんです! 中日ドラゴンズのファンサービス部と一緒ですよ! ナゴヤドームに来る客だけ考えろ! 自宅観戦やビジターファンなんかクソだ! ナゴドに来る客だけ大事にする、それがジョイナス! (僕が言ってるんじゃないですよ! ジョージ・クルーニーが言ってるんです!) (ジョージ・クルーニーはジョイナスなんて言ってない)

たとえば日本の国会議員選挙では、 六十代の投票数が一番多くて、 二十代が一番少ないので、 候補者はジジババが喜ぶことだけ言ってりゃいいんですよ! 若者なんて票にならないから放っといていいんです! それが選挙です!

あ、途中で言っときますが、

「だから選挙に行くべきだ」
「だから若者の投票率をあげるべきだ」
「あなたも周りの人に投票に行くことを薦めてください!賛同してくれる人はRT!」

なんて僕は言いませんから安心してください! そんなクソ説教はファッキンTVキャスターと ファッキン選挙厨のツイッター・テロでおなかいっぱいです!

選挙カーとか 「うっせーよ!バナナの皮でスリップして通行人に迷惑かけないレベルで事故れ!」 「アルバイトの人が怪我しない程度にスピーカー爆発しろ!」 と怒ってる人も多いと思います。 あれだってお年寄にしてみれば 「おお、選挙カーじゃ、 選挙カーが来たわい」 「ちょうどいい音じゃ、よう聴こえるのお」って感じですからね!
道歩きながらスマートフォン片手に「選挙カーうるさい、なう(怒)」 とかつぶやいてる若者じゃなく、 家でワイドショー見てるお年寄りにアピールするために選挙カーは無駄に音が大きいのです!

ちなみに選挙カーって 「同じことしか言わない」「名前しか連呼しない」って評判悪いですけど、 もし余裕があったら選挙カーのウグイスさんに手でも振ってみてください。 それまでと違うリアクションするはずですよ! (党によって違うはずです!) (いろんな党に手を振ってリアクションを比べてみると面白いかも!)

あと選挙カーが「名前しか連呼しない」のは、 僕は永六輔さんのラジオで知ったんですが (永さんのお話はためになります!さすがラジオの生き地獄です!) (それ生き字引や!)(すみません『パタリロ』からパクりました!)、 法律でそう決まってるからだそうです。 (公職選挙法の第140条の2と第141条の3)

「走行中の選挙運動は違反」「ただし名前の連呼はOK」 ってのは公職選挙法で決まってるんですが、 その網をかいくぐってウグイスはどんなことを言うのか! みなさんは気になりませんか!?(僕は気になりません) (どっちや!)(僕は台本見せてもらったんで知ってますから!) (台本?)(これも党によって違うはずです)

だから皆さんも選挙カーに手を振りましょう!
選挙カーに手を振らない人に選挙カーに文句を言う権利はありません!

(2012.12.27)

原題The Ides of March
邦題スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜
公開/製作2011年/アメリカ
出演 ライアン・ゴズリング(スティーヴィン)、ジョージ・クルーニー(モリス知事)、フィリップ・シーモア・ホフマン(ポール)、ポール・ジアマッティ(ダフィー)、 ジェフリー・ライト(トンプソン上院議員)、エヴァン・レイチェル・ウッド(モリー)
監督ジョージ・クルーニー

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