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007カジノロワイヤル


奇跡なんて望むな!
「勝つ」ってことは… そんな神頼みなんかじゃなく… 具体的な勝算の彼方にある… 現実だ…! 勝つべくして勝つ…!

イギリス諜報部員…
ジェームス・ボンド…
弱過ぎ…
ギャンブル…弱過ぎ…!

とにかくボンド、ギャンブル弱すぎです!
国民の税金を使った大勝負するってのに(ああ!俺も国民の税金使って大勝負したい!) (そのために消費税あげるのなら全然オッケー!)、 勝算が「俺はポーカー強い」だとか「相手のクセを見抜いた」とか、 カイジだったらその時点で負けフラグ、全然そんなの根拠になりませんよ! 坂崎のおっちゃんの語呂合わせ馬券並みですよ!タフィーも呆れとったで!

とまあそれくらい勝負弱いジェームス・ボンドが国家予算でギャンブル打って全財産ふっとぶという スパイ・サスペンス映画が『カジノ・ロワイヤル』なんですが、 007シリーズはこの作品から「設定をリセット」したんだそうですね。
設定をリセットとはつまり、007は1967年に映画化されました。 1967年といえばジャッキー吉川とブルー・コメッツが 『ブルー・シャトウ』でレコード大賞を取った年ですよ! それから39年後の2006年、氷川きよしの『一剣』がレコード大賞を取った年に『カジノ・ロワイヤル』 のリメイク版で全ての設定をリセットしました! (いやちょっと待て氷川きよしの『一剣』って何だそれ!) (いつヒットしたんだ聴いたことないし!) (『ブルー・シャトウ』は知ってる) (町山さんがポッドキャストで『わが青春のマリアンヌ』の回のときに気持ちよさそうに歌ってた) (♪ブルッ・ブルッ、ブルーシャトゥ〜)

漫画とかだと登場人物は「読者と共に年をとってく」パタンと「ずっと同じ年のまま」ってありますが、 昔の漫画は「読者と共に年をとってく」のが多かったですね! たとえば『3年奇面組』は3月になったらちゃんと卒業式やって卒業してたじゃないですか! 『ハイスクール!奇面組』では毎年ひとつずつ年をとって進級したじゃないですか!
今の漫画は全然リアルタイムで年を取らないのでダメダメです。 主人公と同じ年に高校入学したはずなのに、向こうが2年生に進学するころ自分は20歳超えてるってあり得ないでしょう! 全然感情移入できないですよ!
特に中学・高校を舞台にした漫画なんて読者と一緒に年をとらなければダメなんです! 青春漫画は青春時代に読んで青春時代に完結しないと、 体が大人になっても頭の中は子供のまま、イニシエーション出来ないんです! 子供の頃に読み始めた漫画が完結しないでずるずる延長、 会社に入って結構な役職についた30代40代のいい大人が、 「海賊王に、俺はなる!」とか言って満員電車の中で少年ジャンプを読んでボロボロ泣いてる姿ったらみっともありゃしません! 20歳超えたら電車でジャンプ読むな!バカ!(チャンピオンはオッケー)

終わりどきを間違えずるずる引きずってもろくなことにはなりません。 僕も野球サイトを毎年タイトルもコンセプトもすっかり変更しますが、 どんなにアクセス数があっても。 去年までのことは「なかったこと」にして、リセットして新たな気分で新シリーズを始めます。 それで「前の方がよかった」「昔はもっと面白かった」「最近つまらん」なんて言われたりもしますが、 それがどうした! 俺もそう思う!(すいません最近ダメなテキストばっかりで)

(2011.12.30)

原題Casino Royale
邦題007カジノロワイヤル
公開/製作2006年/アメリカ・イギリス・ドイツ・チェコ
出演 ダニエル・クレイグ(ボンド)
マッツ・ミケルセン(ル・シッフル)
エヴァ・グリーン(ヴェスパー)
ジュディ・デンチ(M)
監督マーティン・キャンベル

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