INDEX

宇宙人ポール


疑いなく信じることを「盲信」と言いますが(「妄信」とも書きますが)!
ある一つの見方しかできない、 別の角度から見ることが出来なくなることは、 ええと、こういうとき平仮名三文字の単語が使えるとすごい楽なんですけど (でも「放送禁止用語」ってのがあるから!)、つまりあれだ、 目が不自由なのと一緒というわけですね!

『宇宙人ポール』でヒロインの女性が片めくらなのは(おい!)(さっきまでの配慮は何だ!) (別の言い方はないのか!「めっかち」とか!)(一緒や!)、 宇宙人を信じてない、進化論も信じてないキリスト教原理主義者の彼女には 「世界が半分しか見えてない」のであり、 宇宙人の存在を認めることで、 今まで見えなかったものが見えるようになる、という比喩なのでしょう。

キリスト教原理主義っていうのは聖書に書いてある事を一字一句疑いなく信じる人たちのことで、 万物は一万年くらい前に神が創った、 それより以前に人類の歴史は存在しない、 人類の祖先は類人猿なんかじゃないし宇宙人もいない、 そう信じている人がアメリカにはたくさんいるんですね! (一九九一年のアメリカの世論研究所『ギャロップ』の調査によれば、 「人類は神が過去一万年以内に創った」と信じている人はアメリカ人口の四十七パーセント、 「人類の歴史は数百万年前からのものだが、元は神が創った」としている人が四十パーセント、 「人類の誕生に神は関わってない」と考えてる人は九パーセントなんだそうです) (オーマイガッ!) (ジーザス、教えてくれ!アメリカ人はなんでこんなに神に騙されてるんだ!) (アメリカ人に電話して「オレオレ、オレ神。ちょっと事故ったんで今すぐ銀行口座に百万円振り込んで」 って言えば大金持ちになれそう!)

ま、とは言っても僕らが「人類は数百年前から存在する。聖書に書いてることはウソ」 って知ってるのは(あるいは知った気になってるのは)、 学校でそう習ったからであり、 アメリカ人がキリスト教を盲信するのと同じくらい学校の授業を盲信してるからですけどね (新興宗教「学校」教!)。

本当のことは誰にも分からない。 今見えてる世の中の常識は全てウソかも知れない。 進化論や生物の歴史を信じている僕たちが、 ある日「今まで自分たちが信じてたことは間違いだった!聖書に書いてる事は全て本当だった!」 と、「両目が開く」ことだってあるかも知れないのです!

聖書の世界が見えている人には進化論は見えない、 進化論が見えている人には聖書の世界は見えない、 人は見えているからこそ、見えない。

だから僕は疑いなく信じることを「盲信」と呼ぶのは間違いだと思うのです。 目の見えない人は教科書も聖書も読まない。 見えないからこそ見える世界がある。
目の見える人はテレビや新聞やネットでいろんな情報を吸収しますが、 政治家・マスコミ・中日球団・僕のテキストなど、 世の中はウソばっかりです! (何でや!俺のテキスト関係ないやないか!)(たまには本当のことも言ってるで!)
目の見える人の方が盲信しやすいのです! 目の見えない人は盲信しません!

目が見えると無駄に多くの情報を収集しやすく、影響されやすい。 自分の目で見たものは信じる、見てないものは信じない。
「地球に来ている宇宙人はいない」と思ってる人だって、 それは自分の目で見てないからであり、 自分が今まで見たニュース・雑誌・常識人のコメントから、 「そんなことあるわけない」と思い込んでるからでしょう。 あなたが信じてる人たちが本当はウソつきで、 あなたがウソつきだと思ってる人が実は本当のことを言ってるかも知れないのに!

こんなことを言ってるのも、 実は僕は惑星シリウスからやってきた宇宙人なんですよ。 地球人のふりをしてwebサイトを作り、 テキストを書いて世の中に真実を広めてるんです。 (ここだけの話ですが、 鳩山さんとか元日本ハムの新庄、あれ本当は地球人ですよ) (宇宙人のふりしやがって!宇宙人仲間からは嫌われてますよ!)

(2013.01.27)

原題Paul
邦題宇宙人ポール
公開/製作2011年/アメリカ・イギリス
出演 サイモン・ペッグ(グレアム)、ニック・フロスト(クライヴ)、ジェイソン・ベイトマン(ゾイル)、クリスティン・ウィグ(ルース)、セス・ローゲン(ポール)、スティーヴン・スピルバーグ(本人)
監督グレッグ・モットーラ

INDEX