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僕らのミライへ逆回転


Sweded(スウェーデッド)って知ってますか!
あ、知ってるならいいです。じゃ、さよオナラ!

じゃあここからは Sweded 知らない人のためにこっそりテキスト書きますけど (知ってる人には教えないでくださいね!)(教えなくてもあいつらどうせ知ってるから!)、 Sweded ってのは直訳するとスウェーデン製品のことですが、 映画マニアの間では「自宅撮影の名作映画リメイクビデオ」 の事らしいんですね! どういう事かというと、 自分の好きな名作映画を、 手持ちの家庭用ビデオカメラでリメイクするんです!

ためしに「Sweded」で検索してみてください! 僕がいまGoogleで検索してみたところ 『カリオストロの城』と『タクシードライバー』の sweded 版が引っかかりました! 自作だからものすごくチープですが、チープさをギャグにしていて、 オリジナル脚本で楽しいコメディにしていたり、 かなり見ごたえがあります! 自分の好きな映画のタイトル(原題)と「Sweded」で検索すれば、 世界中の誰かが Sweded 版を製作してネットにアップしてると思いますよ!

自分で好きな映画のパロディ映画を自作する。 この文化は、映画『僕らのミライへ逆回転』から生まれました。 ストーリーは過去の名作映画を手作りでリメイクする映画オタクの物語です。 ま、それは置いといて。(えっ?)(映画感想テキストなのに映画の話書かないのかよ!)

こういう映画を観て、 「おお!俺も Sweded を作りたい!」って思った映画ファンがいっぱいいたって事ですね。 映画に限らず何かの熱狂的ファンには二種類あります。 それを観たとき、「俺もやってみたい!」と思う人と、それ以外です。 「作り手」と「受け手」ですね。

野球を観て「俺も野球をやりたい!」と思う人、 マンガを見て「俺もマンガを描きたい!」と思う人、 映画を観て「俺も映画を作りたい!」と思う人がいるわけです。 そういう人たちは受け手の立場に満足せず、草野球をやったり、 同人マンガを描いたり、 自作ムービーを作ったりするのです。「作り手になりたい!」と思うのです。
僕もホームページやってますが、それは初めてネットサーフィンをした頃に 衝撃的に面白いサイトを見つけ、 「俺もこんなホームページ作りたい!」 って思ったからなんですね。受け手より作り手(送り手)になりたいと思った。 いまだあのとき見たホームページを超えることは出来てないですけど! (負けねーぞ!)(負けてるけど!)

こういう映画を観るとあの頃の「俺も何か作りたい!」 っていうクリエイト・スピリッツを思い出します! 好きだから自分で作る! 俺も自分が作った作品で人に何かしらの影響を与えたい!

すべてのコンテンツには「送り手」と「受け手」がいて、 たとえばプロ野球では選手が送り手で、ファンが受け手です。 ファンが「しっかり打て!」「このヘボ采配!」と批判をするのは、 受け手の立場だからです。「だったらお前が打てよ」「お前が采配しろよ」 と突っ込む星野仙一のような人もいますが、受け手はそんなことしなくていいんです。 しっかり打つとかしっかり采配するのは送り手の仕事です。

高木監督は、自分が送り手か受け手か、分かってない感じがあるんですよね (←初心を思い出したというテキストかと思ったらまさかのドラゴンズ批判)。

(2012.9.5)

原題Be Kind Rewind
邦題僕らのミライへ逆回転
公開/製作2006年/イギリス・アメリカ
出演 ジャック・ブラック(ジェリー)、モス・デフ(マイク)、ダニー・グローヴァー(フレッチャー)、ミア・ファロー(アロマ)、シガニー・ウィーバー(ミス・ローソン)
監督ミシェル・ゴンドリー

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