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マルコヴィッチの穴


『マルコヴィッチの穴』は、 他人の頭の中に入り込んで、感覚を乗っとるという話です (おお!パーフェクトな説明!)(分からん) (分かる人には分かる)(分からん人には分からん)。

つまり、見ているもの、聞こえるもの、触っているもの、 五感のすべて(三感しかあげてない!)を共有できるのです! マルコヴィッチさんの見たものが、あたかも自分の目で見たかのように! マルコヴィッチさんの聞いたことが、自分の耳で聞いたように! マルコヴィッチさんの手で触ったものが、自分の手で触ったように!

これ乗っとられるのがマルコヴィッチさんだから笑って見てられますけど、 もし自分の頭の中に誰か入っていて! 僕の感覚を乗っ取って、今が僕が見ているものを誰かが覗き込んでるとしたら!

そんなことされたら丸裸です。 普段どんな(エロ)本読んでるとか、どんな(エロ)YouTube見てるとか、 どんな(エロ)サイト見てるとか、 『ダジャレ撲滅委員会』を名乗りダジャレを嫌悪しダジャレの排除運動をしている俺が、 実はテキスト書いてる途中にさらっとダジャレを入れて「ニヤリ」とほくそ笑み、 最後の推敲で削除してからアップしているところを覗かれたりしたら!

こわいこわい、自分の生活なんて絶対覗かれたくない。 だけど他人の生活は覗き見たい! (このへんが人間の心理の微妙なところです!) (こどものころ親や先生にあんなに「自分がやられてイヤなことを他人にやっちゃいけません」 って言われたのに!)

もし自分で選んで誰かを乗っとれるとするなら誰がいいですかね。 秋元康になってアイドルを食いまくるのもいいし(秋元さんはそんなことやってません!) (高井麻巳子しか食っていません!)(万死に値する!)、 あるいは逆にAKBのメンバーに入り込んでステージの上から熱狂的ファンが どんだけキチガイじみたヒート・アップしてるか眺めるもいいし、 F1レーサーになってハイスピード・バトルを特等席で味わうってのもいいですね!

でもやっぱり僕はドラゴンズファンだから、 ドラゴンズの監督になってベンチの中から選手を眺め、指示し、 采配をふるうのが一番やりたい事です! というわけで高木守道の中へ、 いざトリップ!


……

…あれ?

…ここ高木監督の中だよな…

…真っ暗だ…どうしたんだろう…

…今は試合中のはずだが…

…ハッ!

寝てるで! このオッサン!

(2012.9.3)

原題Being John Malkovich
邦題マルコヴィッチの穴
公開/製作1999年/アメリカ
出演 ジョン・マルコヴィッチ(マルコヴィッチ)、ジョン・キューザック(クレイグ)、キャメロン・ディアス(ロッテ)、キャサリン・キーナー(マキシン)、オーソン・ビーン(レスター社長)
監督スパイク・ジョーンズ

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