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34丁目の奇跡



ごめんなさい俺今までサンタ信じてませんでしたがこの映画観て信じるようになりました! サンタいます!マジいます!!バッチリいます!!!

小学生の頃、 クリスマスが近づくと母親が駅前のジャスコに連れていってプレゼントを買ってくれました。 ええと、ものごころついたときからずっとですね。 だから僕は「サンタクロース」という人の存在を親から聞かされてないのです。 クリスマスとは「親からプレゼントをもらう日」であり、 うちの親も「サンタからよ」なんて言わずに「お父さんとお母さんからよ」 と言ってプレゼントを渡す現実的なダディーとマムでした。 ちなみに僕の田舎ではお父さんのことを「だだちゃ」って言いますが、 英語のダディーから来てます。うそです。そりゃ普段から 「知らない人からものを貰ってはダメ」って言ってるもんね。 なのに得体の知れない白髪のおっさんからクリスマスの日だけは貰ってもいいなんて矛盾してますよ。
だから「お前いつまでサンタを信じてた?」なんて聞かれても、ピンと来ないんです。 信じるもへったくれも、俺、聞いてません! っていうかへったくれって何?
…ええと、三省堂新明解国語辞典によると「へちまのまくれたような形のこと。 それと同類のつまらない物事だ、という意味で、実質的意味を表わす語に添える言葉。」だそうですね。 ありがとう三ちゃん!(三ちゃんというのははぶ三太郎さんのことです)(毒蝮三太夫さんのお弟子さんです) (マムシの弟子だからハブなんだそうです)

だいたいクリスマスとかサンタクロースとか、キリスト教徒でもないくせにね。 でもクリスマスって本当はあまりキリスト教に関係ないみたいですよ。 一応イエスの降誕した日ってことになってるけど新訳聖書にはそれが何月何日か明確に記載されてるわけではないし、 クリスマス・ツリーってもみの木が使用されますが、 聖書における聖なる木はりんごの木ですからね。りんごだとクリスマスの季節に合わないからもみの木使ってるだけで、 クリスマスなんてうそっぱちだらけの祭りですよ。 サンタクロースのモデルと言われる聖ニコラウスは4世紀頃の東ローマ帝国の人で、 キリストが死んでだいぶ経ってからの人です。 だからキリストはサンタクロースの存在を知らない。 だからサンタを信じる信じないと、キリストを信じる信じないは全く別のことです。 じゃあなんでクリスマスを祝うの? なんでクリスマスにプレゼントを渡すの? おまえらデパート業界が年末のボーナス欲しさにおもちゃの売り上げ伸ばしたいだけじゃないのか! ファッキン・クリスマス!

と思ってた時期が僕にもありましたが、この映画を観て考えが変わりました。

クリスマスは、相手を慈しみ、愛しく思い、喜ぶ笑顔が見たくてプレゼントを渡す日です。 子供には「いつか君が大人になって、誰かと結婚し、子供を授かったなら、同じようにプレゼントをあげるのよ」 という思いを込めて。恋人には「いつまでもお互いを思いやる心でいよう」という誓いを胸に。 大切な人のことを思い、喜ぶ笑顔が見たくて、心を込めて。 サンタクロースを信じるというのは、 そういう「大切な人を思う気持ち」を信じるということです。 だからサンタはいるんだよ!

あ、僕のサンタになってくれる人は随時募集中です!


(2011.12.30)

原題Miracle on 34th Street
邦題34丁目の奇跡
公開/製作1994年/アメリカ
出演 リチャード・アッテンボロー(クリス・クリングル)
エリザベス・パーキンス(ドリー)
ディラン・マクダーモット(ベッドフォード弁護士)
マラ・ウィルソン(スーザン)
監督レス・メイフィールド

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