KAZUKI☆EXPRESS
8月

 真夏の天王山、8月17日〜19日の対読売3連戦。 もっとも、天王山だの何だの騒いでいるのは読売ファンと読売に媚びを売るマスコミだけで、 ゲーム差は4.5も開いておりとても「首位攻防戦」とは恥ずかしくて言えない、 中日側から見れば「1勝すればオッケー」のお気楽ちんちんな戦いだった。
 その緒戦、読売の一人ローテーション・上原の好投で8回まで1点に抑えられていた竜打線だったが、 9回に何をトチ狂ったか読売・長嶋監督は上原を下げ、ビビリストッパー・槙原を出してきた。 これを我らの井上一樹がいきなりのレフト前ヒットを放つと、 動揺した槙原は待ち前の弱心臓を思う存分発揮、 福留に四球、音に四球で満塁にし、渡辺へは同点の押し出し四球、 最後は関川にサヨナラタイムリーが飛び出し槙原を「ちゅどーん!」と轟沈させた。 中日ベンチはもう優勝したような大騒ぎだったが、 この一見ド派手な逆転劇も実はヒットは井上・関川の2本のみ。 翌日の関東スポーツ5紙トップは1紙が関川のバンザイ、4紙が涙目の槙原で、 逆転のきっかけとなるヒットを打った井上は、 トーチュウですら写真が載らなかった

 「なんや、関川さんばっかりヒーローになってて、 オレも打ったんやぞ〜、って思いました」(井上)

 いつもは「ミスター美味しいとこ獲り」の井上だけに、 関川に美味しいところを全部持っていかれたのが相当悔しかったのだろう、 試合後にメラメラと嫉妬の炎を燃やしていた井上だった。
 緒戦を劇的なサヨナラ勝ちをで決めた中日は勢いに乗ってこのカード3タテ、 2位読売との差を7.5と二度と追いつけないくらい引き離し (これがいつの間に1.5差になったのかはともかく) 、事実上これが、今季優勝を確定的にした試合となった。

「次こそは目立つぞ〜」と監督の話もうわの空の井上
「次こそは目立つぞ〜」と監督の話もうわの空の井上



井上一樹打撃成績(99年8月)
日付対戦相手打順打率中日先発備考
08/01ヤクベンチ------.297正津 
08/02阪神7番ライト.295野口 
08/03阪神7番ライト.297山本昌 
08/04阪神7番ライト.294門倉 
08/05
08/06
08/07横浜7番ライト.292川上 
08/08横浜7番ライト.295武田6号2ラン(斎藤隆)
7号ソロ(西)
08/09
08/10阪神7番ライト.294野口 
08/11阪神7番ライト.300山本昌猛打賞!
08/12
08/13広島7番ライト.303川上 
08/14広島7番ライト.301門倉 
08/15広島7番ライト.301野口 
08/16
08/17読売5番ライト.304山本昌 
08/18読売5番ライト.303武田 
08/19読売5番ライト.302川上 
08/20広島5番ライト.304大塔 
08/21広島5番ライト.300野口 
08/22広島5番ライト.300山本昌 
08/23
08/24
08/25ヤク7番ライト.299川上 
08/26ヤク7番ライト.299山田洋 
08/27
08/28横浜7番ライト.299野口8号ソロ(川村)
08/29横浜7番ライト.298山本昌 
08/30読売7番ライト.295武田 
08/31読売6番ライト.294川上 
8月成績812311.283  


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