今日の普久原

2005.1.12 update.


カモシカ、置き去り。


 1月9日、予定されていた入寮日より1日早く入寮したカモシカ。
 マスコミのインタビューでは

 「足と肩で自分をアピールす竜!!」

 と力強く言い放ち、燃える決意をみなぎらした。
 希望に輝く若者の目は、いつも気持ちがいい。



 そして11日、カモシカを始めとする新人11選手による合同自主トレが始まった!
 初日の練習メニューは

新人合同自主トレ・初日メニュー

10:30-11:30 ランニング
11:30-12:00 ダッシュ
12:00-12:15 キャッチボール
12:15-12:30 腹筋などサーキット 
12:30-13:00 ウェート

 よしっ! ダッシュがあるぞ!!

 早くも自慢の足を見せるときが来た!!

 ここでお前の“真の力”を! 見せつけるのだ、カモシカよ!!




明けて翌日、トーチュウ朝刊

沢井 他選手置き去り

 雪が舞いそうだった。底冷えのナゴヤ球場に、緊張した面もちの11人の顔が並ぶ。 中でも、沢井はまさしくハッスルマン。 短距離ダッシュでは50メートル5秒7の快足を見せつけ 他の選手を置き去り にしてみせた。 体じゅうから湯気を発して「楽しかったです」と汗をぬぐった。



 …………沢井??? カモシカは?

 得意のダッシュで、初日から早くも沢井のケツをおがまされたカモシカ。
 しかも、記事もカモシカの足については一言も触れておらず、ただ

 「他の選手(は置き去り)」

 と、だけ。


↓ 置き去りにされたカモシカ

置き去りにされたカモシカ


 この記事を読むと、沢井どころか、カモシカの走力は 樋口やその他の投手たちと較べても大して変わらない ようにさえ伺える。なにせ「他の選手」と one of them 呼ばわりなのだ。

 …いや、しかし。
 少年マンガだって主人公が最初にライバルに完敗するところから始まり、 やがて友情、努力、そして後に退けない強さのインフレ化で、ラストでは主人公が勝利を飾るのだ!

 目覚めよ!カモシカ!!

 人間ごときに負けるな!!