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7月19日(土) 野口vs谷繁、男の意地!


7/19(土) 1  2  3  4  5  6  7  8  9  R 
中日 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1
ヤクルト 0 0 0 0 0 4 0 0 x 4
【中日】 ●野口-バルデス-久本-遠藤-小笠原
【ヤク】 ○ベバリン-石井-五十亮-S高津
 まさに、“意地のぶつかり合い”だ。
 柳沢が1軍に上がって以来、 完全復活(柳沢と個別練習をするようになってから4勝1敗)したように見えた野口だったが、 7月から谷繁とのバッテリーに戻ってからは “抗議の炎上” ともいえる疾風怒濤の3連敗でキャッチャー交代をアピールしたのである。

日付 勝敗 バッテリー 投球回 自責点
6/26 野口 柳沢 6 2/3 2
7/02 野口 谷繁 1 1/3 4
7/08 野口 谷繁 2 1/3 4
7/19 野口 谷繁 5 1/3 4





 この野口の「アピール・プレイ」に、谷繁も負けてはいない。
 恋女房の別名でもいわれ、 リードだけでなく精神面、 またバッティングでも投手をサポートするのがキャッチャーの仕事といわれるが、 野口の3連敗での谷繁の打撃成績は、以下の通りである。


最近3試合(野口先発時)のタニシゲ打撃成績
7/02 1死    谷繁 死球
2死    谷繁 三ゴ
無死 一塁 谷繁 三振
7/08 1死 一塁 谷繁 三邪
1死    谷繁 右2
2死    谷繁 三振
2死 満塁 谷繁 三振
7.19 1死 二塁 谷繁 右飛
無死 一塁 谷繁 右飛
無死 一塁 谷繁 三振

試合 打数 安打 打率 得点圏 走者有
打数 安打 打率 打数 安打 打率
3 9 1 .111 2 0 .000 6 0 .000


 全く役に立っていない。

 むしろ足すら引っ張っている。

 谷繁は「キャッチャーを代えてください」という野口の声なき声に応えるように、 「ボクも野口のときは打てません!」 と自ら相性の悪さをアピール、 いつまでも同じ失敗を繰り返すベンチに向かって、 バッテリー交代を結果で訴えているのだ (なんというチーム愛!)。

 もちろん、この3試合の結果だけで、「谷繁が野口のときは打ってない」と 結論付けるのはいささか早計である。

 「たまたま調子が悪かった」ということもあるだろう。 では、今シーズン始まってからの、 野口の先発試合での谷繁の通算成績を見てみよう。

今季通算のタニシゲ打撃成績(野口先発)
試合 打数 安打 打率 得点圏 走者有
打数 安打 打率 打数 安打 打率
11 41 8 .195 15 3 .200 25 5 .200


 明らかにやる気がない。

 そう、谷繁はこの3試合だけたまたま、ではなく、 開幕から4ヶ月間、コンスタントにこれなのだ。


「キャッチャー谷繁のときは炎上する野口」
vs
「ピッチャー野口のときは打てない谷繁」


平成の名勝負!


 男と男の意地がぶつかり合う。 ホームプレートをはさんで18.44メートル(60フィート6インチ)の距離で、火花を散らす両者の対決。 語り継がれる野茂vs清原、川上vs高橋由に負けず劣らずの 「平成の名勝負」がここにあったのである。

 「何とかして(2人の相性の悪さを)ベンチに分かってもらおう!」

 同じ目標に、意思をひとつにあわせ、突き進む。 今ここに、二人の目的が一致した。 言葉なくとも心はひとつ、 「平成の名バッテリー」の誕生である。

順位表 (2ndシーズン)
順位 試合 勝率 ゲーム差
1位 阪神 12 10 2 0 .833 --
2位 ヤク 11 9 2 0 .818 0.5
3位 広島 5 3 2 0 .600 3.0
4位 読売 14 5 9 0 .357 2.5
5位 中日 10 3 7 0 .300 0.0
6位 横浜 12 3 9 0 .250 1.0
(7/19現在)

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