Dragons Be...

7月5日(土) 立浪、2000本安打!!


7/5(土) 1  2  3  4  5  6  7  8  9  R 
中日 1 0 2 0 0 0 0 1 0 4
読売 0 0 0 0 0 0 1 0 1 2
【中日】 ○山本昌-岩瀬-大塚
【読売】 ●ラス-河原-河本-林-サンタナ
 この日、2000本安打まであと3本とせまっていた立浪が、 猛打賞・3安打できっちりと2000本安打を達成した。

 2ベース、2ベースと来て、3本目は予定通りのシングル。
 一塁ベンチから花束を抱えやってきた花束嬢から、キヨハラがそれを奪い取る。
 「タツ、おめでとう!」

さわやかキヨハラ

 その光景を受け、アナウンサーが叫ぶ。
 「おーっとこれはどういう事だー!!PLの先輩であるキヨハラが後輩に花束の贈呈だぁー!! 立浪が目をうるませている!! なんと、なんと温かい光景でしょう!! これぞスポーツマンシップ! 素晴らしい友情です!」

 立浪の計画通りにシナリオが進む。

 さすが、というしかない。
 敵地・東京エッグでの2000本達成。それも、2年先輩のキヨハラより1年も早い到達。 そして「何年何ヶ月で!」「何試合目で!」と語られるその記録の多くは、 来年たとえキヨハラが2000本に到達したとしても、 その上をゆく数字なのだ。
 にも関わらず、読売ファン、そしてキヨハラは何の反・立浪感情を抱くことなく、 拍手の洪水で立浪の2000本を包んだ。 球場では「美しい先輩・後輩物語」というドラマの1場面さえ展開され、 ちょっと涙腺のゆるい読売ファンにすら涙を落とさせる、 シナリオライター・立浪の完璧な脚本・演出作品だった。

 5万5千の拍手の波に包まれながら、キヨハラから立浪に花束が手渡された。 この瞬間、立浪の中で 長いあいだ縛られてきた「キヨハラの2年後輩」という野球人の縮まないビハインドが消え去り、 「名球会ではキヨの1年先輩」というあらたな力関係 が誕生したのだ。

 「タツ、おめでとう。これからも頑張りや!」

 と後輩の快挙を祝福するキヨハラに最敬礼しながら、立浪の目は 「お前もな、キヨ」 と言っていた。

タツ&キヨ

順位表 (2ndシーズン)
順位 試合 勝率 ゲーム差
1位 阪神 4 4 0 0 1.00 --
2位 ヤク 4 3 1 0 .750 1.5
3位 読売 6 3 3 0 .500 1.0
4位 中日 5 2 3 0 .400 0.5
5位 横浜 5 1 4 0 .200 1.0
-- 広島 -2 0 0 0 -- --
※広島はまだ開幕せず。(7/5現在)

- Dragons Be...2nd Season -