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7月2日(水) 野口、意地の炎上!


7/2(水) 1  2  3  4  5  6  7  8  9  R 
中日 1 0 0 0 0 0 0 0 2 3
阪神 2 2 2 0 5 0 3 0 x 14
【中日】 ●野口-バルガス-正津-久本-山井-小笠原
【阪神】 ○井川
 1回1/3、4失点。
 明確な野口なりの“一発回答”だった。

 以下は、ここまで野口が先発した試合の先発マスクと、そのイニング数、自責点である。

日付 勝敗 バッテリー 投球回 自責点
3/30 -- 野口 谷繁 3 1/3 4
4/05 野口 谷繁 6 1/3 1
4/12 野口 谷繁 1 1/3 6
4/19 -- 野口 中野 7 - 2
4/25 -- 野口 中野 1 2/3 3
5/01 -- 野口 柳沢 6 1/3 2
5/07 野口 谷繁 7 1/3 1
5/14 野口 柳沢 6 2/3 3
5/25 野口 谷繁 7 2/3 4
6/03 野口 谷繁 5 - 5
6/10 -- 野口 谷繁 5 - 2
6/17 野口 谷繁 7 1/3 1
6/26 野口 柳沢 6 2/3 2


 今シーズン、野口というとどうも「いつも5回5失点くらいでKOされてる」 ようなイメージがあるが、それは ほぼキャッチャーが谷繁のときに限定 され、柳沢がマスクのときは、3試合投げていずれも7回途中まで投げ、 失点は2〜3に抑えてるんだから、 ローテーション投手としては合格の数字だ。

 つい先日、柳沢が1軍にあがったとき、野口は 「柳沢さんが(1軍に)上がってきて、投球練習を受けてもらうようになって、 それでいろいろアドバイスしてもらいました」 と、最近自分のピッチングが富によくなったのを「柳沢さんのおかげです」 とばかりに先輩を立てたものだが、あながちただのヨイショではなく、 野口と柳沢は実際に「相性がいい」のである。

 そして前回の6月26日の登板。 先発・野口に対し、 スタメンマスクは特にケガしてるわけでもない谷繁が外れ、 念願の柳沢がマスクを被った。 そして野口はすいすいと気持ちよく投げ、チームトップの6勝目をあげたのである。

野口

 ところが、だ。

 野口−柳沢という黄金バッテリーが誕生したかと思われたその次の7/2の試合、 どういうわけかまたスタメンマスクは谷繁だったのである。

 この山田監督の「問い」に対する野口の回答は、明白だった。

日付 勝敗 バッテリー 投球回 自責点
7/02 野口 谷繁 1 1/3 4


 谷繁さんでは勝てません。

 今まで、決して人と争うことのなかった野口。
 いわれれば「はい」「はい」と先輩・コーチの言う通りにしてきた野口。
 そんな野口に、かつて山田監督が言った事があった。

 「野口はもっと自分を出さんといかん。谷繁のサインに首を振っていいんだ。 いや、むしろ積極的に振るんだ。 自分の意思をはっきりするんだ!

 そして、野口は今ここで、「自分の意思をはっきり」した。

 谷繁さんのリードでは勝てません。

 と。

 投手陣のリーダーとして、野口がついに目覚めたのだ!
 これまで、谷繁のサイン通りに投げて、メッタ打ちをくらって、 監督にはいつも「野口が悪い!」「野口は何をやっとるんだ!」と言われ、 キャッチャー谷繁には 「野口はおとなし過ぎる」と、 まるで野口の性格が原因で打たれたような言い方 (野口はタイトルを総ナメしてた頃からずっと、 タニシゲのいう「おとなし過ぎる性格」ですが、それが何か?)をされ、 打たれ傷つき、弱った心に追い討ちをかけるような非道な言葉の数々にも、 じっと我慢してきた野口が、

 あー? つーか柳沢さんのときは普通に勝てるんですK・E・D・O!

 と、結果で反論してきたのである。

 眠れるエースが、ついに立ち上がる。

 さあ、この野口の「回答」に、山田・谷繁はどう出る?

順位表 (2ndシーズン)
順位 試合 勝率 ゲーム差
1位 阪神 3 3 0 0 1.00 --
1位 ヤク 3 3 0 0 1.00 0.5
3位 読売 4 2 2 0 .500 1.5
4位 中日 4 1 3 0 .250 1.0
5位 横浜 3 0 3 0 .000 0.5
-- 広島 -4 0 0 0 -- --
※広島はまだ開幕せず。(7/2現在)

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