Dragons Be...

6月29日(日) 竜打線、意地の10三振!


6/29(土) 1  2  3  4  5  6  7  8  9  R 
読売 1 5 0 0 0 0 0 0 0 6
中日 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1
【中日】 ●平松-山井-小笠原-バルガス-久本
【読売】 ○木佐貫
 ありがとう、木佐貫よ。
 これを“プロの洗礼”と言わずして何といおう。

 いつの間にか、中日はプライドばかりが高くなって、
 「あんなバッターに打たれるなんて!」
 「あんなピッチャー、どうして打てないんだ!」
 といった、相手チームの選手を侮蔑するような嫌なチームになっていた。

 プライドは大事だ。 が、自分を過大評価し、相手を見下して蔑む事を「プライド」とは言わない。

 城石(ヤ)だって過酷なプロの1軍競争を勝ち抜いてレギュラーになった選手、 尊敬されていい存在だ。それを「あんな打者」 とは何事であるか!

七里

城石への敬意=ゼロ


 そんな山田の思い上がり、中日の思い上がりに、 くさびを打ち込んでくれたのが読売のルーキー・木佐貫だった。
 「格下と思って、見くびってはいけませんよ。 敵は相手チームじゃない、自分ですよ」
 という、プロとしての心構えを中日に教えてくれたのだ。

 「戦う相手に敬意をはらい、決して侮ってはいけない」

 そんな木佐貫の声なきメッセージに、竜打線が10三振で答える。
 山田監督に対する、選手たちの無言の問いかけだ。

 「今日はピッチャーも序盤KO、打線もダメでしたよ!
 今日は打線がもしよくても、序盤の失点で勝てなかったでしょう。
 かといってもし投手がよくても、これだけ打てないんだからどちらにしても負けです。
 さあ、監督! いつも打者か投手、どっちかのせいにする監督!
 今日はどっちのせいにしますか!

「後半の競り合いに持っていきたかったが、あれだけやられてはな。 木佐貫がよかっただけに…」(山田監督)


 出てくるピッチャーの顔ぶれ(先発KO→山井→小笠原→バルガス→久本)を見る限り、 とても 「後半の競り合いに持っていきたかった」 ようには見えない ものの、山田監督はこの試合で 「相手ピッチャーがいいときもある」 ことを覚えたのだ!

 久志の「はいいんぶんせき力」が1あがったのだ!

 これならやっていける。
 山田竜は成長している。
 決して、

 「どうして打たれるんだ! 次回からの対策? …ピッチャーが頑張るしかないな」
 「どうして打てないんだ! 次回からの対策? …バッターが頑張るしかないな」

 なんて言って、敗因分析もろくすっぽ出来なかったファースト・ステージとは違うのだ!

 山田竜は、少しずつだが成長している。

 次のステップは、相手ピッチャーがいいときは、足でかき回すなり、 相手の球数を増やしたり、 イニング間を短くし相手にリズムを与えないようにするといった、 「相手ピッチャーがいいとき、ベンチとして出来ること」 を実践できるようになれば、 中日というチームはまたひとつレベルが上がるだろう。

 そう考えると、中日の成長はドラクエで勇者を育てるくらいに楽しいぞ!!


木佐貫の球数9回126球(イニング平均14球)。
平均イニング攻撃人数3.8人
打者一人あたりの球数3.6球
これに対し、ベンチがとった作戦ピッチャーの打席は必ず代打。
試みた盗塁ゼロ。
試みたバントゼロ。

順位表 (2ndシーズン)
順位 試合 勝率 ゲーム差
1位 阪神 2 2 0 0 1.00 --
1位 ヤク 1 1 0 0 1.00 1.0
3位 中日 2 1 1 0 .500 0.5
4位 読売 3 1 2 0 .333 0.5
5位 横浜 1 0 1 0 .000 0.0
-- 広島 -5 0 0 0 -- --
※広島はまだ開幕せず。(6/29現在)

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